軽く書く。
簡単にできそうで、なかなか難しい。そういうシリーズです。今回は、マズロー。
マズローという時点で難しそうですけどね。
まあ、そういうものも、柔らかく、簡単に書けたらいいなあ、と。
記事はhttp://www.insightnow.jp/article/1816でも読めます。
さて、軽くかけているでしょうか?
マズローの欲求階層は、欲求を中心に物事を考える枠組みです。この枠組みを使えば、時代の変遷や世代間の価値観のギャップといったことが、それなりの説得力を持って理解できます。今回は、この枠組みを使って、これまでとこれからを読み解いていきましょう。
マズローの欲求階層はご存知ですよね。
生理欲求、安全欲求、関係性欲求、承認欲求、自己実現欲求の順番で、人の欲求は強くなっていくというお話しです。
それで、私は、今の時代は承認欲求の強い時代だと思っています。
所属するコミュニティーの中で認められる欲求が強くなっているのでは?と思っているということですね。
何の根拠があってそんなことを言っているんだ!
と、読んでいてお思いになると思いますので、解説をしていこうと思います。
まず、「戦後」からはじめましょう。
文字通り、日本の戦後は焼け野原でしたね。そこから、戦後の資本主義が日本に注入されたと考えていいでしょう。
(戦前の恐慌以前も資本主義経済ではありますが、現在と同一軸上のパラダイムとしてみるならば、やはり戦後をスタートと見るほうが考えやすいと思います。)
だいたい、1945年に終戦していますので、その後の大体18年間ぐらい、1963年ぐらいまでの時代からはじめましょう。
その時代は、食うことで精一杯ですね。いわゆる生理的欲求が強い時代です。食えればなんでもいいんです。食うためなら、危険を冒してでも、食いますね。食えることが気持ちいいのです。もう最高に。
ただ、食えるのがある程度、当たり前になってくると、安全に食べたい、と思うようになります。安全を確保して食べていくことが気持ちいいのです。
この時代が、1963年から、1981年ぐらいでしょうか?
1960年までは、2割なかった白黒テレビの普及率が、1960年代中ごろには爆発的に普及してますから、食えるには食えるようになってきたと言えると思います。
危険に満ちていても、食べることが気持ちよかったのが、安全に食べたくなってくるんですね。
安全に、暮らしていきたい。安全に暮らしていくことが、気持ちいい。その欲求が強くなる。
そうすると、寄らば大樹の陰と言いますか、ずっと会社に我慢して仕えて生きていくことは気持ちよかったわけです。ちょっと難しい物言いですが、我慢しているわけでもないんですよね。気持ちいいんですから。
うまく伝わりますでしょうか?
この頃に、20代の若者だった方々が、今は40代~60代ぐらいにおなりになっていて、社会的な影響力を持っています。
そういった方々が、近頃の若者は根性がない、我慢が足りないと言っているのを聞くと、そうかなあ、と思います。
彼らは、会社にしがみつくこと、自分のリスクを最小化することが、欲求階層的に見れば、気持ちよかったのです。
今、高齢の方でも、転職なさるのが、当たり前になっていますよね。若いからとか、高齢だからとか、関係はないと思います・・・。
お分かりだと思いますが、今の時代、人々は会社にしがみついても全然気持ちよくないんですね。
極論しすぎかもしれませんが、だから、簡単に辞められる。さようなら、とさわやかに。
話しを元に戻しますと、1981年ぐらいから、1999年ぐらいが、関係性欲求、親和欲求が強い時代ですね。
お友達と仲良くすることが、すごく気持ちがいい時代です。
だからこそ、「イジメ」が社会問題としてクローズアップされませんでしたか?
つい、人との関係性にフォーカスして物事を見てしまう時代です。
だからこそ、いじめが目に付く。
学校、会社、コミュニティーへの所属自体の意欲が強い。
離職率という観点でまた見ると、この時代も、所属自体を手放したくないと思いますので、今の時代とは、やはり違って、そんなに簡単に会社を辞めないですね。
そして、現在。2000年以降の時代なんですが、承認欲求が強い。認めて欲しいのです。
認めてくれる環境に自分の身を置きたい。だから、認めてもらえるところを求めて、人は所属コミュニティーを転々としても平気ですよね。
資格を取る、検定ブームは、こういうふうに考えると、すごく自然ですよね。公的に、第三者が自分のことを認めてくれるから、みんな資格を取る。
なんで、パン検定やら、京都検定なんて受けるのか?の答えをここに求めてもいいと思います。
トレンドとしては、承認欲求を中心としたビジネスは今後も成長傾向でしょうね。
私は好きではないですが、企業向けのISOコンサルタントの仕事は途切れないでしょう。だって、世界的なレベルにある!と自分の会社を認めてくれるんですから。
「経営○○賞」というのが、みなさん欲しいでしょうね・・・。
と、見てみると、マズローの欲求階層も、それなりに役立つとは思いませんか?
時代を見るには、欲求だけでなくて、幼少期の共通体験がもたらす世代の特徴、人生のどの時期なのかという年齢の傾向など、いくつかの視点で複合的に見る必要がありますけどね。
そういう枠組みを作って消費者の研究をするのも、マーケティング活動には非常に重要で、儲けに直結すると思いますがいかがでしょうか?
