3連休も今日で終わりますね。フットサルに行ってきたので、心地よい疲労感です・・・。スポーツはいいですね。何人もの人間が集まって、同じ目的に向かう。しかも好きなことですから、それなりにいい雰囲気でやれる。
私が参加させてもらっているフットサルには、たまに女の子が来て、一緒にプレーします。男だけのときより、数倍雰囲気がよくなります。パフォーマンスが高いわけではないのですが・・・。やっぱり、女性をチームに入れるのは大事なことですね。
チームで何かをしていく、という視点でスポーツを見ると、ビジネスに適応できることがたくさんあると思います。
友人のいとこ?がNHL(アイスホッケーですね)の下部組織のチームでヘッドコーチになって、そのチームは優勝したそうで。その時に、すばらしいシステムだ!と絶賛を受けたそうです。全員が流動的にポジションを取るようなアイスホッケーだったそうで。
そのコーチが言っていたそうですが、「いいシステムだと言われたけど、ほぼ決め事がないシステムだった。全員がその瞬間瞬間に最高の判断をすること以外、指示していない。」と。
練習方法を聞いて、面白いな、と思ったのですが、人間は普通は一度に一つのことしかできないそうです。それを、一度に二つのことをする訓練をしばらくして、その後、一度に三つのことをさせる。そして、レベルをどんどん上げていって、フィールドに出ているレギュラーメンバーの5人は同時に五つのことをできるようになったメンバーだったそうです。
プレーをしながら、自然に判断ができるための訓練なのでしょうね。ビジネスでも、メンバーがその瞬間瞬間にレベルの高い判断ができれば、何の約束事が無くても、うまく回るでしょう。目的の明確化は当然必要だとは思いますけど。
でも、なぜビジネスにおいても、スポーツにおいても約束事を徹底することが求められているのでしょうか?サッカーで言うと、ちょっと古いですが、加茂監督時代の日本代表は、1対1で仕掛けるよりも、サイドで数的優位を作って、クロスを上げる、という決め事があったと思います。
唯一、1対1で積極的に仕掛けていたのは前園選手でしたが、96年のアジアカップでアジア上位チームには、彼のドリブルが通用しなかったことから、ほぼ、1対1で仕掛けないその後のスタイルを作っていきましたね。前園選手が代表を外れるのと入れ替わりに、中田選手が代表入りし、中盤から裏へと鋭いパスを次々に出して、サイドからクロスを上げるスタイルへと、それ以前と少し変化しましたが・・・。
おそらく、加茂監督の判断としては、日本人選手で世界レベルのディフェンスを一対一で突破できる選手は、当時はいなかったということなんでしょうね。
チームのメンバーができることに応じて、決め事を作っていく。スポーツでも、ビジネスでも、決め事を作っていく理由は、メンバーが必ずしも優れた技術と判断力を持ち合わせていない場合が多いから、ということになりますね。
社長が社員に対して、「もっと気が利かないのか!」と思っていることは多々ありますが、気が利かないなら、約束事にしないと、社員さんは動けないのでしょうね。もしくは、判断力を上げる教育を施さないといけない。
いわゆる、業務のシステム化とは、決め事を作っていくことと、同じです。必ずしも、情報システムを構築するとか、そういうものではなくて、業務のプロセスを作っていくことを業務のシステム化といいます。いわゆる7Sで言う、ビジネスシステムという領域の論点になります。
7Sというのは、Shared Value:価値観、Strategy:戦略、Structure:組織構造、System:ビジネスシステム、Staff:スタッフ、Skill:スキル、Style:風土、という分け方で企業を見るフレームワークのことです。
7Sの主張では、ソフトの4S(価値観、スタッフ、スキル、風土)は、持続性、ホメオスタシスのようなものが働くので、簡単には変更できないが、ハードの3S(戦略、組織構造、ビジネスシステム)は、ある程度変更可能だ、とのことです。
要するに、今いる人々(スタッフ)、その人々の考え方(価値観)、その人々のできること(スキル)、その人々の習慣みたいなもの(風土)、を前提として、戦略、組織、ビジネスシステムを定めるべき、との主張ですけどね。
そうすると、今いる人々のレベルが高ければ、高いなりの業務のシステム化の形があるし、レベルが低ければ低いなりの業務のシステム化がある、ということです。同じ業務をやっている会社が別にあって、その会社の業績がいいからといって、同じ業務のやり方をしてもうまくいかない、ということだと思います。
社長さんは、よくこのへんの幻想を抱きます。トップ企業がやっていることをひたすら真似しろ!という号令を普通に出してしまったりします。いる人のレベルが違ったら、すべきことも違うんですけどね・・・。社員のレベルの差は、つまり社長のレベルの差であったりするんですけどね・・・。
システムコンサルティングの会社がよく言う、ベストプラクティスは、このように考えると、幻想であることがわかります。経営者はこういう幻想に弱いですけどね。うちの社員はバカだけど、システム入れればなんとかなるんじゃないか、的な考えを抱きがちです。
いつも通り、ちょっと長くなってきたので、続きはまた明日、書かせていただきます。最後までお付き合いいただいた方、ありがとうございます。

