さて、また時間が空いてしまいましたが、「これだけ!SWOT分析」の解説です。今日で最後にしようと思います。ちなみに、本日6/2の日経新聞朝刊に広告が出ています。表紙だけの広告、初めて見ました・・・。
今日は「第三章:SWOT分析の結果を活かすには」と「第四章:SWOT分析Tips集」です。目次を見てみましょう。
第三章:SWOT分析の結果を活かすには
・アイデアは浮かばなくて当たり前
-アイデアが出てくるSWOT分析のやり方
-特別なアイデアは必要ない
・SWOT分析の結果を実行する難しさ
-時間もやる気も問題ではない
-わかれば、できる
-既存のこととの重複はチェックしておく
・抵抗勢力は出てくるもの?
-ナンバー2は気持ちよくさせておく
・実行結果の評価はほどほどに
-企画が実行できなかったとしても
-長い目で見て、ぶれない姿勢を
・SWOT分析を何度も繰り返そう
-繰り返すことで成長する
-経営戦略と道徳観
第四章:SWOT分析Tips集
・最後のまとめとしてのTips
-SWOT分析との付き合い方
-SWOT分析と経営戦略
-分析とアクション
-立案された施策アイデア、行動アイデアの実行に際して
-その他
さて、解説しましょう。このあたりは、原文が4割ぐらい削除されています。最後の方なので、毒にまみれたことをたくさん書いたら、綺麗に削除されて帰ってきました。はっはっは。
私はドラッカーとか嫌いなんですよね。格言集として読むならいいのですが、それがさも経営戦略のような顔をするとか。ランチェスター戦略も嫌いです。中小企業が取り組んでいるのを見ていて、いい方向に向かっているのを見たためしがありません。
あと、フロー理論、自己決定性理論なども大嫌いです。怪しいものがさもまともな顔をして歩いているのが、本当に嫌いだからですね。
そのあたりをメッタ切りしたはずが、なくなっていました。まあ、妥当な判断とも言えます。中小企業ターゲットの書籍で、このあたりを敵に回すのがいいのか?と言えば、あまりよろしくない。ただ、私は嫌いです、ということですね。
それでね、アイデアが浮かぶということは、ギチギチと、頭を万力で締め付けるように考えないといけません。そして、そのあとのリラックスした状態も大事です。
それを実現するためには、紙に問いを書いて、一人一人のアイデアをしっかり書かせる。書かせたうえで、2人1組で共有してもらう。自由に話してもらう。これは、全員で共有してはいけません。まず、2人1組です。その上で、全体、もう少し大きなグループで共有する。
これを繰り返すと、アイデアは出るようになってきます。
これね、大人数でやると、声が不必要にでかい人、権力がある人に気を使って、何も言えないんですよ。でもね、言わない人は、何もないから言わないのか、何かあっても言えないのか?の両方のケースがあるのです。
アイデアはなんでも言ってもらうことが大事ですので、書かせる。そして共有してもらう。このプロセスの繰り返して、人のアイデアでいいと思ったことを踏まえて、また書いてもらう。
数時間やれば、けっこういろいろ出てきますよ。ただ、社員はぐったりしているでしょうけどね。
SWOT分析は結局、施策アイデアが荒くても出てくることに意味があります。分析結果に意味はない場合が多いんですよね。だから、アイデアが出るようにやりましょう、ということです。
その上で、立ち消えてもOKにしましょう。立ち消えても、立ち消えても、繰り返し、いろいろやりましょう。過去は問わないでやりましょう。というスタンスを勧めています。
そして、第四章はTipsというより、要約です。この本の要約が書いてあります。
だから、ここを読んで、完全に理解できる人は、この本を読む必要もないと思うのです。ただ、多分、普通にこの要約を読んでも、ちょっとわからない部分が出てくるのが普通なので、そこを重点的に読んでください。
立ち読みですますなら、最後から読んでみましょうね。いや、買って欲しいですが、まあ、カネがなければ、立ち読みで。書店にはいっぱいあるみたいですから。
