今日はプレゼンテーションについてTwitterでの私のつぶやきをまとめてみました。「わかりやすい」ことが価値であると主張される方々がいますね。
でもさ、そもそも言葉は状況を指し示す面があります。その状況の理解のためには、経験量が必要で、その経験量が欠如した人が増えているとすると、「わかりやすい」というのは、なんなんでしょう?というお話です。
①素人にわかりやすく説明したとして、その言葉が指し示す情報量は結局伝わっていないよ。わかったつもりを作り出すだけ罪なだけ。それでマネタイズできてしまっているなら延々と繰り返してしまうだろうけど。
②戦略に関して言えば、プレゼンはみんなにわかりやすいことが価値ではない。ほぼ、一人のキーパーソンに向けられてプレゼンは設計される。キーパーソンがわかって、GOとなればプレゼンは成功だし、キーパーソンが理解できずにNGとなればプレゼンは失敗。
③オペレーションのレイヤで、みんなの合意形成をする段階では、それはもう決まったこと。決まったことをいかにわかりやすく伝えるか?誤解ないように協力を引き出すか?というのは全く別の段階。これを混同している人は多い。
④オペレーションの人間を育てるのか、プランニングの人間を育てるのかで、やり方は相当に違ってくる。定型業務なんてない、今後は考えられる人をと言いつつ、オペレーターを育てているように見えるようなことをやっている人も多いよね・・・。
それでね、大学で教えていると、今の受験教育が「終わっている」ことを日々実感します。彼らはバラバラな知識を覚えているだけで、つながりが理解できていないのです。
そうすると、彼らの「わかった」は今までの覚えられるパターンにはまっている、であることが多いわけです。学習塾の研修を受けた学生が言っていました。「本質的なことを教えようとしても無駄だから、とにかく解けるように、何も考えさせないで問題を解けるようにしたほうがいいよって言われてびっくりしました。」・・・と。
深みを感じられることは、つながりをつけられる能力と相関が高い。で、彼らの「わかった」はつながりが排除された上での「わかった」です。そんな「わかった」はいらないよ、と思いますが、今はそういう感じなのです・・・。そもそもそういう人が大学教育を受ける意味は何だろうと思ったりもするわけですが・・・。
それでね、ビジネスでも、「みんなにわかる」が価値であるフェーズとそうでないフェーズがあります。
どんな組織でもキーパーソンはそれなりに優秀です。大きな意思決定を求めるプレゼンでは、キーパーソンが「わかってGOする」というのが価値です。みんなにわかる必要はない。それは、次のフェーズだったりします。
そうすると、キーパーソンオリエンテッドでプレゼンが設計されます。みんなへのわかりやすさ、一般的分かりやすさなどどうでもいいのです。
末端のレベルでオペレーションをしていくには、やさしくわかりやすくといったいわゆるビジネス書にあるようなわかりやすさが大事にはなってきますが、このあたりでも末端の人間の理解は正直言うとどうでもいい面があります。
結局、チームリーダーがわかっていれば、それでいいんです。チームリーダーのような人は、部下を動かすことに悩んだりしますが、そのレイヤはレイヤで独特のノウハウがあります。
でもね、こういうのをいっしょくたにして、すべてに通ずるかのような顔をして教えられているものは、末端レベルでのわかりやすさだったりします。まあ、数が多いですからね。そのほうが救いがあるような面がある。
大学教育でもそうですね。ある程度上のレベルで言うべきわかりやすさと、Fランク大学で言うわかりやすさをいっしょくたに論じるのは違うし、意味がないと思うんですよね・・・。
それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
でもさ、そもそも言葉は状況を指し示す面があります。その状況の理解のためには、経験量が必要で、その経験量が欠如した人が増えているとすると、「わかりやすい」というのは、なんなんでしょう?というお話です。
①素人にわかりやすく説明したとして、その言葉が指し示す情報量は結局伝わっていないよ。わかったつもりを作り出すだけ罪なだけ。それでマネタイズできてしまっているなら延々と繰り返してしまうだろうけど。
②戦略に関して言えば、プレゼンはみんなにわかりやすいことが価値ではない。ほぼ、一人のキーパーソンに向けられてプレゼンは設計される。キーパーソンがわかって、GOとなればプレゼンは成功だし、キーパーソンが理解できずにNGとなればプレゼンは失敗。
③オペレーションのレイヤで、みんなの合意形成をする段階では、それはもう決まったこと。決まったことをいかにわかりやすく伝えるか?誤解ないように協力を引き出すか?というのは全く別の段階。これを混同している人は多い。
④オペレーションの人間を育てるのか、プランニングの人間を育てるのかで、やり方は相当に違ってくる。定型業務なんてない、今後は考えられる人をと言いつつ、オペレーターを育てているように見えるようなことをやっている人も多いよね・・・。
それでね、大学で教えていると、今の受験教育が「終わっている」ことを日々実感します。彼らはバラバラな知識を覚えているだけで、つながりが理解できていないのです。
そうすると、彼らの「わかった」は今までの覚えられるパターンにはまっている、であることが多いわけです。学習塾の研修を受けた学生が言っていました。「本質的なことを教えようとしても無駄だから、とにかく解けるように、何も考えさせないで問題を解けるようにしたほうがいいよって言われてびっくりしました。」・・・と。
深みを感じられることは、つながりをつけられる能力と相関が高い。で、彼らの「わかった」はつながりが排除された上での「わかった」です。そんな「わかった」はいらないよ、と思いますが、今はそういう感じなのです・・・。そもそもそういう人が大学教育を受ける意味は何だろうと思ったりもするわけですが・・・。
それでね、ビジネスでも、「みんなにわかる」が価値であるフェーズとそうでないフェーズがあります。
どんな組織でもキーパーソンはそれなりに優秀です。大きな意思決定を求めるプレゼンでは、キーパーソンが「わかってGOする」というのが価値です。みんなにわかる必要はない。それは、次のフェーズだったりします。
そうすると、キーパーソンオリエンテッドでプレゼンが設計されます。みんなへのわかりやすさ、一般的分かりやすさなどどうでもいいのです。
末端のレベルでオペレーションをしていくには、やさしくわかりやすくといったいわゆるビジネス書にあるようなわかりやすさが大事にはなってきますが、このあたりでも末端の人間の理解は正直言うとどうでもいい面があります。
結局、チームリーダーがわかっていれば、それでいいんです。チームリーダーのような人は、部下を動かすことに悩んだりしますが、そのレイヤはレイヤで独特のノウハウがあります。
でもね、こういうのをいっしょくたにして、すべてに通ずるかのような顔をして教えられているものは、末端レベルでのわかりやすさだったりします。まあ、数が多いですからね。そのほうが救いがあるような面がある。
大学教育でもそうですね。ある程度上のレベルで言うべきわかりやすさと、Fランク大学で言うわかりやすさをいっしょくたに論じるのは違うし、意味がないと思うんですよね・・・。
それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
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