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インサイト100戦略
> 環境の意味合いの変化
 これまでも、「環境」という概念について、たまに触れてきましたが、そのものを扱ったことはないので、環境とその意味合いの変化について、まともに書こうと思います。

 なぜって、講座でやるからですよ・・・。あと少しだけ席があります。詳細はこちらです。http://bit.ly/9YMiHd

 ここに書いてみてまたちょっと考えるのです。どう教えればいいのかなあって考えるのです。

 いくつか、Twitterへのポストを振り返ります。

①リサーチは学習して、その先にある認識に向かうためであって、リサーチの結果そのものが認識内容ではない。そりゃ、認識内容そのものにできればいいけど、それはコストが見合わない。高級コンサル入れるなら別だけど。

②たまに、知的好奇心からなんとなく知りたい!と言ってリサーチを発注する人がいるのだが、意味はない。仕事をやってる感が出る、もしくはやった気になるだけ。

③では、なぜ新しいことを認識しようという意思が芽生えるのか?それはゴールの達成に必要と考えられるから。ゴールの達成のためにどうするのか?という問いと同時に認識すべき領域が提示される。

④そもそも、周囲の環境はもともとある。しかし、ゴール設定によって、フォーカスする環境が違ってくる。これは意識的優先度付けと同時に、無意識的フォーカスも同時に存在している。

⑤ファクトは周囲にある。しかし、ファクトの意味合いはゴールによって変わる。全体性によって意味合いが変わってくる。するとアクションも変わってくる。現状、意味合い、アクションは3つは実はどれかを認識すると同時に全てのエンティティと関係が生じている。

⑥認識対象となる環境とその意味合いを考えるのは、戦略と言われる領域では必須のお話し。SWOTはまさに環境を考えるためのフレームワーク。環境を外部と内部に分ける。内部環境は使えるリソースを中心として見る。外部環境は制約条件としてみる。

 環境は、内部環境と外部環境の2つに分けることが多いですね。内部環境は使えるリソースです。外部環境はたいてい制約条件です。ただ、もしも外部にパートナーがいるなら、外部もリソースにできなくはないです。

 ただ、外部リソースを使うのは、高度な技なのでおススメはしません。他人をあてにするのはすごく危険です。そしてコントロール不可能です。読むのもつかれます。

 あと、外部の事例を調べるのもいいのですが、結局自分で考えてやらないとどうにもなりません。真似するのも、型を学ぶ稽古にはなりますが、本質的理解にはなかなか到達しません。そこに到達するつもりならいいですけど、いいとこ取りをしようとしてもできない、に近いですね。

 で、SWOT分析は環境の自社にとっての意味合いを明確にするという枠組みです。

 外部環境、制約条件の意味合いを考えると、いい意味合いはチャンスです。悪い意味合いは脅威です。

 内部環境、リソースの意味合いを考えると、いい意味合いは強みです。悪い意味合いは弱みですね。

 で、この「いい」は本当は会社によって違いますよね。目指すものが違うから。「いい」は「わるい」は目指すものに照らして「いい」「わるい」なんですね。

 意味合いは主語によって変わるとはよく言います。それはなぜかと言えば、目指すものが違うからです。

 目指すものが違えば、環境の意味合いは違ってきます。ここまで同意できますか?そうすると、それはファクトの見え方の違いとも言えますね?

 ファクトの見え方に偏りが一切ない人はいないです。それはわかりますよね。

 意味合いありきでファクトを人は見ています。意味合いが違えば同じファクトも違って見えます。

 あれ、現状、意味合い、アクションと定めるのではないの?と思いますよね。双方向的に同時に定まるが正しいと思います。客観的なレポートもどこかから見ているのです。だからファクトの見え方がある以上、企業に取っての意味合いを定めている以上、単に積み上げているわけではないのです。

 環境は意味合いに染められています。見る人が染まっていることに気がつかないだけです。もう飽きましたが、だまし絵で説明することがあります。老婆と貴婦人。結局、絵は線で書かれていますが、老婆という見方をすれば、その意味合いの中で線を見るし、貴婦人という見方をすれば、その意味合いの中で線を見る。それだけです。

 環境は、意味合いとしてみれば、使えるか?という観点が一番大事ですね。「なんでも利用する」に近い環境の見方ですね。

 というようなことを当日はやろうと思います。多分、けっこう難しい感じですが、なんとか伝わるといいなあ、と思っています。それでは次回をお楽しみに。
 
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2010.02.16(01:48)|戦略コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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