fc2ブログ

**********************************************************************
メールマガジン「インサイト100」
週に1回配信中。
登録は⇒http://www.taii.jp/
**********************************************************************
インサイト100ビジネスケース
> 仮説検証アプローチと事象の構造化
 M社長は、ファイナンス系の会社を経営している。顔が大きく、背もでかい。けっこうがっちりしている。そして、異様に前向き・・・。ほぼ、何も考えないで行動するが、その情熱の根拠は無いことが多い・・・

 そんなに儲かっているわけではないが、ファイナンスの会社をやっているからか、お金をひっぱるのは上手で、キャッシュはいっぱい持っている・・・。でも、よくこの業績で従業員が路頭に迷わないようにできてるなあ、と。

 「こんなデータあるんですか?」とM社長に言われて、一応、データ出してあげる。でも基本的な市場規模とか、その程度のデータなのだが、「あー、こんなんなんだー。知らなかったー。」って、あなた、自分が相手にしている市場の規模感も知らないんだ・・・。よくやってるなー・・・、と。

 ただ、調整は上手なので、お金持ってる団体みたいなところと仲良くして、やたらと情報を取ってきたり、お客さんを紹介してもらったりする・・・。うらやましい・・・。

 そして、アクションは早い。特に深く考えずに行動に移してしまう。そして、失敗もすごく多い。「うまくいかんなー、なんでやろー?」そりゃまー・・・、もう少し考えてみたら・・・。と思う。

 この社長さんは、ある意味で正しく、ある意味で間違っていると思う。何度もこのブログで書いていますが、戦略とは、「持続的競争優位を保持するための打ち手の束」です。競争優位をいくら考えても、打ち手に結びつかなければ、意味がないのですね。ただ、競争優位と、リソースの限界を考えずにアクションをするところが間違っていますが・・・。

 じゃあ、どうすればいいか?そのために私みたいな人間がいるんですね。メールマガジンでも書きましたが、この社長さんのやり方が、トータルで見たら、仮説検証アプローチと事象の構造化を経ている形にしてあげればいいんです。

 メールマガジンでは、【経営に再現性をもたらすものは?】と題して、こういうのを書きました。
-----------------------
インサイト:
仮説検証アプローチと事象の構造化。
この2つの技術があなたの経営を一段上へと押し上げる

解説:
日本の経営者は学問的アプローチを軽視する傾向があるがそれは
間違いだ。科学がなぜここまで発達したのかといえば、仮説検証
アプローチと事象の構造化という2つの学問的アプローチを
最大限に活用したから。
あなたも仮説を立てよう、そして検証しよう。その際に、物事を
構造化し、効率的にやっていこう。あなたの会社の経営レベルは
一段上へと向かい始める
------------------------

 それと、もう1つ、【仮説とは何か?】では、
-----------------------
インサイト:
あてずっぽうに勘で出した答えを仮説という。

解説:
人間にはあてずっぽうに勘で言っても正解をだす力がある。
人によって精度はまちまちではあるが、偉大な発見は勘によって
なされていることが多い。「メンデルの遺伝の法則」は歴史上、
偉大な発見だが、メンデルが実験した回数では、検証できないことが
わかっている。彼は勘を信じ、検証はさておいて法則の発表を
行ったのだ。検証をさておくのはよくないが、あなたもまずは
勘で答えを出そう。
-----------------------
 
 と、書きました。M社長は、あてずっぽうに勘で答えを出す、つまり仮説を創ることはできているんです。検証は、ある意味で、自らのアクションでしています。

 ただし、これだと「経営の再現性」はありません。つまり同じ失敗を何度もする恐れがあります。そうすると、リソースが疲弊します。簡単に言うと、人が疲れて、金が足りなくなる、ということです。

 だから、これまでのアクションをコンサルタントは見ていて、ある意味でアクションマップのようなものを創ってあげて、社長さんに見せる見せないは別にして、情報を入れ続けるということが大事になりますね。

 まあ、言い方、話し方には工夫がいりますけどね・・・。他に人がいる会議とかでは絶対いえません・・・。まあ、夜、一緒に飲みながら、ボソッと・・・。一瞬、社長は表情が引きつるけど、わっはっは、となって。でも、しっかり覚えてて、と。そんな感じです・・・。


 そうそう、話しは横にずれますが、メールマガジンの登録者が20人に増えていました。発行部数を見たときに、見間違いかと思ったぐらいです・・・。はじめてから2週程度ですが、読者数は、1→4→7→20という推移を経ています。ひとえに、このブログを読んでくれている人のお陰です。ありがとうございます。

 それと、人気ブログランキングでは、ビジネス/経営・マーケティングでは、トップ10に入りました。まあ、ビジネス/経営・マーケティングは登録者数は少ないのですが、上位1割に入れていただきました。ありがとうございます・・・。


          

関連記事
スポンサーサイト



2007.11.20(22:40)|ビジネスケースコメント(2)トラックバック(0)TOP↑
訪問くださり、ありがとうございます。
また訪問させていただきます。
応援クリックして帰ります。*^^*
From: 副社長 * 2007.11.21 22:36 * URL * [Edit] *  top↑

コメントありがとうございます。
副社長様

 ご訪問、コメント、応援クリックありがとうございます。

 絵や写真が印象的なブログですね。私も応援クリックしておきます・・・。すごい上位に入ってますね。うらやましいです。

 今後とも、よろしくお願いします。

 
From: ゆるーいコンサルタント * 2007.11.23 23:12 * URL * [Edit] *  top↑

名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
Twitter
メールマガジン登録
メールマガジン「インサイト100」週に1回配信中。登録は⇒http://taii.jp/の登録窓から
プロフィール
推薦図書
経営理念
弊社のコンサルティングのポリシーです。

・過去に人類が考えてきたこと(Thought)を蓄積し、そこから鋭い洞察(Insight)を生み出し、その洞察がまた、Thoughtの一部になっていくプロセスを回していくこと。そのプロセスが社会のナレッジ量を増加させ、全ての価値を生み出すことを認識すること

・先人の知恵に対する敬意を払い、学び続けること。ナレッジの自己への入力量が自身の考える能力を向上させ、社会のナレッジ量を増加させることを知ること

・社会のビジネスナレッジの偏在を正すことを目指すこと。そのために社会の構成員であるクライアントに対してビジネスナレッジを提供すること

・ビジネスナレッジの偏在を利用する悪貨たる企業を駆逐する良貨たらんとすること。そのために偏在を利用する企業以上のマーケティング力を持つこと。そして、提供したナレッジに見合った対価をクライアントから頂き収益を上げ、成長していくこと

・社会に対する志を持つ企業、個人をクライアントとすること。例え儲かるとしても、志を持たない企業、個人をクライアントとしないこと

・クライアントの成長を望むこと。具体的な解の提示よりも、その解を出すプロセスをシェアすることにより、クライアント自身がプロセスを組みなおし、異なった解を出す力を増加させることに重きを置くこと

・抽象的な理論のレイヤから、クライアントサイドの具体へと寄っていくこと。ただし、その過程でクライアントにも具体のレイヤから抽象のレイヤに寄ってもらうこと。その上で、中間のレイヤでクライアントと共に新しいナレッジを生み出していくこと
カテゴリー
月別アーカイブ
RSSフィード
ブロとも申請フォーム