「ロスト」、「4400」って知ってますか?
アメリカドラマなんですが、私もすごーくはまってしまっています。正直、面白いです。私は「24 -TWENTY FOUR- 」は、シーズン1の途中で挫折しましたが、「ロスト」は頑張って、シーズン2の最後まで見ました。あれ、シーズン3はどこに?と思ったら、まだTSUTAYAではレンタルしていないのですね。で、見つけたバナーに「ロスト」って書いてありました。YahooBBをテレビにつなぐみたいです。どうやってつなぐんだろう・・・。ちなみにバナーは↓これです。
まあ、私は「LOST」はTSUTAYAレンタルになるまで待つつもりですが・・・。買うと21,000円。私はやはりTSUTAYAでレンタル!
ということで、「THE 4400 -フォーティ・フォー・ハンドレッド- 」を見始めました。こちらも面白いですね。こっちは4,935円ですね・・・。それでもレンタル!やっぱりTSUTAYAdiscusはじめようかな・・・・。
それで、なぜ、アメリカドラマは面白いのか?少なくとも、日本の、夜の9時とか10時からやっているドラマよりも相当面白いです。日本では、漫画原作のドラマばかりになりつつあります。しかも、原作よりもつまらないなあ、と思うことが多々あります。
でも、アメリカドラマは原作があるわけではなくて、テレビ用に書き下ろしたものですよね。それって、すごいなーと。アメリカドラマが面白い理由としては、まず金がかかっているという点があるらしいです。制作費30億円とか。映画かよ!と突っ込みたくなるような金額ですが・・・。
ただ、シナリオライティングも日本とはぜんぜん違っていて、プロデューサーが中心になって、何人かのライターに分けて発注しているそうです。だから一人で書いているわけではないようです。まあ、3人も4人も脚本家を使うと、その分お金がかかってしまいますから、日本ではそういう手法は取れないみたいですね。
でも、なんでお金が掛けられるのか?という話しですが、どうもアメリカのテレビって日本と収益構造が相当違うみたいですね。日本では広告、CMでの収入を得て、視聴者は無料で見られるというのが普通にあるようですが、アメリカはPPV方式が多いから、見る人が多ければ多いほど、儲かるという仕組みにできるようです。
うまくファイナンスのスキームを組むんでしょうね。そうすれば、30億ぐらいのファイナンスは楽勝なんでしょうね・・・。出資してあたれば相当でかいですから。
それと、アメリカでは科学的なコンテンツ制作手法が、取られています。
有名な話しですが、「ヒーローズジャーニー」というストーリー構造、ユングのアーキタイプ論の大きく2つがハリウッドノウハウだ!というのが、日本にも紹介されるようになりました。参考文献は「神話の法則―ライターズ・ジャーニー 」や「クリエイティヴ脚本術―神話学・心理学的アプローチによる物語創作のメソッド」ですね。
ヒーローズジャーニーのほうは、「人間には心地よいと思うお話しの進み方がある」、ぐらいに捉えるのが理解への一歩目ぐらいでしょうか。
本質的には、「そもそもストーリーとは、キャラクターは成長に伴って、発現するアーキタイプを変えていく順序と、それぞれのアーキタイプにおけるほかの人間との関係のあり方の変化、を記したものである」ということだと思いますが、これも説明しだすと長いです。
少しだけ説明すると、こういったノウハウは心理学者ユングに端を発します。彼は、1900年に無意識を発見したフロイトさんの弟子ですね。
フロイトが深層心理の、特にシャドーの部分をいじることで心の病気を治すという精神分析のアプローチを見出しました。それまで、デカルト以降の西洋では、理性により人間は一貫した存在、という見方だったんですね。われ思う、故に我あり、の世界です。
だから、ディケンズの小説では、キャラクターは首尾一貫した行動を取るんですね・・・。「大いなる遺産 (上巻)」とかね。「クリスマス・キャロル (光文社古典新訳文庫)」も、内発的な、無意識的な側面をあんまり認めていない人間観なんですよね・・・。
まあ、そんな中、理性に対抗する無意識というものの存在がもたらされたことは、ストーリーテリングにも大きな影響を与えるんですね。
ユングは、フロイトの弟子でしたが、あまりに性的衝動みたいなものに、病理の原因を求めるフロイトさんに対して、ユングはもっと違うものが、人間の奥底にはあるのではないか?と考え、フロイトと決別して、独自の道を歩んでいきます。
そのときに、ユングは人間の無意識の共通性みたいなものを調べるのに、古代神話を研究します。交通の発達していなかった時代の世界各地の神話に共通性が見られれば、無意識の共通性につながるのでは?という、コスモポリタニズム的な(人類はみんな兄弟なんだ!といった考え方のこと)考えをしたのですね・・・。
その結果、ユングはアーキタイプというものを見出します。この辺の一連の流れは、河合隼雄さんの「ユング心理学入門」あたりを見てみるとよいでしょうか・・・。
ちょっと書いていて、あまりに長くなってきたので、今日はここらへんにして、明日また続きを書きますね。ごめんなさい。では、また明日。


スポンサーサイト