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 大学の仕事もやっているので、一応、学力について、思うことはあります。

 まず、最近の学生の学力は低下しているのか?

 「学力」の計測法はいろいろとあるでしょうけど、この問いがあまり意味がないと思えるとある進学校の校長先生のセリフがあります。

 「学力と能力が相関しない時代がやってきた」

 です・・・。

 これ、前にも書きましたが、大事なのでもう一度考えてみようと思います。

 私の授業を受けた学生の感想で

 「先生の授業で、因果関係が大事なことがわかった」というものがありました。私が見た感じでは、この学生は優秀な部類に入ると思います。

 これを見た年配の教授の方が

 「今の学生は高校の受験勉強を通じて因果関係が大事だと思わないようになってしまったんだね。」と。

 これね、高校の学習では、物事の関係を学ぶ。体系を学ぶ、という意識が全くなくなっちゃっているってことですよね・・・。科目別に、特有の知識体系があります。それを学ぶという意識がない。いや、意識付けを教師ができていない、ということです。

 そりゃ、短期的には覚えろ、なんでもいいから覚えろ、のほうが点数は上がるのかもしれません。しかし、長期的には、知識体系の理解に向かわないと、勉強をしている意味が全くない。

 受験勉強はそれが始まった当初とは、全く別の方向へと走り始めているのでしょう。

 今、受験業界で起きていることを見ると、ビジネス的には非常に合理的です。しかし、教育的には終わっています。

 ここ10年で、学習塾は大手化、寡占化が進みました。

 すると、より収益を上げるためには、学習事項は標準化し、より短期的に点数が上がったと思えるほうへ向かいます。顧客のリテンションには目先の点数が効いてきますからね。

 そして、教師のクオリティーは下がります。学生のアルバイトでも使ったほうがローコストに標準的なサービスが提供できますからね。

 集客は、合格実績をM&Aをしまくってでも、上げる。できる生徒には複数校を受けさせ、実績とする。場合によっては受験料を出す塾まであったようですね・・・。

 学習塾のいいカモになってしまうケースは、旦那がお医者さんや経営者で、嫁が若いとかそういうケースだそうですね・・・。嫁は子供の成績が悪かったら自分のせいになってしまいますからね。必死です。まあ、B2Cのセールスでは当たり前のことなのでしょう。

 セールスナレッジも学習塾に浸透してきたでしょう。コントロール技法炸裂のトークをB2Cで使うのは私は正直なところいいとは思いませんが、まあ、そういう技法があるなら使う。それもビジネスです。

 そうするとね、大学側はのんきにこれまでと同じような感覚でいろいろとやるわけですが、生徒側は全く違った環境にいるわけです。

 大学側は思う。「あれ、ちょっと生徒が今までと違うよなあ」、と。なんと呑気なのでしょう。

 義務教育が無償である意味は、ビジネス的な効率の追求があまり役に立たない側面もあるから、です。ただ、無競争であることがいいとは言いません。学校の側にも山ほど問題はあるでしょう。

 しかし、志のないビジネスが収益を追求した時、おかしなことが起こる。特に、教育は国家が時間をかけてベースの投資をしている領域です。そこにフリーライドする教育ビジネスは、その長期的意図にそぐわない方向へと向かっても、それはそれで合理的な行動なわけです。

 いつも言います。「子供は悪くない」。

 でもね、その悪くない子供も時間が過ぎれば大人になります。自分で考える能力がなく、短期的にしか物事を捉えられない大人になるのです。
  
 悪い意味での大衆が形成されていきますね・・・。

 悲しいことです。

 マクロ的な解決策としては、受験制度の改革が必要でしょう。それは少しずつ始まってはいます。まだまだ芽でしかないですけどね。

 それが大きな流れになるには、まだちょっと時間がかかるかなあ、といったところです。

 今日のところはこんな感じにしておきましょう。それでは次回をお楽しみに。
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2012.02.26(11:37)|シンキングメソッドコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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