ブログが久々の更新です。というか、放置してますね。非常によろしくないです。
戦略の本を書いているのですが、時間が取れなくて進みません。しかも、いろいろと確認しながら書かないといけないので、大変です。
それでね、ティースとか、日本では名前を言ってもほとんどの人が反応しませんが、大企業がベンチャーを買収したり、出資したりしてイノベーションを起こそうとするとか、そういうものが流行っているようにも見えます。これって、ティースのダイナミックケイパビリティですよね。
いわゆる、代替性と補完性で言えば、補完性をメインに物事を考えるのがティースです。
外部環境、内部環境の補完性に着目して、極論としては自社のケイパビリティはいつか陳腐化するのだから、外部環境から自在に自社のバリューチェーンを組み替えられる能力が大事だよ、と言っています。
しかし、さすがに極論は非現実的で、ケイパビリティの連続性をそんなに簡単に確保できるものではないことはみんな知っています。いわゆる持たざる経営なんて大失敗でしたからね。
ただ、いつか自社が組んだバリューチェーンでバリューが提供できなくなるのは正しいですし、時代の変化、人の変化、顧客の変化に伴ってバリューチェーンを組み替えなくてはいけないことも確かです。
だから、「持たざる」というよりは、絶えざる組み替えを試みておきましょうというのに対しては、同意せざるを得ない。
そうすると、最近の大企業のイノベーションのために外部にある資源やケイパビリティをうまく活用しようという流れは、いいことだと思っています。
この考え方でいくと、環境は生態系としてみることになります。生態系というのはカタカナで言うとエコシステムというやつです。ティースは進化生物学という考え方に感化されて、ダイナミックケイパビリティの着想を得ているので、こういう言葉づかいになるんですね。
そうすると、一昔前に流行った、「共生」というやつを企業もやればいいという話だと理解すればいいことになります。
いわゆるクマノミとイソギンチャクの共生関係が有名です。イソギンチャクの毒素にクマノミは反応しないので、イソギンチャクの中で大きな魚から身を守り、イソギンチャクの天敵をクマノミが追い払うというやつです。
ただ、これは善意でやっているわけではなく、たまたまそういう均衡になっているということです。その均衡が成立すると、お互いにメリットがあるからやめない。よく考えてみると、ビジネスではそういうことが確かにあります。
こういった共生関係を中心とする体系がいったん成立すると、なかなか崩れませんよね。1対1の補完性だけでなく、複雑に補完性がからみあって、生態系が成立します。
それを戦略的にやっていこうというのが、ティースの考え方ですね。
だから、彼は環境を補完的に捉える。当然、代替的に捉えないと防げない問題などもありますので、補完性だけでは片手落ちなのですが、こういうことにフォーカスして物事を考えていくのは、最近の流行りだと思います。
競争に打ち勝とう!と考えることも大事ですが、いかに共生関係をうまく築くかも大事だということですね。それでは今日はこのあたりで、次回をお楽しみに。
戦略の本を書いているのですが、時間が取れなくて進みません。しかも、いろいろと確認しながら書かないといけないので、大変です。
それでね、ティースとか、日本では名前を言ってもほとんどの人が反応しませんが、大企業がベンチャーを買収したり、出資したりしてイノベーションを起こそうとするとか、そういうものが流行っているようにも見えます。これって、ティースのダイナミックケイパビリティですよね。
いわゆる、代替性と補完性で言えば、補完性をメインに物事を考えるのがティースです。
外部環境、内部環境の補完性に着目して、極論としては自社のケイパビリティはいつか陳腐化するのだから、外部環境から自在に自社のバリューチェーンを組み替えられる能力が大事だよ、と言っています。
しかし、さすがに極論は非現実的で、ケイパビリティの連続性をそんなに簡単に確保できるものではないことはみんな知っています。いわゆる持たざる経営なんて大失敗でしたからね。
ただ、いつか自社が組んだバリューチェーンでバリューが提供できなくなるのは正しいですし、時代の変化、人の変化、顧客の変化に伴ってバリューチェーンを組み替えなくてはいけないことも確かです。
だから、「持たざる」というよりは、絶えざる組み替えを試みておきましょうというのに対しては、同意せざるを得ない。
そうすると、最近の大企業のイノベーションのために外部にある資源やケイパビリティをうまく活用しようという流れは、いいことだと思っています。
この考え方でいくと、環境は生態系としてみることになります。生態系というのはカタカナで言うとエコシステムというやつです。ティースは進化生物学という考え方に感化されて、ダイナミックケイパビリティの着想を得ているので、こういう言葉づかいになるんですね。
そうすると、一昔前に流行った、「共生」というやつを企業もやればいいという話だと理解すればいいことになります。
いわゆるクマノミとイソギンチャクの共生関係が有名です。イソギンチャクの毒素にクマノミは反応しないので、イソギンチャクの中で大きな魚から身を守り、イソギンチャクの天敵をクマノミが追い払うというやつです。
ただ、これは善意でやっているわけではなく、たまたまそういう均衡になっているということです。その均衡が成立すると、お互いにメリットがあるからやめない。よく考えてみると、ビジネスではそういうことが確かにあります。
こういった共生関係を中心とする体系がいったん成立すると、なかなか崩れませんよね。1対1の補完性だけでなく、複雑に補完性がからみあって、生態系が成立します。
それを戦略的にやっていこうというのが、ティースの考え方ですね。
だから、彼は環境を補完的に捉える。当然、代替的に捉えないと防げない問題などもありますので、補完性だけでは片手落ちなのですが、こういうことにフォーカスして物事を考えていくのは、最近の流行りだと思います。
競争に打ち勝とう!と考えることも大事ですが、いかに共生関係をうまく築くかも大事だということですね。それでは今日はこのあたりで、次回をお楽しみに。
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