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 1か月以上更新しないと出現するバナーが出ていたので、書きます。

 いわゆる西欧近代の世界観みたいなものから、ビジョンや戦略といった話しを今日は書いていきます。

 私には、あるモノが見えている。外の世界は確固としてあり、私はそれを見ている。

 これが素朴な実在論ですよね。

 でもね、私は私だけであるモノを見ているのか?ということを考えると疑問がわいてくる。

 例えば犬が鳴いていたとする。わんわんと吠えている。でもね、米国人にはバウワウと吠えているように聞こえる。属する文化圏によって、犬がどう吠えるかの聞こえ方が違う。時計の音がチクタクと聞こえるのか、カチカチと聞こえるのか。虹の色が7色なのか、5色なのか。

 私の世界の見え方は、私が所属する集団に多分に影響を受けている。

 よく知られていますが、日本人には虫の声に風情があるように感じられる。米国人には雑音に聞こえる。満月の夜、虫の声が聞こえるという世界の見え方の中で、風情があるつながりの中で虫の鳴き声が聞こえるわけです。米国人はそもそも虫の声にフォーカスしたりしない。

 そう考えてみると、事実単体を見ているのではなくて、価値体系を風景に照らしてみているのかもしれないと思い始める。裸の事実があって、それを観察しているのではなく、そもそも価値体系があって、その価値体系に沿うように事実を見ている。

 天動説で見れば、モノは上から下に落ちているように見える。地動説で見れば、地球にモノが引き寄せられているように感じる。

 私は我々に所属し、あるモノは価値体系に支配される。

 マルクス的に言えば、価値体系は「社会」ですし、それをイデオロギーと呼ぶわけですよね。ヘーゲル的に言えば、価値体系は「国家」です。

 フーコーはマルクスが土台としたブルジョア社会とその上部にある人々の様々な活動という枠組みをおかしいと言ったわけですね。わざわざスコットランド啓蒙思想のアダムファーガソンを引いてきて、土台は国家で上部構造はブルジョア社会じゃないかと言ったわけです。

 この枠組みと超克の試みがモダンとポストモダンですよね。

 わたしと我々、対象としてのモノと価値体系、これを2つに分けるのか、価値体系が我々の価値観の反映と取って、一元論的に見るのか。

 クーンのパラダイム概念は、マルクス、ヘーゲルから見ればかなり後ですが、英米において価値体系が価値観の反映だと取ったという意味ではポストモダン的ですよね。ただ、みんな言っていることは同じにも思えます。

 ウィトゲンシュタインの言語ゲームもこの枠組みを指して言っているように見えます。

 ただね、現代においても科学を学び始める時の方便は、外部に世界が実在して、その法則に従うモノがある。これは我々の価値観とは別個のものだと捉えますよね。

 この枠組みで見ると、帰納法なんてありえないですよね。そもそも事実に着眼する時点で私たちの価値観を反映しているわけですから、既に帰納されるべき価値体系は想定されているわけです。それを意識化する意味ではいいのかもしれませんが・・・・。

 企業でも、価値観やビジョンやら、考えたりするでしょう。

 価値観の規定は、事実の意味合いを固定化します。それはそれで集団としてはいいのです。ただ、価値観が固定化すれば、イノベーションのジレンマは常に起こりますし、認知的に遠い機会というのも出現します。それは選択の問題です。

 意思決定者がその価値観の外に出られればそれでいいとは思います。なかなか難しいことですが、こういった枠組みが頭に入っているだけでだいぶ違うでしょう。

 また、組織の価値観を固定化することは、戦略的自由度を狭めます。まあ、それはそれでいいのです。わかっていればね。

 長くなってきたので今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
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2014.11.20(10:27)|戦略コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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