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インサイト100マネジメント
> 育成に向いているとか、いないとか
 空き時間に書いています。

 さらっとさらっと軽く書きます。ごめんなさい。

 それでね、私はずっと育成に向いているとは自分では思っていませんでした。自分は自分を研ぎ澄ませていきたい。追求していきたい。人のことをやるのはちょっと、と思っていました。

 当初、部下がついたとき、これぐらいはできるだろう、と思って、いろいろやってもらったら、実は全くできず、何人かあわせても、自分が生産している量の半分もいかないことが発覚してびびりました。これはまずい、と。

 ただ、そこで気づいたのは「人のために」という思いは、お客さんのためだろうと、部下のためだろうと変わらないのです。私の中では、常に、世のため人のためという思いがあったので、そこから、部下のため、というのは別に難しい障害ではありませんでした。自然に思えた。

 あとね、これは経験則ですが、教えたがる人は育成には向いていません。誰のために教えてんの?という話になるからですね。

 でまあ、結局、人のためと思いたい自分のためというのは、私も同じではあるわけですが、そのレベル感が少し違うのです。自分のプレゼンスメイキングのために教えたがる人は、本当に向いていない。

 プレゼンスメイキングしかできないみたいな人は、育成には全くもって、向いていないことが多いと思います。

 あと、教える専業というものが本当に存在しうるのか、というのは、疑問なのです。

 自分を研ぎ澄ませる覚悟があるからこそ、そこでの試行錯誤を伝えられる面があるわけです。安易に言葉を読んで伝えているだけの育成は無駄です。

 本当に言葉が指し示すものをリアリティをもって捉えられているのか?というのはなかなか表面的にはわからないのです。

 まあ、言葉をこねくり回したり、プレゼンスメイキングのために教えたかったりという人は、すぐにぼろが出ますけどね。部下が言うことを聞かないとかね。そういう症状として表れます。

 私はずっと書いていますが、「部下が言うことを聞かないんです」ということは、すなわち、「私はマネジメント能力がないんです」と言っていることに等しい。そういう人が「マネジメントは~」とか言うと、失笑なんですけどね・・・。

 自分を研ぎ澄ます覚悟を持っていますか?クオリティを追求し続けていますか?その背中から、人は学ぶ面があるのです。育成に向いているというのは、マインドだけではない。自分を追求する覚悟の問題だと思うのです。

 先日、いろいろあったので、昔の部下に電話しました。手がかかった、一番手がかかって、本当にしんどい時を過ごした部下でしたが、

 「おう!元気か?」と言ったら

 「伊藤さん、声デカいです。仕事中です。」と冷静に帰ってきました。素直にうれしかったですね。本当に。もう何年になるんでしょうね・・・。

 自分を研ぎ澄ます覚悟があるのなら、育成をするのもいいと思います。自分にそれは帰ってきます。関わる覚悟は少し難しいかもしれませんけど、少し、大変だと思いますけど。でもね、ヒトと関わるってそういうことだと思います。

 それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
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2012.09.04(09:57)|マネジメントコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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