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> 論理学入門解説(7)
 さて、ちょっと日が空きましたが、論理学入門解説です。

論理学入門―推論のセンスとテクニックのために (NHKブックス)論理学入門―推論のセンスとテクニックのために (NHKブックス)
(2000/09)
三浦 俊彦

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 ようやく第二節までの解説が終わりました。今日から第三節です。第三節の目次は・・・

 第三節 トートロジー 偽となりえない命題
・日常言語における「または」
・原子命題と分子命題
・n個の原子命題の場合
・全ての可能な状況で真

 ・・・ですね。

 P26~28:日常言語における「または」

 ここでは、日常言語における「または」と論理学で使う「∨」が違うことを言っています。

 日常言語における「または」=「排他的選言」だと言っています。

 有給を取る日の例を引き合いに出し、「6日または9日に有給を取ります」と言ったら、6日と9日と両方に有給を取るのはおかしいでしょう、と言っていますね。

 そして、「単位をもらえる条件は、試験に合格するかレポートを出すかだ」という例で、両方出しても単位をくれないことにはならない、という例を出して、語用論的な寛容の原則を持ち出していますね。

 この本のいいところは、日常の論理との比較をしようという姿勢が常にあること。語用論、寛容の原則を持ち出すことで、ロジカルシンキングの厳密適用によって、会話が前に進まないなどの弊害を防ごうという意識があるところです。

 半端に論理思考を学ぶと、人の言っていることを非論理的だとバッサリ切るようになったりします。

 しかし、論理思考を学ぶ目的は、人の言っていることは表面的に非論理だったとしても、そこに潜む論理を見出すこと。その上で、しっかりと状況を動かしていくことにあります。

 たまに、人の矛盾をついたり、人に完全に論理的であることを求めて、それを指摘してご満悦な人がいますね・・・。それは、非生産的です。

 特に多いなと思うのは、量化子の問題、どの程度の正しさならば、どの程度の適用範囲であれば主張が真であると言えるか?の問題が分かっていない人ですね。

 例えば、「ゆとり教育」。「私はゆとり教育で育った人でも優秀な人を知っている」という主張は制度全体を肯定するでしょうか?しませんよね・・・。「制度の正しさ」はゆとりでない教育との比較の中で、何がベターなのか?を基準に考えられるべきです。量の比較が問題になります。

 また、私は駿台の就職講座のブログで書いてましたが「上位校の学生は大企業に行くべきだ」。これが全体に対してまっとうなアドバイスだということはわかりますでしょうか?詳しくは量化の話や評価の話をすることがあればします。

 端的に言えば、こういう主張に対して「例外もいる!」と言ってしたり顔の人もいますが、例外が少数いようがどうでもいいのです。全体に対して何のインパクトもありません。

 さて、話を戻しましょう。

 論理思考は、未来を作るためにあります。話を前にすすめるためにある。

 論理思考を学んだからと言って、アイデアがなければ企画は前に進みません。コンサルティングでも、結局、ひらめきがなければどうにもなりません。プロジェクトを自分で動かせるようになった人以外にはわかりませんが、論理なんて、スピーディーにプロジェクトを勧めるためのプロトコルに過ぎません。

 業務改革などは、純粋に今あるものの可能性を考えるだけの論理で済むかも知れませんが、戦略などのプロジェクトはどうしてもひらめき、アイデアがいりますね。このへんの話は私がずっと言っていることです。

 まとめると、論理思考が使えるようになる価値は、話者の非論理に論理を見出すこと、状況を動かしていけること、です。但し、アイデアは要りますよ、です。

 そのために、論理思考を学ぶときに、語用論の寛容の原則を学ぶことは大事です。やっと、本に戻ってきました・・・。ごめんなさい。

 というような、ことでした。では、次回をお楽しみに。
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2010.10.17(22:27)|書籍コメント(18)トラックバック(0)TOP↑
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