「携帯で動画を配信できます。お金のかかってるシステムなんです。市場性はあると思うんです!」
熱弁するDさんはコンサルタントだったらしい。この事業がスタートすれば、システム運用のほうでお金がもらえるのかな・・・。資料を見る限り、けっこうやばい・・・。少なくともマーケティング的、戦略的ではない・・・。うーん・・・。
どう?と心配そうに友人が言ってくる。友人はこの事業に乗りませんか?というお誘いを受けて、私に同席して、とお願いしてきた。事業になるなら、アドバイザーになってくれ、と。お金の条件もそれなりにいい提示を受けてきたものの・・・。スターバックスでのミーティングというのも、けっこうきついな・・・。この人の会社でも行けばいいじゃん。それともまともな会議室もない会社なの?
うーん。事業性があるということにして、お仕事にしたほうが、会社的には儲かるのだが・・・。携帯のコンテンツ配信は成長市場だからオッケー、ということで明るく、「だーいじょーぶ!」とか言えるといいのだが・・・。
「えーと。ユーザー視点で行くと、どんなコンセプトなんでしょう?ターゲットはこの層でいいとして、このコンテンツ案である根拠はなんですか?ユーザーのリサーチとか、してます?もしくはこの層に関してのなんらかの深いナレッジがある方がサイトをハンドルするとか、そういうことなんですか?」
「そうですね。キラーコンテンツがあれば、なんとかなると思ってるんですよ。携帯の新しいサービスですからキラーコンテンツをいくつか取得すれば、それでGOしたほうがいいと思うんですよ。」 Dさんが一生懸命しゃべっている。どこ系のコンサルティングにいたんだろう・・・。どう考えても言っていることはコンサルタント的ではないのだが・・・。
「最近、クイックTVでしたっけ?携帯専業のテレビ局が出来たと思うんですけど、たしか、あの会社のライツ許諾が3億円ぐらいお金かけてましたけど・・・。確か、エヴァンゲリオンの配信とかしてたと思いますが・・・。けっこうお金かかると思いますけど・・・。そういう規模感で考えないにしても、大丈夫ですか?」一応、聞いてみると・・・。
「そうですね。最終的にはオリジナルコンテンツを作っていかないと、とは思っているんですよ。キラーコンテンツばっかりだと、コストがかかってしょうがないですもんね。」とDさん。
うーん。さっきと言ってることが・・・。オリジナルってアニメーションなのかな・・・。そしたら制作費で死ぬほどかかると思うのだが。それとも情報番組みたいなやつを想定しているんだろうか・・・。
「携帯の動画配信はまだ画質としては粗いですけど、画面が小さいのでなんとかなる面があると思うんです。最終的にはアダルトコンテンツで行けると思うんですよね。携帯を使うシーンは、トイレとか、寝る前とか、そういうデータが出ているんですよね。」
アダルトですか・・・。アダルトはアダルトでノウハウがあると思うのだが、それをフロントに置くのか、置かないのかが大きな問題だと思うのだけど。どうも、それはフロントには置かないイメージでいるように聞こえてくるのだが・・・。それって、エッチな表紙じゃないけど、エッチなものが見られる、中学生が喜ぶ感じのものなのだろうか?ソフトオンデマンドにいたやつがいたから、あいつに聞いてみようかな・・・。
(ミーティング終了)
「ちょっと、苦しいよね。なんというか、スキーム発想というか、ストラクチャー優位というか、なんか、システムがあるから、やろう、みたいな感じに聞こえる。結局、コンテンツがキーになっちゃって、そのコントロールをあの人がやるのも、ちょっとね・・・。ただ、成長市場だから、参入したもん勝ちみたいなことはあるとは思うけど。ただ、あの人がビジネスパートナーだから、無条件に信頼できる感覚がないなら、やめたほうがいいと思う。儲かってもめるのも、嫌でしょ?」
友人は悲しそうな顔をしていたけど、まあ、捨てる神あれば、拾う神ありということで・・・。というか、私も悲しい。アドバイザーになっておくのも、悪くない・・・。いや、ありえんな。揉めるのは見え見えだから、そんな仕事に関わりたくないな・・・。豪華なオフィスに移れる日はいつ到来することやら・・・
↓お約束です。気が向いたらクリックしてください。
FC2 Blog Ranking
熱弁するDさんはコンサルタントだったらしい。この事業がスタートすれば、システム運用のほうでお金がもらえるのかな・・・。資料を見る限り、けっこうやばい・・・。少なくともマーケティング的、戦略的ではない・・・。うーん・・・。
どう?と心配そうに友人が言ってくる。友人はこの事業に乗りませんか?というお誘いを受けて、私に同席して、とお願いしてきた。事業になるなら、アドバイザーになってくれ、と。お金の条件もそれなりにいい提示を受けてきたものの・・・。スターバックスでのミーティングというのも、けっこうきついな・・・。この人の会社でも行けばいいじゃん。それともまともな会議室もない会社なの?
