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インサイト100シンキングメソッド
> バブルとゆとりの狭間から相対化を考える
 こんにちは。伊藤です。昨日、焼酎やらビールやら一気飲みをしたせいか、ふらふらしております。無理をするものではないですね。

 そのあと、カラオケに久々に行ったら、全く声が出ませんでした。ちゃんとボイトレでも行こうかと思いました・・・。

 さて、今日は、相対化のお話です。

 日本で「相対」と言って思い出すのは、ドリフターズの「かーらーすー、なぜなくのー、からすの勝手でしょー」ですかね。絶対的に正しいことなんてないんだ、人それぞれ、みんな勝手にやっていっていいんだ!的な主張が80年代からはじまったような気がしています。

 それで、その考え方はもはや空気のように蔓延していますね。

 あ、ちなみに相対の反対は絶対ですね。

 なにがしかの絶対的価値のもとに人が生きるべし、みたいな考え方って、ある意味で一体感はあるんですけど、息苦しい面もあって。それが、「あらゆることって相対的じゃん!」となった時には、その息苦しさからの解放もあり、個人の価値を認めることにもつながり、それはそれで素晴らしかったわけですね。

 ただね、あらゆる主張に関して、相対化は可能です。が、なんらかの行為を人は選んで生きていくわけです。相対化されたからといって、何も選ばずに生きていくわけではない。

 何かを選ぶことは何かを選ばないことです。

 でね、その時には、その選ぶ対象を相対化して深く考えて、選ぶべきですよね。

 ポジティブな側面、ネガティブな側面をならべてみて。その上で、えいやあ!と選ぶ。絶対的な価値があれば楽ですね。その絶対的な価値のもとに選べばいいんですから。

 でもね、絶対的な価値がないってことは、あらゆる主張は相対化可能ってことは、自分の人生の選択に自分で責任を持つってことですよ。そして、相対化するってことは、ちゃんといい面と悪い面を考えるってことですよ。事実はあるだけであって、いい面、悪い面は評価なんですから。評価は主体と目的に応じて変わるわけです。

 でね、主体と目的を固定した上で、主張を見てみれば、いい面、悪い面をだして、決めりゃあいいのです。

 ただね、よく勘違いしている人がいるのは、どこかに所属していれば、その所属組織の目的に応じて、価値が定まってしまうということです。

 すごくしょぼい例では、就職での評価も、企業の目的に応じて、価値が定まるわけです。で、大学でも、大学の、学部の、学科の目的に応じて価値は否応なく定まる。それを自分が受容するかしないかなどというものは関係ない。評価者は他者なのですから。

 「人それぞれ」は、なんの共同体にも所属してないなら、そうですよ。どの国に所属もしていない人々がいたなら、その人々の間で殺し合いがあったとして、誰も咎めない。

 でも、共同体に所属しているなら、人それぞれは当然、制限されるんですよ。社会に所属するなら、人それぞれは制限される。目的設定が共同体にあるのなら、ね。

 最近、「人それぞれ」という言葉を都合よく使って、共同体に所属しているような顔をしつつ、そのメリットにフリーライドしつつ、評価から逃れているかのように振る舞う人がいて、もう、大丈夫か?と思ったりするわけです。そういう人は評価が必要な局面では全く評価されないわけですが・・・。

 集団は目的によってしか形成されない。その目的を共有して、共同体に所属するならば、その共同体の目的に基づいた価値の体系の制約を受けるんですよ・・・。それは、生まれた時からずっとそうなんですけど、それ、わかってますか?と思ったりします。

 これも、若者批判ではあるわけですが、バブル期を経験している人たちへの批判でもあるわけです。あなたたちの言っている「カラスの勝手でしょ?」って本当に大丈夫ですか?と。

 バブルとゆとりの狭間の人間なので、上も下も批判するという便利な立ち位置なわけですね・・・。

 最近、思うのはバブルのオジサマ方がしたり顔で「カラスの勝手」をのたまうと、意外とゆとりにウケるんだなあってところです。企業のバブル組の放出は一段落しているので、放出されちゃった人たちによる血で血を洗う自己啓発の洗脳戦みたいなもんははじまっていて、それにはまってどこかに行ってしまう人がいたりするのを見ると、「ああ、すごいことだな」、と。

 人生かかってますからね・・・。みなさん、本気ですね・・・。

 これぐらいで今日はやめておきましょう。それでは次回をお楽しみに。
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2012.10.27(15:18)|シンキングメソッドコメント(0)トラックバック(1)TOP↑
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