こんにちは。伊藤です。
だいぶ、暖かくなって、お花見の季節です。
私がたまにお邪魔している首都大学の大学生は二極化しています。
内定が出る人はすぐに出る。出ない人は全く出ない。
内定が出ない学生が今更あわてています・・・。
かわいそうですが、手の施しようはほぼないです・・・。
こんな厳しい状況です。
出ない人には本当に出ません・・・。
若い人が大企業志向が強いからいけないんだ!と
主張される人もいます。
でもね、目の前に生涯賃金、もしくは今後10年の賃金の値札が
貼られているのに気が付いたら、大きい会社を志望するでしょうね・・・。
それが自由競争であるわけですから。
もしも、人手が深刻に不足しているなら、給与を少しでも上げればいいとは
思います。
そのあたりの情報は非常に不透明ですが、四季報を見て平均年齢と平均賃金などを
見たら大体想像がつきますよ・・・。
さて、それでは今日はまたちょっとイギリスの話を書こうと思います。
サッチャーの改革はあまりに有名です。80年代イギリスを象徴しています。
国営炭鉱の閉鎖、公務員の削減。徹底した自由化。外資の誘致。
金融の世界ではウィンブルドン現象と呼ばれる状態を作り出しました。
テニスのウィンブルドンで強い選手はたいていイギリス人ではない。
それと同様に、金融企業で強い企業は海外企業ばかりだ、ということです。
それでね、Wikipediaのサッチャーの改革を読んでみると、
財政赤字を解消できなくて失敗だった的なことが書いてあるんですね。
ステルス情報操作もここまで来ているのか・・・、と思いました。
あのね、今のイギリスの国債の格付けは、S&P、ムーディーズともに
最高ランクなんですよ。
日本はちょっと落ち始めてしまって、米国ですら引き下げられたと言うのに。
これね、今のキャメロン政権が再びサッチャーのような改革をする!と主張していて、
それを好感している面もあるわけです。
サッチャーが登場する前は、英国病と言われ、財政赤字の垂れ流しがすごかった。
もはや、にっちもさっちも行かない状態だった。
それをドラスティックに改革した手腕はすさまじいと思うんですけどね。
日本はこのまま行けば、国民の資産を取り上げて財政赤字を解消する方向に進むでしょう。
国債が暴落して、長期金利が上がって、割を食うのは民間企業と普通の家計。
得をするのは、国家、という状況になるでしょうね・・・。
そういえば、国債の暴落にも、いい暴落と悪い暴落があるというネットの記事をみつけました。
これも、トンデモ記事でびびりました・・・。天下のビジネス誌のネット版に出ていたんですけどね・・・。
そもそも、国債って固定金利ですよね。年利5%だったら、100万円買ったら、1年後には105万円になるわけです。
要するに1年後に105万円もらえる権利を買っているわけです。
(国債は10年ものが一般的ですが、面倒なので1年で説明します。)
それがですよ、もしももらえなさそうだ、日本政府は信用ならない、となったら、100万円で買いますか?買いませんよね・・・。
90万円でも買わなくなるかもしれない。
そういうふうに、安くなっちゃうのを国債の暴落というわけです。
そうするとね、利率が上がっていますよね?もし、お金がちゃんともらえるとしたら、利率は上がっている。
90万円で買ったものが1年後に105万円になるとしたら、利率は17%ぐらいですよね。
国債の利率が17%もあるとしたら、長期金利に関して、それより安い値段でお金を貸しますか?