うーん。事業性があるということにして、お仕事にしたほうが、会社的には儲かるのだが・・・。携帯のコンテンツ配信は成長市場だからオッケー、ということで明るく、「だーいじょーぶ!」とか言えるといいのだが・・・。
「えーと。ユーザー視点で行くと、どんなコンセプトなんでしょう?ターゲットはこの層でいいとして、このコンテンツ案である根拠はなんですか?ユーザーのリサーチとか、してます?もしくはこの層に関してのなんらかの深いナレッジがある方がサイトをハンドルするとか、そういうことなんですか?」
「そうですね。キラーコンテンツがあれば、なんとかなると思ってるんですよ。携帯の新しいサービスですからキラーコンテンツをいくつか取得すれば、それでGOしたほうがいいと思うんですよ。」 Dさんが一生懸命しゃべっている。どこ系のコンサルティングにいたんだろう・・・。どう考えても言っていることはコンサルタント的ではないのだが・・・。
「最近、クイックTVでしたっけ?携帯専業のテレビ局が出来たと思うんですけど、たしか、あの会社のライツ許諾が3億円ぐらいお金かけてましたけど・・・。確か、エヴァンゲリオンの配信とかしてたと思いますが・・・。けっこうお金かかると思いますけど・・・。そういう規模感で考えないにしても、大丈夫ですか?」一応、聞いてみると・・・。
「そうですね。最終的にはオリジナルコンテンツを作っていかないと、とは思っているんですよ。キラーコンテンツばっかりだと、コストがかかってしょうがないですもんね。」とDさん。
うーん。さっきと言ってることが・・・。オリジナルってアニメーションなのかな・・・。そしたら制作費で死ぬほどかかると思うのだが。それとも情報番組みたいなやつを想定しているんだろうか・・・。
「携帯の動画配信はまだ画質としては粗いですけど、画面が小さいのでなんとかなる面があると思うんです。最終的にはアダルトコンテンツで行けると思うんですよね。携帯を使うシーンは、トイレとか、寝る前とか、そういうデータが出ているんですよね。」
アダルトですか・・・。アダルトはアダルトでノウハウがあると思うのだが、それをフロントに置くのか、置かないのかが大きな問題だと思うのだけど。どうも、それはフロントには置かないイメージでいるように聞こえてくるのだが・・・。それって、エッチな表紙じゃないけど、エッチなものが見られる、中学生が喜ぶ感じのものなのだろうか?ソフトオンデマンドにいたやつがいたから、あいつに聞いてみようかな・・・。
(ミーティング終了)
「ちょっと、苦しいよね。なんというか、スキーム発想というか、ストラクチャー優位というか、なんか、システムがあるから、やろう、みたいな感じに聞こえる。結局、コンテンツがキーになっちゃって、そのコントロールをあの人がやるのも、ちょっとね・・・。ただ、成長市場だから、参入したもん勝ちみたいなことはあるとは思うけど。ただ、あの人がビジネスパートナーだから、無条件に信頼できる感覚がないなら、やめたほうがいいと思う。儲かってもめるのも、嫌でしょ?」
友人は悲しそうな顔をしていたけど、まあ、捨てる神あれば、拾う神ありということで・・・。というか、私も悲しい。アドバイザーになっておくのも、悪くない・・・。いや、ありえんな。揉めるのは見え見えだから、そんな仕事に関わりたくないな・・・。豪華なオフィスに移れる日はいつ到来することやら・・・
↓お約束です。気が向いたらクリックしてください。
FC2 Blog Ranking
- 関連記事
-
- 人材派遣はどうだ? (2007/10/26)
- 携帯コンテンツ事業? (2007/10/22)
- 親会社と子会社と新規事業 (2007/10/20)
スポンサーサイト