**********************************************************************
メールマガジン「インサイト100」
週に1回配信中。
登録は⇒http://www.taii.jp/
**********************************************************************
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--.--.--(--:--)|スポンサー広告||TOP↑
 ブログを放置しすぎですね。おはようございます。伊藤です。

 今日は、コト消費について書いてみようと思います。これまで何度もブームになり、去りゆくコト消費やら、経験経済的価値やら、CXやら。それはなんでなの?ということを考えてみます。

 それはひとえに現象学が流行らないのと同じかなあ、と思っています。

 フッサールは、素朴実在論的な世界観でできた学問の考え方を、コト中心、現象中心に基礎づけ直そうとしました。それがまさに現象学ですよね。でも、全く普及していないように思います。

 それはなぜかと言えば、普通の人は、現象学的な世界観で生きていないからですね。

 目の前にペットボトルがあったとして、そこにペットボトルがあると普通の人は思います。決して、ペットボトル現象が起きている、ペットボトルが目の前にある状況を体験しているとは言わない。

 でもね、深く考えると、確かにペットボトルがあると思うような現象を体験しているが言い方として正しいとは思うわけです。

 だからね、経験経済的価値の中身は普通の人はようわからんわけです。体験が心地よいことを提供側が意図して提供していたとして、その体験設計みたいなものは、違和感がある。

 簡単には、デザインでその価値を上げることができることはわかっていますが、そうすると、たいていは極論に走るもので、デザインよくしとけば売れるんだろ、となるわけです。

 そうではない。体験、コトの設計が大事だと言っても、その体験やコトってなんだ?ということをうまく説明できるように我々の言葉はできていないのです。

 ジョブズは体験にこだわったという言い方が既に、コトとか経験経済的な枠組みではないのです。

 ジョブズは体験価値の視点から商品を作っていたというのは正しそうですが、じゃあ、どういう枠組みで?というとなかなか面倒ですよね。いわゆる開封の儀式も、何か期待感があるものを買った時に、パッケージを楽しみで開ける時のことはよく覚えていて、大きな体験価値になるとわかっていたということです。

 ギャンブラーが当たった時のことしか覚えていないというのと似ていますね。だから、ギャンブルは当たった時の経験をひたすら強調する方向に行くわけです。

 商品を買う場合に大事なのは、開封する時だし、壊れた時だし、普段使う時だし、というような考えでアイフォンのプロセスは設計されたのでしょう。

 でもね、こういう体験価値ベースの世界観を持つ人は非常に少ない。たいていは、素朴にモノがあると思って生きています。だからモノづくりと言うんですよね。モノが大事だと思う。

 しかし、体験設計が大事だと口で言ってみても、言葉にしてみても、それはよく分からないのがたいていの事情です。

 フレームワークが整備されても、体験価値設計をできる人がごくごく少数なのでしょう。コンサル会社は概念的にはそういうことがわかるので、やたらとデザイン会社を買収したりしますが、これまでマネジメントに失敗し続けています。今後、どうやってマネジメントの問題をクリアするかが楽しみではありますが、彼らがデザイン会社のマネジメントに成功したら、大企業の商品企画プロセスに入り込んでいるので、また儲けるでしょうね。

 体験価値の設計を武器にして。

 この部分のナレッジデバイドはなかなか解消できませんが、まあ、仕方がないでしょう。それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。

スポンサーサイト
2016.03.28(07:22)|マーケティングコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
Twitter
メールマガジン登録
メールマガジン「インサイト100」週に1回配信中。登録は⇒http://taii.jp/の登録窓から
プロフィール
推薦図書
経営理念
弊社のコンサルティングのポリシーです。

・過去に人類が考えてきたこと(Thought)を蓄積し、そこから鋭い洞察(Insight)を生み出し、その洞察がまた、Thoughtの一部になっていくプロセスを回していくこと。そのプロセスが社会のナレッジ量を増加させ、全ての価値を生み出すことを認識すること

・先人の知恵に対する敬意を払い、学び続けること。ナレッジの自己への入力量が自身の考える能力を向上させ、社会のナレッジ量を増加させることを知ること

・社会のビジネスナレッジの偏在を正すことを目指すこと。そのために社会の構成員であるクライアントに対してビジネスナレッジを提供すること

・ビジネスナレッジの偏在を利用する悪貨たる企業を駆逐する良貨たらんとすること。そのために偏在を利用する企業以上のマーケティング力を持つこと。そして、提供したナレッジに見合った対価をクライアントから頂き収益を上げ、成長していくこと

・社会に対する志を持つ企業、個人をクライアントとすること。例え儲かるとしても、志を持たない企業、個人をクライアントとしないこと

・クライアントの成長を望むこと。具体的な解の提示よりも、その解を出すプロセスをシェアすることにより、クライアント自身がプロセスを組みなおし、異なった解を出す力を増加させることに重きを置くこと

・抽象的な理論のレイヤから、クライアントサイドの具体へと寄っていくこと。ただし、その過程でクライアントにも具体のレイヤから抽象のレイヤに寄ってもらうこと。その上で、中間のレイヤでクライアントと共に新しいナレッジを生み出していくこと
カテゴリー
月別アーカイブ
RSSフィード
ブロとも申請フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。