というと、かさなくなりますね。そういうことで、長期金利は国債の価格が下がるとあがっちゃうわけです。
それでね、めでたく国債を買う人がほとんどいなくなると、日銀が引き受けることになるわけですが、
通貨供給量を増やしまくってしまうと、インフレが起こるわけです。
インフレがおこった時に、給料が上がればハッピーですが、そんな簡単には給料は上がらんわけです。
そして、通貨は安くなってしまうわけです。そして、エネルギーはとてもとても高くなってしまうわけです。
エネルギーがなければ、なんにもできないので、日本の車などの商品を海外に売りまくるぞ!といっても、
なかなか作るのは大変になるでしょうね。
そして、何よりハイパーにインフレが起こると、銀行の預金の価値が相対的に下がってしまう・・・。
1000万円預けていたとして、ハイパーなインフレが起こると、なんも買えないと言う状況になってしまう・・・。
そして、大部分の国債は固定金利なので、借金の金額、負債の大きさも相対的に小さくなるわけです。
中小企業がインフレが起きた時にどれぐらい吹っ飛ぶのかは想像がつきませんし、
小金もちな方々の預金の価値が吹っ飛ぶことによって、どれぐらい没落する人間が出るのかは知りません。
でも、国の借金は解消されたからよかったね、と言えるでしょうか・・・。
そんなわけねーよ、と思います。
誰が割を食うかといえば、普通の人でしょうね・・・。
そういえば、最近、公務員の新規採用6割減というニュースがありましたが、
これは明らかな年齢格差を生みますよね。
これは私たちの世代、20代から40代が投票してこなかった結果として、
出てきたものだと思っていますけど。
ビジネスパーソンはビジネスをやっていればいいんだ。
政治なんて、立法や行政は政治家と官僚に任せておけば大丈夫なんだ!マスコミが監視してくれるから安心なんだ!
・・・、と思いますか?
思いませんよね。ビジネスパーソンには政治経済の知識が必須になってきていると思います。
いや、元々国民には基礎的なそういった知識が必須です。義務教育の公民では、中学生相手に相当深いところまで、政治経済の知識を解説した教科書になっています・・・。みなさん全然勉強してないのでしょうけれど。
需要供給曲線すら理解していない経済学部生がたくさんいますけれど・・・。
絶望的な気分ではあるわけですが、
意思を持って生きていくしかないですね。
自分の責任で自分の人生を切り開いていくしかないですから。
それでは次回をお楽しみに。
だいぶ、暖かくなって、お花見の季節です。
私がたまにお邪魔している首都大学の大学生は二極化しています。
内定が出る人はすぐに出る。出ない人は全く出ない。
内定が出ない学生が今更あわてています・・・。
かわいそうですが、手の施しようはほぼないです・・・。
こんな厳しい状況です。
出ない人には本当に出ません・・・。
若い人が大企業志向が強いからいけないんだ!と
主張される人もいます。
でもね、目の前に生涯賃金、もしくは今後10年の賃金の値札が
貼られているのに気が付いたら、大きい会社を志望するでしょうね・・・。
それが自由競争であるわけですから。
もしも、人手が深刻に不足しているなら、給与を少しでも上げればいいとは
思います。
そのあたりの情報は非常に不透明ですが、四季報を見て平均年齢と平均賃金などを
見たら大体想像がつきますよ・・・。
さて、それでは今日はまたちょっとイギリスの話を書こうと思います。
サッチャーの改革はあまりに有名です。80年代イギリスを象徴しています。
国営炭鉱の閉鎖、公務員の削減。徹底した自由化。外資の誘致。
金融の世界ではウィンブルドン現象と呼ばれる状態を作り出しました。
テニスのウィンブルドンで強い選手はたいていイギリス人ではない。
それと同様に、金融企業で強い企業は海外企業ばかりだ、ということです。
それでね、Wikipediaのサッチャーの改革を読んでみると、
財政赤字を解消できなくて失敗だった的なことが書いてあるんですね。
ステルス情報操作もここまで来ているのか・・・、と思いました。
あのね、今のイギリスの国債の格付けは、S&P、ムーディーズともに
最高ランクなんですよ。
日本はちょっと落ち始めてしまって、米国ですら引き下げられたと言うのに。
