クリスマスが迫ってきています!この1年、仕事にまい進してきたせいか、女の子と遊ぶのをおろそかにしていました。
ハッとしましたが、彼女がいない!久々に1人のクリスマス予定ですね。
それと、2年まえから厄なので、あんまりそういう活動をするとまずいよ!というのが出ていまして。なるべくそういう活動は控えて来ました。
恋愛は占い信じる派ですので・・・。気晴らしに、恋愛系の歌を聞いています↓。
mihimaru GTがだいぶメジャーになってきましたね。前はもっとマイナーだったような。
あと、minmiを聞いています。疲れが癒されます。
「The perfect Vision」「真夏のオリオン」、いいです!
さて、前置きが長くなりましたが、本題です。私は心の休養に映画をけっこう見ます。
今日は、ちょっと最悪だったもの、期待はずれだったものを、ご紹介します。
最近見たものでは、映画、「ラブファイト」が最悪でした。期待品質が高かった分、失望も大きかったです。
原作の聖母少女はすごく面白いんですよ。映画にして最低になりましたね・・・。一昔前は当たり前だった、原作をぶち壊して映画にしてしまういいケースです・・・。
原作はこれ・・・
ちょっといやらしいですが、分析、評価をしてみましょう・・・。
原作は上下巻があって、非常に長いお話しになっています。稔と亜紀のストーリーと、ジョー大木と、彼の過去に魅せられた人々のストーリーが重層的に描かれています。
稔と亜紀のストーリーが前にはあるんですが、背景というか、後ろにはジョー大木と彼の過去に魅せられた人々のお話しがある。
若い人は、稔と亜紀のお話しを真ん中にして見ることができるし、中年な方々は背後にある深いお話しを楽しめる。そういう形になっています。
ただ、これを映画にしようとしますと、2時間で両方を描ききるのは無理ですよね。だから、どちらかにフォーカスしないと、中途半端な映画になることは作る段階から分かっていることです。プロデューサーとしては、どちらを真ん中にして、どちらを敢えて描かずに広がりをもたせるか?の判断をしっかりしないといけないところです。
「蒼き狼」というジンギスカンを描いた映画がありましたが、ジンギスカンの一生を2時間で描こうとして大失敗でしたね。映画1本で全てを説明しようとするのは無理ですよ。
脚本家にブリーフィングする段階でこういったことは必ず論点になります。
それで、今回の映画では、大沢たかおプロデュースですね。
しかも、ジョー大木役が大沢たかおなので、みなさんが気を使ってしまったのか・・・。
前面には稔と亜紀の物語を置きつつ、ジョー大木のストーリーもおいしく楽しめる!というのを狙いに行ってしまっているんでしょうね・・・。
しかも、脚本家の方は苦労したのでしょうね。ジョー大木の昔の恋人、順子(桜井幸子)が、女優という設定に変わっています。
一般人にわかりやすいでしょ?と業界の人がいいそうな設定です。ジョー大木とのスキャンダルが原因で致命傷を負い、今はプロデューサーの愛人として、役者を続けさせてもらっているという設定。
たしかに、原作のあの膨大で複雑な情報量を、単純化するという意味では、わかりやすくはなっていますが・・・。設定を変えて、因果関係を保つのはけっこう難しい。
原作で日本チャンピオン、現役続行中のタケさんは、映画では負けて引退というところではじまります。タケさんの引退を機に、ジョー大木はジムをたたもうとしている。稔がたまたまやってきて、ジムをたたむのをやめるんですが、薄いですよね。
「ジムをたたむ」つもりをそんなに簡単にひるがえしますか?普通?といった突っ込みどころ満載になってしまう。
原作にもジョー大木が亜紀とキスするシーンがありますが、原作では「まあキスするかも」、というシーンなんですが、映画ではこんなんでキスする?というシーンになってしまう。
1つ1つの出来事の関係を新しく保持するのがすごく難しくなっているんですね。脚本の方は大変だったでしょうね・・・。
プロモーション的には、北乃きいと林遣都を真ん中に、稔と亜紀のストーリーを前面に押しているのに、中身はちょっとおかしくなってしまっている。
あと、編集も最低。当初から中高年向けのスピード感のシーンの切り方、音楽の当て方だと思っていやな予感がしました。一番初めのシーンから、若い人がついていけないスローテンポです。おじさんの世界です。
