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インサイト100シンキングメソッド
> 機能主義とその超克
こんばんは。伊藤です。
今年ももう終わりますね。

私は今日は本を読んだり、寝たりと
完全に休養していました。

明日、メルマガを書くかは気分しだいですが、
今日が今年最後のメルマガになるかもしれないので、
私の中での大きなテーマを書いてみます。
機能主義とその超克です。

現在、人間を説明するのに一番シンプルで強力なのは、
機能主義、認知主義です。

機能主義というのは、人間をファンクションの集合体で
説明する考え方です。

つまり、人間は機械である、という考え方ですね。

ただ、これには、多くの方がアレルギー反応を示します。
人間は機械ではない!と。

でもね、今の所、一番強力だし、人の発達などを見ていると、
生命現象にバイタルなことを中心に、機能が発達していく、ということは
相当な説得力があり、実際にそうだと思います。

そして、認知主義も、人間を認知中心に捉える
機能主義の中の1つの考え方です。

これも強い説得力を持っていますね。
ただ、残念なことに、ここまでの考えすら、大学でも常識とは言い難く、
一般社会にこの知見が広まるには、もっと時間がかかります。

ただ、機能主義、認知主義がすごい説明力を持つ考え方である、
ということを踏まえても、それは越えられる可能性があります。

年間三万人も自殺者が出ている日本では、
人はパンのみにて生きるわけではないことがよくわかるでしょう。
お亡くなりになる方々にはそれぞれの事情はあるでしょうけど、
生きられたとして、生きることがつらいわけです。

これはある意味で、機能主義の否定であるわけですよね。

機能主義での極限での解は、
人間は現実世界を認知できない。全ては個々人が構築したモデルを介して
認知される。だから、全てはある意味で幻想であり、個人の目の前の現実だと思っていることは、
自分の都合のよいように解釈可能である。だから、自殺なんてすることもないさ・・・、
といったものになるでしょう。

そして、全ては変化し続けるものですから、今がいいと思っていても、すぐに悪いことも起こるし、
今が悪いと思っていても、すぐにいいことも起こるだろう、と。

及び、人間の価値観は未来の設定変更によって改変可能だから、
現実の意味合いを変えることなんていくらでもできるよ、と。

でもまあ、この結論も虚しいなあ、というのが私の感想です。

もう少し、前向きにこの問題を越えるとすると、
美であったり、感動といったものに、その答えがあるかもしれません。
もしくは、誇りや道徳といったところにその答えがあるかもしれません。

ただ、美を感じたり、感動するにも、生命現象にバイタルな出来事を経験し続けること、
が大事になってくるので、一度、機能主義的に、突きつまるまで発達することが大事になってしまうところが、
このあたりのことの難しいことではあると思っています。

欲しいものが得られない悲しみ、誇りが損なわれるせつなさなどは、
人が死ぬ理由としてはありえるでしょうね・・・。

いいことあるさ、人間万事塞翁が馬だよ、で乗り越えられるならいいのですが、
そうしたら、年間3万人もご自分でお亡くなりにならないでしょうね。

思想の力のようなものも、こういう問題にはいるのかなあ、と思ったりしています。
飯が食えるだけでは、生きる理由にならないのなら、それに代わる何かを見つけなくてはなりませんからね。

機能主義はその答えを提供しうるのか?というと、
個人レベルで人間を捉えているのなら、答えを提供できない、と私は思っています。
人間を集団レベルで捉えて、機能主義的に考えると、もう少し先に進めそうです。

ただ、個人はいろいろな意味で尊重されてしまう社会が成立していて・・・。
その時にはやはり、機能主義を越えないといけないのかなあ、と。

それでは今日はこのあたりで。
よいお年をお迎えください。
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2012.12.30(21:24)|シンキングメソッドコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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