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インサイト100シンキングメソッド
> 苦しみをこえて
 先日、研究やら講師やらをやっている方とお話していたら、「学生はすぐに答えみるよね。苦しんで考えないよね・・・。」とおっしゃっていました。

 まあ、そういう指導をずっと中学、高校と受けてきているから当たり前だろうな、と。

 当然、学習塾などがそういう指導をするわけですけどね・・・。

 うーんうーんと頭が沸騰するぐらい考えるという経験をしている人が減っている、と。これだと、行為規定できていない考えるの状況のまま抜け出せませんよね・・・。

 私は、ビジネスでは事態を想定できれば考えられているよ、と教えています。

 事態とは「起こりうること」のことです。

 今の現実、事実から、そうでない事態を考えられれば、考えていることになる、と言われれば、多少は楽でしょうね。

 ただね、安易にずっと苦しめばいいわけでもない。苦しみ過ぎると、脳が傷つくそうなので、そこまでいかないでもいいから、少しは考えて欲しいわけです。

 なぜかって?

 脳のそういう回路が形成されるからですよね。考えるっていう回路が作られる。

 物理的に、回路ができるには、繰り返しの刺激が要りますよね?

 スポーツでも、同じことを繰り返し繰り返しやらないと、できるようになりませんよね?

 考えている人は、それがどんどん自動化されてきますから、新しいことがどんどん湧いてくる、浮かんでくる人になるわけですよね・・・。

 この差は恐ろしいよなあ、と。

 生命現象にバイタルであれば、普通に考えて学習効果は高いですよね。空手をやってよかったと思います。蹴られたくないので、なんとなく、蹴りが出てくる瞬間がわかるようになっていきました。恐がりだったんですね。だからなのか、オフェンスイメージが沸くようにはなりませんでしたが・・・。

 なぜか?こうかもしれない、こうかもしれない、と「かもしれない」ということを延々と考えていることができる、というベースがないと、世に氾濫するノウハウにすがってもどうにもなりません。

 かもしれないが延々と湧き出るので、それを整理したり、全体観を捉えるとか、そういうものが活きてきます。でも、それ以前がないとどうにもならないのです・・・。

 今、巷に溢れるノウハウは意味がないわけではない。ただ、今の大学生には意味がない場合が多いという悲しい現実がある。

 ただね、10歳までにいろいろと刺激を受けたり、考えたり、悩んだり、楽しんだりということのベースを入力していないと、きついなあ、と。

 それでも、自分をなんとかするためには、自分の年齢が与件になるので、時間がかかることを承知で、いろいろとやっていかないと、ホワイトカラーでいることは厳しいでしょうね。

 それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。

 
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2012.12.27(09:44)|シンキングメソッドコメント(1)トラックバック(0)TOP↑
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From:  * 2012.12.27 09:59 *  * [Edit] *  top↑

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