私が参加させてもらっているフットサルには、たまに女の子が来て、一緒にプレーします。男だけのときより、数倍雰囲気がよくなります。パフォーマンスが高いわけではないのですが・・・。やっぱり、女性をチームに入れるのは大事なことですね。
チームで何かをしていく、という視点でスポーツを見ると、ビジネスに適応できることがたくさんあると思います。
友人のいとこ?がNHL(アイスホッケーですね)の下部組織のチームでヘッドコーチになって、そのチームは優勝したそうで。その時に、すばらしいシステムだ!と絶賛を受けたそうです。全員が流動的にポジションを取るようなアイスホッケーだったそうで。
そのコーチが言っていたそうですが、「いいシステムだと言われたけど、ほぼ決め事がないシステムだった。全員がその瞬間瞬間に最高の判断をすること以外、指示していない。」と。
練習方法を聞いて、面白いな、と思ったのですが、人間は普通は一度に一つのことしかできないそうです。それを、一度に二つのことをする訓練をしばらくして、その後、一度に三つのことをさせる。そして、レベルをどんどん上げていって、フィールドに出ているレギュラーメンバーの5人は同時に五つのことをできるようになったメンバーだったそうです。
プレーをしながら、自然に判断ができるための訓練なのでしょうね。ビジネスでも、メンバーがその瞬間瞬間にレベルの高い判断ができれば、何の約束事が無くても、うまく回るでしょう。目的の明確化は当然必要だとは思いますけど。
でも、なぜビジネスにおいても、スポーツにおいても約束事を徹底することが求められているのでしょうか?サッカーで言うと、ちょっと古いですが、加茂監督時代の日本代表は、1対1で仕掛けるよりも、サイドで数的優位を作って、クロスを上げる、という決め事があったと思います。
唯一、1対1で積極的に仕掛けていたのは前園選手でしたが、96年のアジアカップでアジア上位チームには、彼のドリブルが通用しなかったことから、ほぼ、1対1で仕掛けないその後のスタイルを作っていきましたね。前園選手が代表を外れるのと入れ替わりに、中田選手が代表入りし、中盤から裏へと鋭いパスを次々に出して、サイドからクロスを上げるスタイルへと、それ以前と少し変化しましたが・・・。
おそらく、加茂監督の判断としては、日本人選手で世界レベルのディフェンスを一対一で突破できる選手は、当時はいなかったということなんでしょうね。
チームのメンバーができることに応じて、決め事を作っていく。スポーツでも、ビジネスでも、決め事を作っていく理由は、メンバーが必ずしも優れた技術と判断力を持ち合わせていない場合が多いから、ということになりますね。
社長が社員に対して、「もっと気が利かないのか!」と思っていることは多々ありますが、気が利かないなら、約束事にしないと、社員さんは動けないのでしょうね。もしくは、判断力を上げる教育を施さないといけない。
いわゆる、業務のシステム化とは、決め事を作っていくことと、同じです。必ずしも、情報システムを構築するとか、そういうものではなくて、業務のプロセスを作っていくことを業務のシステム化といいます。いわゆる7Sで言う、ビジネスシステムという領域の論点になります。
7Sというのは、Shared Value:価値観、Strategy:戦略、Structure:組織構造、System:ビジネスシステム、Staff:スタッフ、Skill:スキル、Style:風土、という分け方で企業を見るフレームワークのことです。
7Sの主張では、ソフトの4S(価値観、スタッフ、スキル、風土)は、持続性、ホメオスタシスのようなものが働くので、簡単には変更できないが、ハードの3S(戦略、組織構造、ビジネスシステム)は、ある程度変更可能だ、とのことです。
要するに、今いる人々(スタッフ)、その人々の考え方(価値観)、その人々のできること(スキル)、その人々の習慣みたいなもの(風土)、を前提として、戦略、組織、ビジネスシステムを定めるべき、との主張ですけどね。
そうすると、今いる人々のレベルが高ければ、高いなりの業務のシステム化の形があるし、レベルが低ければ低いなりの業務のシステム化がある、ということです。同じ業務をやっている会社が別にあって、その会社の業績がいいからといって、同じ業務のやり方をしてもうまくいかない、ということだと思います。
社長さんは、よくこのへんの幻想を抱きます。トップ企業がやっていることをひたすら真似しろ!という号令を普通に出してしまったりします。いる人のレベルが違ったら、すべきことも違うんですけどね・・・。社員のレベルの差は、つまり社長のレベルの差であったりするんですけどね・・・。
システムコンサルティングの会社がよく言う、ベストプラクティスは、このように考えると、幻想であることがわかります。経営者はこういう幻想に弱いですけどね。うちの社員はバカだけど、システム入れればなんとかなるんじゃないか、的な考えを抱きがちです。
いつも通り、ちょっと長くなってきたので、続きはまた明日、書かせていただきます。最後までお付き合いいただいた方、ありがとうございます。


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