一瞬、違う映画をやっているところに入ってしまったかと思うようなスピード感と、音楽のトーンでした・・・。
まあ、撮影終わっちゃってから悩むでしょうね。これ、どう編集しよう?もう、おじさん話しでいっちゃう?ぐらいに悩んだでしょうね。エンディング曲はファンキーモンキーベイビーの希望の唄なので、若者向けですが・・・。↓。
挿入されている音楽と、編集はおじさん向けです。
私が見た時間は、おじさん、おじいさん夫婦、デートの手段でたまたま見た人、北乃きいのパンチラを見に来たとおぼしき若者、そういった客層でした・・・。ガラガラでした・・・。
私の近くに座った40代とおぼしきおじさんは、ゲラゲラ笑っていました。そう、中年向けの笑いなんですね・・・。私は1つも笑えなかったですね。
原作が長い作品は本当に難しい。
林遣都の出ていた「バッテリー」も最悪でした。原作は面白いのに、岸谷五郎と、天海祐希にフォーカスしすぎていました。
マスマーケットを相手にするには、ターゲットを統合していくような考え方が必要ですが、それは非常に難しい。
ラブファイトは、北乃きいと林遣都を使えるとなった時点で、若者向けを真ん中において、ジョー大木の過去に魅せられた人々に充てる時間はばっさり切るということが必要だったと思いますね。
逆にばっさり切りつつ、説明しきらないことによって、深みを与えるといった考え方への切り替えが必要だったと思います。
もしくは、ヒットさせて続編を作りに行く意味で、変にまとめない。原作に忠実に描いて、これからというところで、時間が来たら、ばっさり切る。観客は「えー!」と思うけど、作品への満足度は高くなる。
その辺の方向性づくりで間違ってしまって、修正がきかなくなったラズベリー賞ものの映画だと思いました。
映画は怖いです。見るまでいいか悪いかわからない。私の貴重な時間を返せ!という叫びがつい怒りになって、今日の文章に出てしまいました。ごめんなさい。
では、次回をお楽しみに。
ハッとしましたが、彼女がいない!久々に1人のクリスマス予定ですね。
それと、2年まえから厄なので、あんまりそういう活動をするとまずいよ!というのが出ていまして。なるべくそういう活動は控えて来ました。
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「The perfect Vision」「真夏のオリオン」、いいです!
さて、前置きが長くなりましたが、本題です。私は心の休養に映画をけっこう見ます。
今日は、ちょっと最悪だったもの、期待はずれだったものを、ご紹介します。
最近見たものでは、映画、「ラブファイト」が最悪でした。期待品質が高かった分、失望も大きかったです。
原作の聖母少女はすごく面白いんですよ。映画にして最低になりましたね・・・。一昔前は当たり前だった、原作をぶち壊して映画にしてしまういいケースです・・・。
原作はこれ・・・
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ちょっといやらしいですが、分析、評価をしてみましょう・・・。
原作は上下巻があって、非常に長いお話しになっています。稔と亜紀のストーリーと、ジョー大木と、彼の過去に魅せられた人々のストーリーが重層的に描かれています。
稔と亜紀のストーリーが前にはあるんですが、背景というか、後ろにはジョー大木と彼の過去に魅せられた人々のお話しがある。
若い人は、稔と亜紀のお話しを真ん中にして見ることができるし、中年な方々は背後にある深いお話しを楽しめる。そういう形になっています。
ただ、これを映画にしようとしますと、2時間で両方を描ききるのは無理ですよね。だから、どちらかにフォーカスしないと、中途半端な映画になることは作る段階から分かっていることです。プロデューサーとしては、どちらを真ん中にして、どちらを敢えて描かずに広がりをもたせるか?の判断をしっかりしないといけないところです。
「蒼き狼」というジンギスカンを描いた映画がありましたが、ジンギスカンの一生を2時間で描こうとして大失敗でしたね。映画1本で全てを説明しようとするのは無理ですよ。