これね、今のキャメロン政権が再びサッチャーのような改革をする!と主張していて、
それを好感している面もあるわけです。
サッチャーが登場する前は、英国病と言われ、財政赤字の垂れ流しがすごかった。
もはや、にっちもさっちも行かない状態だった。
それをドラスティックに改革した手腕はすさまじいと思うんですけどね。
日本はこのまま行けば、国民の資産を取り上げて財政赤字を解消する方向に進むでしょう。
国債が暴落して、長期金利が上がって、割を食うのは民間企業と普通の家計。
得をするのは、国家、という状況になるでしょうね・・・。
そういえば、国債の暴落にも、いい暴落と悪い暴落があるというネットの記事をみつけました。
これも、トンデモ記事でびびりました・・・。天下のビジネス誌のネット版に出ていたんですけどね・・・。
そもそも、国債って固定金利ですよね。年利5%だったら、100万円買ったら、1年後には105万円になるわけです。
要するに1年後に105万円もらえる権利を買っているわけです。
(国債は10年ものが一般的ですが、面倒なので1年で説明します。)
それがですよ、もしももらえなさそうだ、日本政府は信用ならない、となったら、100万円で買いますか?買いませんよね・・・。
90万円でも買わなくなるかもしれない。
そういうふうに、安くなっちゃうのを国債の暴落というわけです。
そうするとね、利率が上がっていますよね?もし、お金がちゃんともらえるとしたら、利率は上がっている。
90万円で買ったものが1年後に105万円になるとしたら、利率は17%ぐらいですよね。
国債の利率が17%もあるとしたら、長期金利に関して、それより安い値段でお金を貸しますか?
というと、かさなくなりますね。そういうことで、長期金利は国債の価格が下がるとあがっちゃうわけです。
それでね、めでたく国債を買う人がほとんどいなくなると、日銀が引き受けることになるわけですが、
通貨供給量を増やしまくってしまうと、インフレが起こるわけです。
インフレがおこった時に、給料が上がればハッピーですが、そんな簡単には給料は上がらんわけです。
そして、通貨は安くなってしまうわけです。そして、エネルギーはとてもとても高くなってしまうわけです。
エネルギーがなければ、なんにもできないので、日本の車などの商品を海外に売りまくるぞ!といっても、
なかなか作るのは大変になるでしょうね。
そして、何よりハイパーにインフレが起こると、銀行の預金の価値が相対的に下がってしまう・・・。
1000万円預けていたとして、ハイパーなインフレが起こると、なんも買えないと言う状況になってしまう・・・。
そして、大部分の国債は固定金利なので、借金の金額、負債の大きさも相対的に小さくなるわけです。
中小企業がインフレが起きた時にどれぐらい吹っ飛ぶのかは想像がつきませんし、
小金もちな方々の預金の価値が吹っ飛ぶことによって、どれぐらい没落する人間が出るのかは知りません。
でも、国の借金は解消されたからよかったね、と言えるでしょうか・・・。
そんなわけねーよ、と思います。
誰が割を食うかといえば、普通の人でしょうね・・・。
そういえば、最近、公務員の新規採用6割減というニュースがありましたが、
これは明らかな年齢格差を生みますよね。
これは私たちの世代、20代から40代が投票してこなかった結果として、
出てきたものだと思っていますけど。
ビジネスパーソンはビジネスをやっていればいいんだ。
政治なんて、立法や行政は政治家と官僚に任せておけば大丈夫なんだ!マスコミが監視してくれるから安心なんだ!
・・・、と思いますか?
思いませんよね。ビジネスパーソンには政治経済の知識が必須になってきていると思います。
いや、元々国民には基礎的なそういった知識が必須です。義務教育の公民では、中学生相手に相当深いところまで、政治経済の知識を解説した教科書になっています・・・。みなさん全然勉強してないのでしょうけれど。
需要供給曲線すら理解していない経済学部生がたくさんいますけれど・・・。
絶望的な気分ではあるわけですが、
意思を持って生きていくしかないですね。
自分の責任で自分の人生を切り開いていくしかないですから。
それでは次回をお楽しみに。
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