前回で終わりにしますと言いましたが、今日も日経の二面に広告が出ているので、解説してみます。おまけです。
多分、他のビジネス書で真面目に書いていないことが書いてあるとすると、経済学との関係から、儲けをゴールにすべきこと、企業の資源は有限であること、有限だからのべつまくなしに弱みを改善することに意味はないこと、マーケットの戦略変数の満たし方で競争ルールが定まること、成熟市場ではビジョン策定とCRMが施策としてあること、客観的な意思決定など存在しないこと、道徳が弱まった社会では、弱者への配慮がマネジメント上で必要であること、アイデアだしでブレストをすべきではないこと、などが書いてあります。
「儲けをゴールにしてはならない」的な教えが蔓延していますが、それは日本市場が成熟市場だからです。そして、ストーリーで語らねばならないのも、成熟市場だからです。そこがわかっていないと新興国で完敗して帰ってくるわけです。資本主義の終わり的なものは成熟市場でのファッションです。新興国のマーケティングを考えている人にはその感覚が伝わりますが、日本だけにいると、あたかもそのファッションが主流のように感じます。
そして、儲けをゴールにすることが、結局は、社会に貢献することであることが書いてあります。まあ、当たり前なんですけどね。この当たり前をまっとうに語る人があまりに少なくなっていて、びびるわけです。トレードってなんだか知ってますか?と聞きたくなりますが、ほとんどの人はまっとうに理解しているようには見えません。
あと、まっとうなバックグラウンドを持たず、アドバイスをするような人が増殖してきたので、「弱みを改善しましょう」とか言い出すわけです。資源が有限なのですから、特にリソースが少ない企業では弱みの改善などありえません。
戦略変数とKFSの関係をまじめに解説している本は少ないですが、マーケットでお客さんが重視する要素が多くて、その組み合わせが多様に存在する市場では、勝負が簡単にはつかないのです。そういったことも書いてあります。これも、一般にはあまり知られていません。
現在の日本では、ビジョン策定とCRMが常識となっていますが、何度でも書きますが、これは日本が成熟市場だからです。そこが分かっていない人がたくさんいて、また、新興国でボロボロになって帰ってくるわけです。そして、ビジョン策定やら、情緒的価値やら、経験経済的価値みたいなバリューが、市場が成熟しているからこそ必要だという割り切りがないと、真面目にやっても失敗します。
そして、ある程度大きくなった会社が、さも意味ありげにやる、細かい数値化がほぼ無駄なこと語っています。客観的意思決定に逃げるのは経営者の弱さであること、デュープロセスの明確化ならば意味があることを言っています。このあたりも、一般的にはあまり知られていないことですね。
また、マネジメントで道徳的な教え、格言集などが最近は流行っていますが、それは、道徳が弱まった社会で弱者への慰めが必要だからということも書いてあります。これがわかっていないと、進捗管理を厳しくやって、離脱を生むので、結局、どんな全社的戦略立案と施策実行プロジェクトもうまく行きません。
あとは、自称ファシリテーターが増えているので、ブレストやっても無駄だよ、というようなことも触れました。
本当に、中小企業をターゲットとした、会計士事務所、中小企業診断士、コーチング、ファシリテーター、コンサルタントなどなどいろんな名前を名乗り、いろんなアドバイスをしますが、そもそもそれは大丈夫なの?という疑問を呈しているわけですね。
真面目に書くと、こんなことがSWOT分析に関連付けて書かれています。
でね、文章はめちゃくちゃ読みやすいのでさらさら読めます。でも、全てを理解するのは正直、1回読んだだけでは無理です。最後に要約が書いてありますが、要約がすんなり読めなければ、理解できていません。
ただ、読み物として、さらさら字を追うなら、簡単ですし、それなりに読めるようですね。
どう読むかは読み手次第ではあります。
ぐらいでしょうか。おまけなので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、そんな感じです。それでは、また。今度こそ、最後です!
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多分、他のビジネス書で真面目に書いていないことが書いてあるとすると、経済学との関係から、儲けをゴールにすべきこと、企業の資源は有限であること、有限だからのべつまくなしに弱みを改善することに意味はないこと、マーケットの戦略変数の満たし方で競争ルールが定まること、成熟市場ではビジョン策定とCRMが施策としてあること、客観的な意思決定など存在しないこと、道徳が弱まった社会では、弱者への配慮がマネジメント上で必要であること、アイデアだしでブレストをすべきではないこと、などが書いてあります。
「儲けをゴールにしてはならない」的な教えが蔓延していますが、それは日本市場が成熟市場だからです。そして、ストーリーで語らねばならないのも、成熟市場だからです。そこがわかっていないと新興国で完敗して帰ってくるわけです。資本主義の終わり的なものは成熟市場でのファッションです。新興国のマーケティングを考えている人にはその感覚が伝わりますが、日本だけにいると、あたかもそのファッションが主流のように感じます。
そして、儲けをゴールにすることが、結局は、社会に貢献することであることが書いてあります。まあ、当たり前なんですけどね。この当たり前をまっとうに語る人があまりに少なくなっていて、びびるわけです。トレードってなんだか知ってますか?と聞きたくなりますが、ほとんどの人はまっとうに理解しているようには見えません。
あと、まっとうなバックグラウンドを持たず、アドバイスをするような人が増殖してきたので、「弱みを改善しましょう」とか言い出すわけです。資源が有限なのですから、特にリソースが少ない企業では弱みの改善などありえません。
戦略変数とKFSの関係をまじめに解説している本は少ないですが、マーケットでお客さんが重視する要素が多くて、その組み合わせが多様に存在する市場では、勝負が簡単にはつかないのです。そういったことも書いてあります。これも、一般にはあまり知られていません。
現在の日本では、ビジョン策定とCRMが常識となっていますが、何度でも書きますが、これは日本が成熟市場だからです。そこが分かっていない人がたくさんいて、また、新興国でボロボロになって帰ってくるわけです。そして、ビジョン策定やら、情緒的価値やら、経験経済的価値みたいなバリューが、市場が成熟しているからこそ必要だという割り切りがないと、真面目にやっても失敗します。
そして、ある程度大きくなった会社が、さも意味ありげにやる、細かい数値化がほぼ無駄なこと語っています。客観的意思決定に逃げるのは経営者の弱さであること、デュープロセスの明確化ならば意味があることを言っています。このあたりも、一般的にはあまり知られていないことですね。
また、マネジメントで道徳的な教え、格言集などが最近は流行っていますが、それは、道徳が弱まった社会で弱者への慰めが必要だからということも書いてあります。これがわかっていないと、進捗管理を厳しくやって、離脱を生むので、結局、どんな全社的戦略立案と施策実行プロジェクトもうまく行きません。
あとは、自称ファシリテーターが増えているので、ブレストやっても無駄だよ、というようなことも触れました。
本当に、中小企業をターゲットとした、会計士事務所、中小企業診断士、コーチング、ファシリテーター、コンサルタントなどなどいろんな名前を名乗り、いろんなアドバイスをしますが、そもそもそれは大丈夫なの?という疑問を呈しているわけですね。
真面目に書くと、こんなことがSWOT分析に関連付けて書かれています。
でね、文章はめちゃくちゃ読みやすいのでさらさら読めます。でも、全てを理解するのは正直、1回読んだだけでは無理です。最後に要約が書いてありますが、要約がすんなり読めなければ、理解できていません。
ただ、読み物として、さらさら字を追うなら、簡単ですし、それなりに読めるようですね。
どう読むかは読み手次第ではあります。
ぐらいでしょうか。おまけなので、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、そんな感じです。それでは、また。今度こそ、最後です!
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