簡単にできそうで、なかなか難しい。そういうシリーズです。今回は、マズロー。
マズローという時点で難しそうですけどね。
まあ、そういうものも、柔らかく、簡単に書けたらいいなあ、と。
記事はhttp://www.insightnow.jp/article/1816でも読めます。
さて、軽くかけているでしょうか?
マズローの欲求階層は、欲求を中心に物事を考える枠組みです。この枠組みを使えば、時代の変遷や世代間の価値観のギャップといったことが、それなりの説得力を持って理解できます。今回は、この枠組みを使って、これまでとこれからを読み解いていきましょう。
マズローの欲求階層はご存知ですよね。
生理欲求、安全欲求、関係性欲求、承認欲求、自己実現欲求の順番で、人の欲求は強くなっていくというお話しです。
それで、私は、今の時代は承認欲求の強い時代だと思っています。
所属するコミュニティーの中で認められる欲求が強くなっているのでは?と思っているということですね。
何の根拠があってそんなことを言っているんだ!
と、読んでいてお思いになると思いますので、解説をしていこうと思います。
まず、「戦後」からはじめましょう。
文字通り、日本の戦後は焼け野原でしたね。そこから、戦後の資本主義が日本に注入されたと考えていいでしょう。
(戦前の恐慌以前も資本主義経済ではありますが、現在と同一軸上のパラダイムとしてみるならば、やはり戦後をスタートと見るほうが考えやすいと思います。)
だいたい、1945年に終戦していますので、その後の大体18年間ぐらい、1963年ぐらいまでの時代からはじめましょう。
その時代は、食うことで精一杯ですね。いわゆる生理的欲求が強い時代です。食えればなんでもいいんです。食うためなら、危険を冒してでも、食いますね。食えることが気持ちいいのです。もう最高に。
ただ、食えるのがある程度、当たり前になってくると、安全に食べたい、と思うようになります。安全を確保して食べていくことが気持ちいいのです。
この時代が、1963年から、1981年ぐらいでしょうか?
1960年までは、2割なかった白黒テレビの普及率が、1960年代中ごろには爆発的に普及してますから、食えるには食えるようになってきたと言えると思います。
危険に満ちていても、食べることが気持ちよかったのが、安全に食べたくなってくるんですね。
安全に、暮らしていきたい。安全に暮らしていくことが、気持ちいい。その欲求が強くなる。
そうすると、寄らば大樹の陰と言いますか、ずっと会社に我慢して仕えて生きていくことは気持ちよかったわけです。ちょっと難しい物言いですが、我慢しているわけでもないんですよね。気持ちいいんですから。
うまく伝わりますでしょうか?
この頃に、20代の若者だった方々が、今は40代~60代ぐらいにおなりになっていて、社会的な影響力を持っています。
そういった方々が、近頃の若者は根性がない、我慢が足りないと言っているのを聞くと、そうかなあ、と思います。
彼らは、会社にしがみつくこと、自分のリスクを最小化することが、欲求階層的に見れば、気持ちよかったのです。
今、高齢の方でも、転職なさるのが、当たり前になっていますよね。若いからとか、高齢だからとか、関係はないと思います・・・。
お分かりだと思いますが、今の時代、人々は会社にしがみついても全然気持ちよくないんですね。
極論しすぎかもしれませんが、だから、簡単に辞められる。さようなら、とさわやかに。
話しを元に戻しますと、1981年ぐらいから、1999年ぐらいが、関係性欲求、親和欲求が強い時代ですね。
お友達と仲良くすることが、すごく気持ちがいい時代です。
だからこそ、「イジメ」が社会問題としてクローズアップされませんでしたか?
つい、人との関係性にフォーカスして物事を見てしまう時代です。
だからこそ、いじめが目に付く。
学校、会社、コミュニティーへの所属自体の意欲が強い。
離職率という観点でまた見ると、この時代も、所属自体を手放したくないと思いますので、今の時代とは、やはり違って、そんなに簡単に会社を辞めないですね。
そして、現在。2000年以降の時代なんですが、承認欲求が強い。認めて欲しいのです。
認めてくれる環境に自分の身を置きたい。だから、認めてもらえるところを求めて、人は所属コミュニティーを転々としても平気ですよね。
資格を取る、検定ブームは、こういうふうに考えると、すごく自然ですよね。公的に、第三者が自分のことを認めてくれるから、みんな資格を取る。
なんで、パン検定やら、京都検定なんて受けるのか?の答えをここに求めてもいいと思います。
トレンドとしては、承認欲求を中心としたビジネスは今後も成長傾向でしょうね。
私は好きではないですが、企業向けのISOコンサルタントの仕事は途切れないでしょう。だって、世界的なレベルにある!と自分の会社を認めてくれるんですから。
「経営○○賞」というのが、みなさん欲しいでしょうね・・・。
と、見てみると、マズローの欲求階層も、それなりに役立つとは思いませんか?
時代を見るには、欲求だけでなくて、幼少期の共通体験がもたらす世代の特徴、人生のどの時期なのかという年齢の傾向など、いくつかの視点で複合的に見る必要がありますけどね。
そういう枠組みを作って消費者の研究をするのも、マーケティング活動には非常に重要で、儲けに直結すると思いますがいかがでしょうか?
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