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インサイト100ビジネスケース
> 昔、仕えた経営者
 最近、いろいろと考えることがあって、昔、仕えた経営者の方を思い出したりします。

 私は、その経営者を読むのはけっこう得意でした。私は辞めるころに予言をしてやめました。

 「だれだれを社長にして自分は表から退く」とか、「私が辞めてから、かわいがっている幹部が離反する」とか。他にもいろいろと予言しましたが、ほとんど当たりました。

 でもかわいがってる幹部の誰が離反するか?はわかりませんでしたけどね。私にとっては一番意外な人が、結局、その経営者の方を裏切って、その経営者が一番嫌っている経営者にお金を出してもらって、独立しましたね。

 まあ、いろいろな愛憎はあるものです。

 しかし、自分がいろいろと考えるようになって、彼のやってきたことはすごいなあ、とつくづく思います。天才だったなあ、と。付き合うのはもう、こりごりですけど。

 よくいじめられました。「伊藤、お前の趣味で会社の金を使ってるのか!あ?」とか。

 「伊藤、お前にやれって言ってるんだ。お前がやれ!」とか。

 あー、こわかった。

 1対1の交渉は強かった。交渉の場に同席した夜、私はショックで夜中の街で暴れていました・・・。それぐらい、すさまじい緊張の場でした。

 お客さんの心理を読むのは得意でした。

 「こう言えば、客は買うだろ!なあ!」と得意げに言うアイデアはすさまじいものでした。

 朝令暮改ぶりもすさまじく、忘れたフリは特技でした。

 あんたが言ったからやったんじゃん・・・、と唖然としたことは数知れず。忘れたフリにもなれきってしまいました。またかよ・・・、と思うようになるのに時間はかかりませんでした。

 若かった私は、会議で社長に食って掛かることが多かったですね。それは違う、と。よく言い合いになりました。

 今思えば、よく正面から受けてくれたなあ、と思います。幹部には「お前のせいで会議が延びた」とよく言われました。まあ、その幹部も若い頃は彼に一番食って掛かっていたそうですけどね。

 今は、感謝の気持ちでいっぱいですが、まあ、もう付き合いたくないことは間違いないです。

 彼のことは私はあまり好きではなかったと思います。他の幹部ほど、彼に惹かれていなかった。だから、彼は私が珍しかったのかもしれません。

 そういうすさまじい経験をしていると、どんな経営者を見ても、どんな環境でもあまり驚きません・・・。そりゃそーですな。強烈すぎましたからね・・・。

 そんな人を思い出しながら、いろいろと考えます。私の人生はカラフルだなあ、と。

 9月は死ぬほど忙しい予定です。どうなるんでしょうね。いろいろとまた新たな展開がありそうな予感がすごーくします。
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2009.08.30(21:11)|ビジネスケースコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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・先人の知恵に対する敬意を払い、学び続けること。ナレッジの自己への入力量が自身の考える能力を向上させ、社会のナレッジ量を増加させることを知ること

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