fc2ブログ

**********************************************************************
メールマガジン「インサイト100」
週に1回配信中。
登録は⇒http://www.taii.jp/
**********************************************************************
インサイト100書籍
> 下町ロケット
 こんばんは。伊藤です。

 風邪をひいたと思って病院に行ったら、「あーら、ノロウィルスですねー」と言われました。ま、点滴打って、薬をのでおけば直りますけど。

 で、日曜日は家でちんまりしていました。注文したけど積んであった本をぱらぱらと読みました。

 その中で、意外と感動してしまったのが、これ↓。

下町ロケット下町ロケット
(2010/11/24)
池井戸 潤

商品詳細を見る


 ビジネス小説です。ここから、何かを学ぶと言うより、純粋に読み物として感動できます。私は涙腺が弱いせいか、読みながら涙し、胸を熱くし、そして、涙する。そんなふうになりました。

 以下、ネタバレ注意ですが、最小限にとどめます。

 佃製作所という技術は持ってる中小企業の二代目が主人公です。オヤジの会社を継ぐわけですが、なんと、この二代目はロケットの研究をしていた過去を持っているわけです。

 ただ、彼がかかわっていたプロジェクトはロケット打ち上げに失敗し、夢破れて、オヤジの会社を継ぐ。

 この男が、中小企業のプライドをかけて、大手と戦い、そして、ロケットの部品供給を勝ち取るスト―リーです。

 著者はビジネス書もしっかり書いているようで、この本は、小説よりなので、経営的に小難しい解説はしません。うまく書き分けています。ただ、その時その時で、せめぎあいの末、経営的に正しいことを言う登場人物たち。

 非常にうまいですね。

 頭で考えているというより、みんながぶつかりあって、ハートで考え、それを言葉にしあっている感じです。

 ちょっと出来過ぎている感がありますが、小難しく考えるあまり、こういう感覚を忘れていませんか?

 結局、人間同士のせめぎあいです。その中でみんなが成長していく。そういうお話をおとぎ話ではなく現実にするんだということを忘れていませんか?

 こういった感覚を多くの人に思い出してほしい。夢物語のような熱い日々があっていいじゃないか、と。

 とっても素敵な「ザ・直木賞」といった作品でした。熱い心を忘れている大人に、冷めた目線の若者にぜひ進めたい一冊です。
関連記事
スポンサーサイト



2011.10.24(21:57)|書籍コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
Twitter
メールマガジン登録
メールマガジン「インサイト100」週に1回配信中。登録は⇒http://taii.jp/の登録窓から
プロフィール
推薦図書
経営理念
弊社のコンサルティングのポリシーです。

・過去に人類が考えてきたこと(Thought)を蓄積し、そこから鋭い洞察(Insight)を生み出し、その洞察がまた、Thoughtの一部になっていくプロセスを回していくこと。そのプロセスが社会のナレッジ量を増加させ、全ての価値を生み出すことを認識すること

・先人の知恵に対する敬意を払い、学び続けること。ナレッジの自己への入力量が自身の考える能力を向上させ、社会のナレッジ量を増加させることを知ること

・社会のビジネスナレッジの偏在を正すことを目指すこと。そのために社会の構成員であるクライアントに対してビジネスナレッジを提供すること

・ビジネスナレッジの偏在を利用する悪貨たる企業を駆逐する良貨たらんとすること。そのために偏在を利用する企業以上のマーケティング力を持つこと。そして、提供したナレッジに見合った対価をクライアントから頂き収益を上げ、成長していくこと

・社会に対する志を持つ企業、個人をクライアントとすること。例え儲かるとしても、志を持たない企業、個人をクライアントとしないこと

・クライアントの成長を望むこと。具体的な解の提示よりも、その解を出すプロセスをシェアすることにより、クライアント自身がプロセスを組みなおし、異なった解を出す力を増加させることに重きを置くこと

・抽象的な理論のレイヤから、クライアントサイドの具体へと寄っていくこと。ただし、その過程でクライアントにも具体のレイヤから抽象のレイヤに寄ってもらうこと。その上で、中間のレイヤでクライアントと共に新しいナレッジを生み出していくこと
カテゴリー
月別アーカイブ
RSSフィード
ブロとも申請フォーム