脚本家にブリーフィングする段階でこういったことは必ず論点になります。
それで、今回の映画では、大沢たかおプロデュースですね。
しかも、ジョー大木役が大沢たかおなので、みなさんが気を使ってしまったのか・・・。
前面には稔と亜紀の物語を置きつつ、ジョー大木のストーリーもおいしく楽しめる!というのを狙いに行ってしまっているんでしょうね・・・。
しかも、脚本家の方は苦労したのでしょうね。ジョー大木の昔の恋人、順子(桜井幸子)が、女優という設定に変わっています。
一般人にわかりやすいでしょ?と業界の人がいいそうな設定です。ジョー大木とのスキャンダルが原因で致命傷を負い、今はプロデューサーの愛人として、役者を続けさせてもらっているという設定。
たしかに、原作のあの膨大で複雑な情報量を、単純化するという意味では、わかりやすくはなっていますが・・・。設定を変えて、因果関係を保つのはけっこう難しい。
原作で日本チャンピオン、現役続行中のタケさんは、映画では負けて引退というところではじまります。タケさんの引退を機に、ジョー大木はジムをたたもうとしている。稔がたまたまやってきて、ジムをたたむのをやめるんですが、薄いですよね。
「ジムをたたむ」つもりをそんなに簡単にひるがえしますか?普通?といった突っ込みどころ満載になってしまう。
原作にもジョー大木が亜紀とキスするシーンがありますが、原作では「まあキスするかも」、というシーンなんですが、映画ではこんなんでキスする?というシーンになってしまう。
1つ1つの出来事の関係を新しく保持するのがすごく難しくなっているんですね。脚本の方は大変だったでしょうね・・・。
プロモーション的には、北乃きいと林遣都を真ん中に、稔と亜紀のストーリーを前面に押しているのに、中身はちょっとおかしくなってしまっている。
あと、編集も最低。当初から中高年向けのスピード感のシーンの切り方、音楽の当て方だと思っていやな予感がしました。一番初めのシーンから、若い人がついていけないスローテンポです。おじさんの世界です。
一瞬、違う映画をやっているところに入ってしまったかと思うようなスピード感と、音楽のトーンでした・・・。
まあ、撮影終わっちゃってから悩むでしょうね。これ、どう編集しよう?もう、おじさん話しでいっちゃう?ぐらいに悩んだでしょうね。エンディング曲はファンキーモンキーベイビーの希望の唄なので、若者向けですが・・・。↓。
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挿入されている音楽と、編集はおじさん向けです。
私が見た時間は、おじさん、おじいさん夫婦、デートの手段でたまたま見た人、北乃きいのパンチラを見に来たとおぼしき若者、そういった客層でした・・・。ガラガラでした・・・。
私の近くに座った40代とおぼしきおじさんは、ゲラゲラ笑っていました。そう、中年向けの笑いなんですね・・・。私は1つも笑えなかったですね。
原作が長い作品は本当に難しい。
林遣都の出ていた「バッテリー」も最悪でした。原作は面白いのに、岸谷五郎と、天海祐希にフォーカスしすぎていました。
マスマーケットを相手にするには、ターゲットを統合していくような考え方が必要ですが、それは非常に難しい。
ラブファイトは、北乃きいと林遣都を使えるとなった時点で、若者向けを真ん中において、ジョー大木の過去に魅せられた人々に充てる時間はばっさり切るということが必要だったと思いますね。
逆にばっさり切りつつ、説明しきらないことによって、深みを与えるといった考え方への切り替えが必要だったと思います。
もしくは、ヒットさせて続編を作りに行く意味で、変にまとめない。原作に忠実に描いて、これからというところで、時間が来たら、ばっさり切る。観客は「えー!」と思うけど、作品への満足度は高くなる。
その辺の方向性づくりで間違ってしまって、修正がきかなくなったラズベリー賞ものの映画だと思いました。
映画は怖いです。見るまでいいか悪いかわからない。私の貴重な時間を返せ!という叫びがつい怒りになって、今日の文章に出てしまいました。ごめんなさい。
では、次回をお楽しみに。
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