でね、書いてみて思ったのは、中小企業も大変だよなあ、ということです。私はそれなりの数の中小企業を見てきましたが、とほほほほ、と思う事態が多々あり、事実は小説より奇なりという事態が多々あり、でした。
大企業出身者が中小企業で使えるか?というと、ケースバイケースですが、あんまり力を発揮できないケースもけっこうあるよなあ、と。
いわゆるね、戦略系のコンサルティングっぽい考え方は、中小企業って要るのかなあ、と思うわけです。東大京大院卒が中心のコンサルティング会社って、やっぱりグローバルなスケールメリットの追求において力を発揮するよなあ、と。リソースがそもそもない状態でなんとかできる強者もいることはいますけどね。
いわゆるロジカルシンキング、いわゆる分析、いわゆるバランススコアカードみたいなもんは、大企業の導入では相当大規模で、相当意味がありますが、中小でそこまでの管理コストをかける意味って何?と思ったりするわけです。
そんな中で、SWOT分析は確かに中小企業では意味がありそうだな、と。大企業ではあんまり使いませんけどね。とあるワールドワイドで売上2兆円ぐらいの外資系企業の幹部は「うちは使うよ」と言っていましたが。一般的にはあまり聞かないです。
でも、中小企業で、限られたコストですばやく施策アイデアを出すには、いいかな、と思って書いてみました。書き上げるのに、13日かかりました。平日は飯を食いながら5000字ぐらい書いて。休みの日は何万字か書いて。
たまたまその時やっていた仕事をネタが見事に反映されていて、自分では少しまずいかな、とも思いましたが、まあご愛嬌ということで。
心より、あなたのビジネスライフの充実と、読まれた方がぶち抜きで儲けたり、昇進することを願います。日々の業務にぜひ活かしてください。
それでは、今日はこのあたりで。次回からは普通にブログ書きます。
![]() | これだけ! SWOT分析 (2013/05/22) 伊藤達夫 商品詳細を見る |
今日は「第三章:SWOT分析の結果を活かすには」と「第四章:SWOT分析Tips集」です。目次を見てみましょう。
第三章:SWOT分析の結果を活かすには
・アイデアは浮かばなくて当たり前
-アイデアが出てくるSWOT分析のやり方
-特別なアイデアは必要ない
・SWOT分析の結果を実行する難しさ
-時間もやる気も問題ではない
-わかれば、できる
-既存のこととの重複はチェックしておく
・抵抗勢力は出てくるもの?
-ナンバー2は気持ちよくさせておく
・実行結果の評価はほどほどに
-企画が実行できなかったとしても
-長い目で見て、ぶれない姿勢を
・SWOT分析を何度も繰り返そう
-繰り返すことで成長する
-経営戦略と道徳観
第四章:SWOT分析Tips集
・最後のまとめとしてのTips
-SWOT分析との付き合い方
-SWOT分析と経営戦略
-分析とアクション
-立案された施策アイデア、行動アイデアの実行に際して
-その他
さて、解説しましょう。このあたりは、原文が4割ぐらい削除されています。最後の方なので、毒にまみれたことをたくさん書いたら、綺麗に削除されて帰ってきました。はっはっは。
私はドラッカーとか嫌いなんですよね。格言集として読むならいいのですが、それがさも経営戦略のような顔をするとか。ランチェスター戦略も嫌いです。中小企業が取り組んでいるのを見ていて、いい方向に向かっているのを見たためしがありません。
あと、フロー理論、自己決定性理論なども大嫌いです。怪しいものがさもまともな顔をして歩いているのが、本当に嫌いだからですね。
そのあたりをメッタ切りしたはずが、なくなっていました。まあ、妥当な判断とも言えます。中小企業ターゲットの書籍で、このあたりを敵に回すのがいいのか?と言えば、あまりよろしくない。ただ、私は嫌いです、ということですね。
それでね、アイデアが浮かぶということは、ギチギチと、頭を万力で締め付けるように考えないといけません。そして、そのあとのリラックスした状態も大事です。
