コンサルタントは論理的な人、と思われがちだと思います。私は、あんまり論理的なほうではないのですが・・・。
そういえば、事業会社に移ったばかりのころ、女の子の社員さんと仕事の話しをしていたら、「なんか、機械と話しをしているみたいです。」と言われてちょっとショックでした。今のスタイルはこの時言われたことも影響しているかもしれません・・・。
まあ、確かにロジカルシンキングの訓練は受けます。ロジカルシンキングは、一言で言えば、「関係性」を、「読み解き」、「展開する」技術だとは思います。
関係性は、AならばBのような因果関係と、AはBに含まれるというような包含関係の大きく2つに分かれると思います。
MECE(ミッシー)という概念があります。この概念は、なんらかの主張をする時に、包含関係に関して、漏れなくダブり無く説明できているか?説明する時の、部分部分の大きさがそろっているか?というものをチェックするためのものですね。
ちょっとわかりにくいですか?ごめんなさい。少し具体に寄せて説明しますね。
ビジネスの際に、因果関係で問題になるのは、本当にAならばBなのか?というポイントです。人口が増えているから、ビジネスチャンスだ!が本当なのか?とか、店舗数を増やせば売上が上がる!という主張をしている人がいるが、それは本当なのか?とか、そういうものです。
そして、包含関係で問題になるのは、Aに含まれるのは、本当にBとCだけなのか?というポイントです。店舗の売上を上げるための施策は、客数を増やすための施策と、単価を上げるための施策です、と言った時に、本当にそれだけなのか?というのは、当然気にしますよね?
MECE(ミッシー)という概念は、包含関係で問題になる、本当にそれだけなのか?とか、ダブっているのではないか?というのをチェックするためのものですね。
こんな感じの説明をしたり、ロジカルシンキング研修の先生をやったりしているので、ロジカルなんですね、とか、イメージで言われたりしますが、私自身はそんなにロジカルシンキングが得意なわけではありません。
コンサルティング下積み時代、マネジャーと議論になると、必ず負けました。エンドビジョンはなんとなく見えるのですが、それがなぜか?現在わかっていることと、どうつながるのか?がうまく説明できなかったのですね。
同期の人は、みんなマネジャーへの説明はうまかったですね。私はとっても下手でした。見えてくるたくましい落とし場所に対して、論理展開をきっちりできない。
けっこう悔しかったですね。なんで伝わらないんだろう?このエンドビジョンに落ちるのはわかるじゃないか!と。
さっきから、「エンドビジョン」とか、「落とし場所」と言っていますが、こういうものを見る力はクリエイティビティ、創造性と言われる力が必要ですね。
昨日のブログで、いつもあてずっぽうに答えを出して、則行動に移ってしまうM社長のお話しを書きましたが、なんであろうと、答えが出せる力がクリエイティビティです。感性というか、右脳というか、そういう力に拠っていますね。
こういう力をロジカルシンキングと対極的に捉える方もいますが、創造性と論理性は相補いあい人間の思考を前に進めるものです。ビジネスを進めていくにおいて、大きな問いはいくつもあります。その大きな問いの大きな答えはダイレクトにはなかなか出ません。
だから、コンサルティング会社は、大きな論点を細かく分解し、論点を具体に近づけていきます。大きな論点の解はなかなか出ませんが、細かく分けた論点の解は、調べたり、誰もが直感的にわかったりします。(誰もが直感的にわかる解を蓋然性が高い仮説と言います。)
大きな論点は、この会社はどこへ向かうべきなのか?とか、長期的に収益を上げ続けるにはどうしたらいいのか?とかそういうものです。
これだけど、即答できる人はあまりいませんし、これだ!と答えを言ったとして、その信憑性はよくわかりませんよね。だから、小さな論点に分けていって、その解を少しずつ出していきます。その上で、その小さなわかったことを、統合していって、解にするんですね。
ただ、これだ!と答えを言うには、ある種の思考のジャンプ、創造性が必要になってきます。検討を進めていく際に、そういう大きな方向性は必要だと思います。
そんなのいらない!と思います?
