ポスティング会社社長、たかさんからコメントいただきました。ありがとうございます。↓です。
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あけましておめでとうございます。
…とか言いながら初めての投稿となります。
よろしくです。
まあ軽いリクエストなのですが、
貴殿のブログにおいて今回の不況をどう見るか、
というコメントに関心をもってます。
(私が見落としてたらすみません)
私は素人なので抽象的になりますが、
サブプライムにしても、昔の日本バブル期にしても、経済活動のほとんどは人々の「期待感」のみで構築されているのか…という気にさせられてしまいました。
何かのきっかけで期待感を損なうと不景気。
…コレって冷静に考えるとかなり虚しいですよね。
ということで、そんな厭世観を払拭するべくご意見賜りたく存じます!
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そーですね・・・。今回の不況をどう見るか?ですか。
期待感が景気をひっぱる、というのはそういう側面はあると思いますよ。
何かのきっかけで期待感を損なうと不景気というのは、まあ、そういう面もなくはないですよね。
ただ、ファンダメンタルズも一応反映するのが景気です。仮に株式でいうファンダメンタルズを理論上の産業に対するニーズ分布と考えてみます。
そうすると、実態的なキャッシュ分布、雇用分布は必ずしもそのニーズの分布とは一致しませんね。その乖離が大きくなると不況的な現象が起こる、と解釈すればよいのではないでしょうか?
明らかに自動車がやばくなるのは、みんなわかっていました。情報・サービス業にキャッシュと雇用が移転しなくてはいけませんが、その時差があります。
今後、自動車、製造業を中心に大不況になると思いますが、それはこういう理由ですね。ものづくり大国ニッポン!と未だにものづくりにしがみついているマスコミがいますが、「超ハイテク部品」を別にしてものづくりの将来は暗いですね・・・。
それと、マネー経済的な側面も大事ですね。サブプライムが一応、発端ということになってますからね。
サブプライムローンというのは、半年以内にカードの未払いを起こしている人に、住宅ローンを貸しても、ペイするというスキームを言います。
ただ、いわゆる米系証券会社は自前でリスクを負わずに世界中にそういう商品を売りまくっていた。アメリカの家を建てるために、世界中がローンを引き受けていたんですね。
土地の値下がりリスクはあるけど、人口が増加している国で、土地は普通は下がらない。
でも、下がってしまった・・・。それで、土地が下がったせいで、デフォルトが次々と起こるなんてまあびっくり。デフォルトがおこりはじめると、ますます土地、建物の価格が下がって、更にびっくり!
というところで、売り残していたサブプライムの分のリスクがどーんと米系証券会社に降ってきたんですね。
リスク低減のためには、対数の法則がはたらくぐらい大量にサンプル数を集めないといけなかったので、売り切る前に米系証券会社が飛んでしまう。
そのローンを金融商品として買っていた人々も、元本割れ確定で、損失をだしまくってしまう。
そうすると、金融機関のキャッシュ量が足りなくなるので、貸しはがしが起こる。キャッシュを確保するために、株式が売られる。損失が出まくるんで、株はもっと下がる。
そうすると、資産をたくさん持っている大企業が損失計上しないといけなくなる。資金調達がしにくくなって、ますます状況は悪化する。次第に中小企業に飛び火、というところですな。
超乱暴に言うとこんなんで不況に突入ですな。決して期待感だけの問題ではないですよ。
ただ、不況のいい面としては、膿が出されることです。
はやく飛んだほうがいいのに、しぶとく生き残っている旧勢力が駆逐されます。そして、新勢力に吸収されていきます。
ただ、サブプライム以前と以後で何が違うかと言いますと、リスクテイカーがいなくなることです。
低所得者が家を持ったりと、のし上がるエネルギーを利用して、米国を中心として成長を遂げてきた面があります。
ただ、今後は、そういうハイリスク金融商品の組成自体がなされなくなるので、アメリカンドリームがちょっと遠くなります。
そうすると、低所得者、ヒスパニック系などのパワーが行き場を失って、暴動などにエネルギーが行ってしまう可能性もありますね。
日本にお話しを移しますと、日本は人口減少局面に突入していますので、根本的に将来は暗いのです。本当はずっと不況なのです。
若者を非正規雇用にし、40代50代の雇用を守ってきたせいという側面もありますよね。年収300万じゃ子供産めねーつーの!というところでしょう。年収800万ないと、嫁が専業主婦になれねーから子供が一人っ子になっちまうっつーの!というところでしょう。
キャッシュを若い世代に移転しないことには人口回復しない、経済成長起こらない、全体的に活力を失う、という方向性にはあります。
むしろ、こっちのほうが厭世観の原因になりそうですけどね。日本全体が成熟市場となってしまっていることのほうが問題なんです。これはどうにも回復しませんな。
世代間の問題以外にも、国際的なキャッシュの取り合いゲームに負けると、戦争によらず、若い命が生まれないことによって、人口減少が起こる。本来、生まれるはずだった日本の命が削られていくという恐ろしいことが起こりますね。
悲しいですな。
ちょっとピントがずれましたが、今回の不況に対しては、私はそんなにネガティブではないですが、長期的な日本の展望という意味ではちょっと暗いな、と思っています。
では、今日はこのあたりで。失礼致します。
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あけましておめでとうございます。
…とか言いながら初めての投稿となります。
よろしくです。
まあ軽いリクエストなのですが、
貴殿のブログにおいて今回の不況をどう見るか、
というコメントに関心をもってます。
(私が見落としてたらすみません)
私は素人なので抽象的になりますが、
サブプライムにしても、昔の日本バブル期にしても、経済活動のほとんどは人々の「期待感」のみで構築されているのか…という気にさせられてしまいました。
何かのきっかけで期待感を損なうと不景気。
…コレって冷静に考えるとかなり虚しいですよね。
ということで、そんな厭世観を払拭するべくご意見賜りたく存じます!