それを実現するためには、紙に問いを書いて、一人一人のアイデアをしっかり書かせる。書かせたうえで、2人1組で共有してもらう。自由に話してもらう。これは、全員で共有してはいけません。まず、2人1組です。その上で、全体、もう少し大きなグループで共有する。
これを繰り返すと、アイデアは出るようになってきます。
これね、大人数でやると、声が不必要にでかい人、権力がある人に気を使って、何も言えないんですよ。でもね、言わない人は、何もないから言わないのか、何かあっても言えないのか?の両方のケースがあるのです。
アイデアはなんでも言ってもらうことが大事ですので、書かせる。そして共有してもらう。このプロセスの繰り返して、人のアイデアでいいと思ったことを踏まえて、また書いてもらう。
数時間やれば、けっこういろいろ出てきますよ。ただ、社員はぐったりしているでしょうけどね。
SWOT分析は結局、施策アイデアが荒くても出てくることに意味があります。分析結果に意味はない場合が多いんですよね。だから、アイデアが出るようにやりましょう、ということです。
その上で、立ち消えてもOKにしましょう。立ち消えても、立ち消えても、繰り返し、いろいろやりましょう。過去は問わないでやりましょう。というスタンスを勧めています。
そして、第四章はTipsというより、要約です。この本の要約が書いてあります。
だから、ここを読んで、完全に理解できる人は、この本を読む必要もないと思うのです。ただ、多分、普通にこの要約を読んでも、ちょっとわからない部分が出てくるのが普通なので、そこを重点的に読んでください。
立ち読みですますなら、最後から読んでみましょうね。いや、買って欲しいですが、まあ、カネがなければ、立ち読みで。書店にはいっぱいあるみたいですから。
でね、書いてみて思ったのは、中小企業も大変だよなあ、ということです。私はそれなりの数の中小企業を見てきましたが、とほほほほ、と思う事態が多々あり、事実は小説より奇なりという事態が多々あり、でした。
大企業出身者が中小企業で使えるか?というと、ケースバイケースですが、あんまり力を発揮できないケースもけっこうあるよなあ、と。
いわゆるね、戦略系のコンサルティングっぽい考え方は、中小企業って要るのかなあ、と思うわけです。東大京大院卒が中心のコンサルティング会社って、やっぱりグローバルなスケールメリットの追求において力を発揮するよなあ、と。リソースがそもそもない状態でなんとかできる強者もいることはいますけどね。
いわゆるロジカルシンキング、いわゆる分析、いわゆるバランススコアカードみたいなもんは、大企業の導入では相当大規模で、相当意味がありますが、中小でそこまでの管理コストをかける意味って何?と思ったりするわけです。
そんな中で、SWOT分析は確かに中小企業では意味がありそうだな、と。大企業ではあんまり使いませんけどね。とあるワールドワイドで売上2兆円ぐらいの外資系企業の幹部は「うちは使うよ」と言っていましたが。一般的にはあまり聞かないです。
でも、中小企業で、限られたコストですばやく施策アイデアを出すには、いいかな、と思って書いてみました。書き上げるのに、13日かかりました。平日は飯を食いながら5000字ぐらい書いて。休みの日は何万字か書いて。
たまたまその時やっていた仕事をネタが見事に反映されていて、自分では少しまずいかな、とも思いましたが、まあご愛嬌ということで。
心より、あなたのビジネスライフの充実と、読まれた方がぶち抜きで儲けたり、昇進することを願います。日々の業務にぜひ活かしてください。
それでは、今日はこのあたりで。次回からは普通にブログ書きます。
- 関連記事
-
- これだけ!SWOT分析(おまけ) (2013/06/08)
- これだけ!SWOT分析(その3) (2013/06/02)
- これだけ!SWOT分析(その2) (2013/05/26)
スポンサーサイト