でも、ある程度、答えがどのへんにありそうなのか?というのがわからないと、なかなか小さな論点の検討も進まないんですね。大きな解の仮説をある程度イメージしていないと、どこへ向かうっていいのかがわからないんです。まあ、その方向性に反する事実が出てきたら、当然、方向性は変わってきますが・・・。
いわゆるロジカルシンキング本に書いてることと、けっこうダブっていることを書いてしまったでしょうか。最近、そういう本を読まないので、どの本がいいとかいいにくいのですが、ちょっと古い本ですが、参考文献としては、「ロジカル・シンキング」「ロジカル・プレゼンテーション」「考える技術・書く技術」ぐらいでしょうか。
論理性と創造性は相補い人間の思考を前に進めていきます。まあ、そこに「知識」というものも大きくからんでは来ますが・・・。そうすると、コンサルタント的に言うと、論理性と創造性と知識を持って、思考を前に進めていこう!とか、そんな感じでしょうか。
ただ、ビジネスの場面場面での解の出し方は、勘だけで出して正解が出る場合もあるし、どこかから引っ張ってきた情報をそのままやっても、うまくいく場合もあります。
ただ、ある程度の人数がいる中で、それなりの納得感を得る、ビジネスの再現性を得るには、ある程度、ロジカルなアプローチのほうがいいのでは?程度のものです。
勘が当たり続ける人もいます。そういう人を天才といいます・・・。そういう人は人の言うことなんて、聞かない場合が多いですね・・・。
そして、真似だけでうまくいき続ける人もいます。そういう人は、情報が命!とか、そういうことを言ったりします。意外とコンサルタントでも多いですね・・・。
それと、考え抜いて、うまく行く人もいます。
勘が当たり続ける人は、その感覚を人に伝えられません。真似でうまく行く人が一番得かな。考え抜く人はけっこう時間がかかってしまう場合もあるけど、進歩はするでしょうね・・・。
どのスタンスもビジネスの意思決定においては、万能ではなく、一長一短ですね。そういう「誠意」というか、ある意味での「謙虚さ」みたいなものは、なんとなく必要な気がします・・・。

そういえば、事業会社に移ったばかりのころ、女の子の社員さんと仕事の話しをしていたら、「なんか、機械と話しをしているみたいです。」と言われてちょっとショックでした。今のスタイルはこの時言われたことも影響しているかもしれません・・・。
まあ、確かにロジカルシンキングの訓練は受けます。ロジカルシンキングは、一言で言えば、「関係性」を、「読み解き」、「展開する」技術だとは思います。
関係性は、AならばBのような因果関係と、AはBに含まれるというような包含関係の大きく2つに分かれると思います。
MECE(ミッシー)という概念があります。この概念は、なんらかの主張をする時に、包含関係に関して、漏れなくダブり無く説明できているか?説明する時の、部分部分の大きさがそろっているか?というものをチェックするためのものですね。
ちょっとわかりにくいですか?ごめんなさい。少し具体に寄せて説明しますね。
ビジネスの際に、因果関係で問題になるのは、本当にAならばBなのか?というポイントです。人口が増えているから、ビジネスチャンスだ!が本当なのか?とか、店舗数を増やせば売上が上がる!という主張をしている人がいるが、それは本当なのか?とか、そういうものです。
そして、包含関係で問題になるのは、Aに含まれるのは、本当にBとCだけなのか?というポイントです。店舗の売上を上げるための施策は、客数を増やすための施策と、単価を上げるための施策です、と言った時に、本当にそれだけなのか?というのは、当然気にしますよね?
