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インサイト100マーケティング
> アービトラージを考える(続き)
 昨日は、なんかいろんな人から頻繁に連絡があって、大変でした。

 元部下からも連絡があって、

 「ひさびさに会って飲みたいです。伊藤さんのおごりで」

 とのことだったので、

 「いーけど。」

 と返事。

 「他に誰かよびます?」

 というが、

 「いや、みんな俺のこと嫌いでしょ。断れないと悪いからいいよ」

 と返すと。

 「ですよね。あえて否定しません。」

 ・・・と。いや、否定するだろ、そこは・・・。

 まあ、元部下たちには舐められまくってますからね・・・。

 全てを託した年上のお姉さんのような超優秀な部下がいたのですが、

 「おれ、辞めるから」と飲み屋でいったら、

 「黙ってくれます?酒がまずくなるので。」

 と一刀両断されました・・・。はるか昔の懐かしき思い出です。

 さて、今日はアービトラージのお話しの続きです。

 情報ビジネスで、生データ、インフォメーションレベルでアービトラージするのは、だんだん難しく、なっていくんでしょう。

 じゃあ、どうするのか。簡単です。ナレッジレベルでアービトラージすればいいのです。

 データ、インフォメーション、ナレッジ、ウィズダムについては皆さんご存知ですよね。

 http://www.insightnow.jp/article/1033で、相当前に書きました。

 結局、Web上に、生のデータとそれを整理したポータルがいっぱいある。それこそ、空気を吸い、吐くようにそのレベルの情報はある。

 で?

 その上で、何と何を結びつけられるか?規則性を見いだせるか?その情報価値にみなさんの関心が行きます。その結びつき方のパターンはそれこそ無限大ですよね。

 単純なアービトラージがきかなくなったぐらいで、儲からなくなると嘆かれてもね。

 でも、ナレッジレベルの情報を扱うには、高度な情報処理能力が必要です。

 それこそ、大量の情報エンティティを自らの頭の中に保持し、一瞬で結びつかせるパターンを大量に保有していないと。

 いわゆる、コンサルティングスキルに近いですね。

 いくつか、専門コンサルティングや国内独立系のコンサルティングの人間や、組織の中を見てきましたが、あんまりナレッジレベルの情報を扱うことに意識的ではないですね・・・。

 いわゆる、外資コンサルは、ナレッジレベルの情報を生み出すことに、すごーく意識的です。そりゃ、それが商売だからですけど。

 私も研修で一生懸命教えるのですが、日本流の改善発想?に慣らされた人は、ちょっと厳しいかもしれないと思います・・・。30越えて、そういう訓練を受けたことがない人、センスない人は相当しんどいと思います。

 で、いわゆるナレッジレベルの情報生産、これを「編集力」という人々もいるような気がします。

 松岡正剛さんを好きな人々は好んでそういうことをいう気がします。

 私は松岡正剛さんの文章は正直気持ち悪くて嫌いですし、ナレッジレベルの情報をうまく扱っている書籍があるようにも思いませんが、目指すところは近いのかもしれません。でも、正直違和感はありますね・・・。

 まあ、話を元に戻しますと、ナレッジレベルで情報を生産するのがほいほいできれば、別に生データ、インフォメーションレベルのアービトラージが効かなくなっても問題ないですよね・・・。むしろ、そういう人にとっては、歓迎すべき環境変化です。

 ただ、そうすると、そのナレッジレベルの情報の結び付きの面白さとか、強さとか、そういうものの勝負になってくると、ちょっと想像がつかない気がします。

 このへんを書き出すときりがないですが、いわゆる宗教経済へと移行すると言われているお話しに近いんですよね・・・。すごく抽象的に言うと、ナレッジとは1つのゲシュタルトであり、同じファクトを前にして、違うゲシュタルトを形成すれば、ファクトの意味合いが変わる。

 そうすると、ある意味、どんなゲシュタルトも作れる。ただ、人はある領域に2つのゲシュタルトは同時に生成できないので、より強いゲシュタルトを作ったほうから人は物事を見る。

 そうすると、負けた方のゲシュタルトが完全に駄目に見えてしまう。

 それって、いいことなのかな・・・、と。

 結果から物事を見ると必然に見えるけど、当初はどんな未来もあるというお話しに似ていますね。というか本質的には同じです。

 最後のお話しは、ちょっと説明が足りていませんが、すべてを説明しようとすると、ものすごい情報量になるので、今日は割愛です。ごめんなさい。

 では、今日はこのへんで。それでは次回をお楽しみに。
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2009.09.25(15:12)|マーケティングコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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