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インサイト100シンキングメソッド
> 目の前に広がる風景
おはようとざいます。伊藤です。
やや涼しく、爽やかな朝です。

世間では憂鬱なことが多々起こりますね・・・。
ニュースを見るだけで気分が悪い。

しかし、目をそむけてはいけないと思います。

今日はひさびさに少し哲学的なお話です。

人が一人一人認知する物事は固有です。
空目、空耳でわかるように、人は生データで世界を
経験していません。

自分にとって、大事かそうでないか?で見える物事が違います。
認知する物事が違うのです。

自分の目の前の風景は自分に固有なのです。
逆に言えば、目の前に見える風景から、自分を区別することができる、
ある意味で、アイデンティファイできるでしょう。

自分のアイデンティティは?という問いは、ある時期に流行りました。
中二病の一種にも見えますけど。

でもね、難しく言葉にしなくても、目の前に広がる風景は固有なのです。
それでいいじゃないですか。

それがわかるためには、他者の目線を想像することが大事ですよね。
でも、それは簡単じゃない。

ビジネスで顧客志向といくら叫んだところで、他者の認知している物事が
そもそも自分と違うことを本質的に了解している人など、とても少ない。

他者の目線、他者の認知を想像することが実はすごく難しいことに気づくことが、
自分の目線、自分の認知が固有であることに気づく第一歩だと思います。

イメージ力養成講座をやりましたが、
ご参加いただいた方は、イメージするということはここまで人によって違うのか?
というのを実感されていました。

考えるという行為は、人によって、その人の頭のネットワーク形成の在り方によって
全く違うのです。

人間全体に共通することがあるとすれば、ネットワーク形成能力を人の脳が持っているという点に
おいてのみです。

そうすると、おのずと形而上学というものの限界もわかってくる面があります。

自分の感覚のみを頼りに、思索を深めていくことは、
とんでもなく多くの部分をこぼしてしまうことになる危険性があるのです。

だからといって、形而上学に価値がないと言っているわけではありませんので、
そこのところは誤解なきよう、お願いいたします。

それでは、今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
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2011.09.06(15:05)|シンキングメソッドコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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