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そーですね・・・。今回の不況をどう見るか?ですか。
期待感が景気をひっぱる、というのはそういう側面はあると思いますよ。
何かのきっかけで期待感を損なうと不景気というのは、まあ、そういう面もなくはないですよね。
ただ、ファンダメンタルズも一応反映するのが景気です。仮に株式でいうファンダメンタルズを理論上の産業に対するニーズ分布と考えてみます。
そうすると、実態的なキャッシュ分布、雇用分布は必ずしもそのニーズの分布とは一致しませんね。その乖離が大きくなると不況的な現象が起こる、と解釈すればよいのではないでしょうか?
明らかに自動車がやばくなるのは、みんなわかっていました。情報・サービス業にキャッシュと雇用が移転しなくてはいけませんが、その時差があります。
今後、自動車、製造業を中心に大不況になると思いますが、それはこういう理由ですね。ものづくり大国ニッポン!と未だにものづくりにしがみついているマスコミがいますが、「超ハイテク部品」を別にしてものづくりの将来は暗いですね・・・。
それと、マネー経済的な側面も大事ですね。サブプライムが一応、発端ということになってますからね。
サブプライムローンというのは、半年以内にカードの未払いを起こしている人に、住宅ローンを貸しても、ペイするというスキームを言います。
ただ、いわゆる米系証券会社は自前でリスクを負わずに世界中にそういう商品を売りまくっていた。アメリカの家を建てるために、世界中がローンを引き受けていたんですね。
土地の値下がりリスクはあるけど、人口が増加している国で、土地は普通は下がらない。
でも、下がってしまった・・・。それで、土地が下がったせいで、デフォルトが次々と起こるなんてまあびっくり。デフォルトがおこりはじめると、ますます土地、建物の価格が下がって、更にびっくり!
というところで、売り残していたサブプライムの分のリスクがどーんと米系証券会社に降ってきたんですね。
リスク低減のためには、対数の法則がはたらくぐらい大量にサンプル数を集めないといけなかったので、売り切る前に米系証券会社が飛んでしまう。
そのローンを金融商品として買っていた人々も、元本割れ確定で、損失をだしまくってしまう。
そうすると、金融機関のキャッシュ量が足りなくなるので、貸しはがしが起こる。キャッシュを確保するために、株式が売られる。損失が出まくるんで、株はもっと下がる。
そうすると、資産をたくさん持っている大企業が損失計上しないといけなくなる。資金調達がしにくくなって、ますます状況は悪化する。次第に中小企業に飛び火、というところですな。
超乱暴に言うとこんなんで不況に突入ですな。決して期待感だけの問題ではないですよ。
ただ、不況のいい面としては、膿が出されることです。
はやく飛んだほうがいいのに、しぶとく生き残っている旧勢力が駆逐されます。そして、新勢力に吸収されていきます。
ただ、サブプライム以前と以後で何が違うかと言いますと、リスクテイカーがいなくなることです。
低所得者が家を持ったりと、のし上がるエネルギーを利用して、米国を中心として成長を遂げてきた面があります。
ただ、今後は、そういうハイリスク金融商品の組成自体がなされなくなるので、アメリカンドリームがちょっと遠くなります。
そうすると、低所得者、ヒスパニック系などのパワーが行き場を失って、暴動などにエネルギーが行ってしまう可能性もありますね。
日本にお話しを移しますと、日本は人口減少局面に突入していますので、根本的に将来は暗いのです。本当はずっと不況なのです。
若者を非正規雇用にし、40代50代の雇用を守ってきたせいという側面もありますよね。年収300万じゃ子供産めねーつーの!というところでしょう。年収800万ないと、嫁が専業主婦になれねーから子供が一人っ子になっちまうっつーの!というところでしょう。
キャッシュを若い世代に移転しないことには人口回復しない、経済成長起こらない、全体的に活力を失う、という方向性にはあります。
むしろ、こっちのほうが厭世観の原因になりそうですけどね。日本全体が成熟市場となってしまっていることのほうが問題なんです。これはどうにも回復しませんな。
世代間の問題以外にも、国際的なキャッシュの取り合いゲームに負けると、戦争によらず、若い命が生まれないことによって、人口減少が起こる。本来、生まれるはずだった日本の命が削られていくという恐ろしいことが起こりますね。
悲しいですな。
ちょっとピントがずれましたが、今回の不況に対しては、私はそんなにネガティブではないですが、長期的な日本の展望という意味ではちょっと暗いな、と思っています。
では、今日はこのあたりで。失礼致します。
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