MECE(ミッシー)という概念は、包含関係で問題になる、本当にそれだけなのか?とか、ダブっているのではないか?というのをチェックするためのものですね。
こんな感じの説明をしたり、ロジカルシンキング研修の先生をやったりしているので、ロジカルなんですね、とか、イメージで言われたりしますが、私自身はそんなにロジカルシンキングが得意なわけではありません。
コンサルティング下積み時代、マネジャーと議論になると、必ず負けました。エンドビジョンはなんとなく見えるのですが、それがなぜか?現在わかっていることと、どうつながるのか?がうまく説明できなかったのですね。
同期の人は、みんなマネジャーへの説明はうまかったですね。私はとっても下手でした。見えてくるたくましい落とし場所に対して、論理展開をきっちりできない。
けっこう悔しかったですね。なんで伝わらないんだろう?このエンドビジョンに落ちるのはわかるじゃないか!と。
さっきから、「エンドビジョン」とか、「落とし場所」と言っていますが、こういうものを見る力はクリエイティビティ、創造性と言われる力が必要ですね。
昨日のブログで、いつもあてずっぽうに答えを出して、則行動に移ってしまうM社長のお話しを書きましたが、なんであろうと、答えが出せる力がクリエイティビティです。感性というか、右脳というか、そういう力に拠っていますね。
こういう力をロジカルシンキングと対極的に捉える方もいますが、創造性と論理性は相補いあい人間の思考を前に進めるものです。ビジネスを進めていくにおいて、大きな問いはいくつもあります。その大きな問いの大きな答えはダイレクトにはなかなか出ません。
だから、コンサルティング会社は、大きな論点を細かく分解し、論点を具体に近づけていきます。大きな論点の解はなかなか出ませんが、細かく分けた論点の解は、調べたり、誰もが直感的にわかったりします。(誰もが直感的にわかる解を蓋然性が高い仮説と言います。)
大きな論点は、この会社はどこへ向かうべきなのか?とか、長期的に収益を上げ続けるにはどうしたらいいのか?とかそういうものです。
これだけど、即答できる人はあまりいませんし、これだ!と答えを言ったとして、その信憑性はよくわかりませんよね。だから、小さな論点に分けていって、その解を少しずつ出していきます。その上で、その小さなわかったことを、統合していって、解にするんですね。
ただ、これだ!と答えを言うには、ある種の思考のジャンプ、創造性が必要になってきます。検討を進めていく際に、そういう大きな方向性は必要だと思います。
そんなのいらない!と思います?
でも、ある程度、答えがどのへんにありそうなのか?というのがわからないと、なかなか小さな論点の検討も進まないんですね。大きな解の仮説をある程度イメージしていないと、どこへ向かうっていいのかがわからないんです。まあ、その方向性に反する事実が出てきたら、当然、方向性は変わってきますが・・・。
いわゆるロジカルシンキング本に書いてることと、けっこうダブっていることを書いてしまったでしょうか。最近、そういう本を読まないので、どの本がいいとかいいにくいのですが、ちょっと古い本ですが、参考文献としては、「ロジカル・シンキング」「ロジカル・プレゼンテーション」「考える技術・書く技術」ぐらいでしょうか。
論理性と創造性は相補い人間の思考を前に進めていきます。まあ、そこに「知識」というものも大きくからんでは来ますが・・・。そうすると、コンサルタント的に言うと、論理性と創造性と知識を持って、思考を前に進めていこう!とか、そんな感じでしょうか。
ただ、ビジネスの場面場面での解の出し方は、勘だけで出して正解が出る場合もあるし、どこかから引っ張ってきた情報をそのままやっても、うまくいく場合もあります。
ただ、ある程度の人数がいる中で、それなりの納得感を得る、ビジネスの再現性を得るには、ある程度、ロジカルなアプローチのほうがいいのでは?程度のものです。
勘が当たり続ける人もいます。そういう人を天才といいます・・・。そういう人は人の言うことなんて、聞かない場合が多いですね・・・。
そして、真似だけでうまくいき続ける人もいます。そういう人は、情報が命!とか、そういうことを言ったりします。意外とコンサルタントでも多いですね・・・。
それと、考え抜いて、うまく行く人もいます。
勘が当たり続ける人は、その感覚を人に伝えられません。真似でうまく行く人が一番得かな。考え抜く人はけっこう時間がかかってしまう場合もあるけど、進歩はするでしょうね・・・。
どのスタンスもビジネスの意思決定においては、万能ではなく、一長一短ですね。そういう「誠意」というか、ある意味での「謙虚さ」みたいなものは、なんとなく必要な気がします・・・。


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