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こんにちは。伊藤です。

明日、思考についての勉強会なので、
ひたすら資料を読んで、考えて、という作業です。

はたから見ると、資料を見て難しそうな顔をしている
だけだろうなあ、と。

でもまあ、情動、感情、意思。
このあたりの話は誤解が多すぎて、
どう説明していいのか、迷いますね。

でまあ、私は大学に出入りしているのですが、
大学も、誤解が多すぎて、どうにもならんよなあ、と。

安易に○○力だ!とかいう人が多くて、
もう、大丈夫かな、と。

能力から、力って言っているんですよね。
じゃあ、能力って何?と思うんですよ。

で、私は社会における
価値の配分に資することができることを能力と
呼べばいいのかなあ、と思っています。

社会は生産したもの、サービスをみんなで分け合っているわけです。
資源は有限だから効率的に使わないといけない。
そのためには、人間は自由なマーケットを通じて、儲けたい!とみんなが思って
競争したほうが、効率的に、みんなに価値が行き渡る。

ここに参加して、実際に配分を促進できれば能力があるし、できなければ能力がない。
民間であれば、儲けられれば能力があるし、儲けられなければ能力がない。
役人であれば、配分を促進する仕組みを作れれば、能力がある。促進されなければ能力がない。

このあたりを踏まえて語ってくれないと、なんか違うほうに話が行きますよね・・・。

それでね、大学教育で、それなりに上位の大学ならば、規模の中で効率よく配分が進む、
儲かるようにする、といった抽象的な思考ができる人を作っているはずなわけですよね。

でも、今は、能力と学力がまったく相関しない世界になっている。
いや、超上位と超下位は別ですよ。相関しまくってます。
中位層が、相関が低くなっている。まあ、これは私の仮説ですが、
進学校あたりの先生たちは気づいてますね。

ああ、この子たちは点数は取れるけど・・・、と。

それでね、日本は先進国で、工業革命を経たというか、工業がある程度発達し終わったので、
若年失業率が高くなる。これは、よく考えれば当たり前です。

メーカーさんにはアップサイドがあって。ものをつくって、世界中に売れるなら、
そのアップサイドの恩恵を従業員が受けることができる。

でもね、人件費が上がってくると、より人件費が低いところに工業、特に単純労働に近い部分は
移って行ってしまう。そうすると、若い人が就職しようとしたときに、職がない。
工業がもたらすアップサイドの恩恵にあずかれない。

サービス業は粗利は大きいけど、アップサイドが効きにくいですよね。
そうすると、雇用の受け皿になるにも限界がある。工業ほど人を抱えられない。

しかも、サービス業は肉体的にけっこうきつい面があるし、
海外からどんどん人が入ってきて、日本人が競争力を持ちにくい。

そうするとね、上位の大学で目指す教育は、肉体労働的なサービス業に就職しよう!ではなく、
いわゆるヘッドクオーター的な、ホワイトカラー人材を育てるというところですよね。

学問を学ぶことで、目の前にないことでも、イメージができて、効率がよくなるやり方などを
考えることができる。それは、社会の価値の配分に抽象的なレベルで貢献する仕事です。

といったことって、私は当たり前だと思うんですけどね・・・。
多くの方はグローバル人材だ!とか、○○力だ!とか、バズワード的なことを言っていれば
いいやといった感じですね・・・。

時代は変わっても、こういう側面は変わらないなあ、と。
それでは今日はこのあたりで。

次回をお楽しみに。
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2013.01.19(14:11)|シンキングメソッドコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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