こんばんは。伊藤です。
前回は、「みんな期待してるよ。それは仮説作るのと、似たようなもんだよ。だから、みんな仮説作るぐらいできるよ。」といったことを書きました。
それで、期待という言葉は経済学でも、株式投資でも聞きますよね。
じゃあ、株式投資で「期待」を少しだけ説明しましょう。
最近は、デイトレーダーみたいな人がたくさんいるそうですね。毎日株式投資を繰り返して暮らしているそうです。大変ですね。
それでね、株を買う人は、「上がるかも」と期待したりするわけです。上がるかもと期待した人は買い、下がるかもと期待した人は売る。空売りでもいいですけどね。
そういう期待は自然に抱くものです。
いろいろと目にした情報を基にして、そう思うのです。この会社のやっている研究はきっと花開くはずだ!と思えば、買うわけです。
買う人が多ければ、実際に株価が上がります。売る人が多ければ実際に株価が下がります。
そういう期待する行為を株式市場ではみんながしています。証券会社のプロとして運用をしている人は、ものすごく情報を調べながら、上がる、下がる、の予想を立てて、売り買いしているでしょう。
一般の人も、何も考えずに売買しているのではなく、上がりそう、下がりそう、という感覚をもって、売買している。
この人たちが仮説を作る達人なのか?と言えばそうではない。ごくごく普通の人たちだと思います。だから、仮説を作るのはそんなに難しいことではない。みんな普段やっています。
ビジネスをやる人も、こういうことをやったら儲かりそう!という仮説をもって、事業をやっているわけですよね。もしくは、もうその儲かるが実際に事実となり、それがずっと繰り返すと思うから事業を続けている。
お客さんが今後、どういう期待をもって、どういう行動をするか?を考えて、ビジネスをやるわけです。他人の期待を想定して、そういう期待が一定量あれば、ビジネスになる。
でね、ビジネスでもそうなんですが、少し難しいのは、他人がどういう期待を抱くか?その期待に基づいてどんな行動を取るか?ということです。
自分と他人が期待することは、それぞれの経験、置かれた環境によって異なってきますからね。
でね、私は儲けようとすることが悪だとは全く思っていません。儲けようとすれば、必ず、他人のことを考えざるをえない。他人のことを考え続けることが、自分が儲かることにつながるからです。
よくね、100%自分だけの世界に生きよう!みたいな教えがあるじゃないですか。まあ、いいんですが、自分だけの世界に生きるというのは、とても傲慢な考え方だと思うんですけどね・・・。他人のことを必死で考えていない人に、利他の心なんて芽生えようもないように思うんですよね・・・。
話を元に戻しましょう。自分と他人は違う。経験が違う。環境が違う。そうすると、期待も違うし行動も違う。そして、できることも違う。コンサルタントが言う「主語の違い」ですね。
ライバル企業は似た環境にいるなら、経験も似てくるし、似た期待を抱くようになる。それはそうです。でも、完全に同じ経験、リソースを持っているわけではないから、行動は違ってきます。
この主語の違いを乗り越えて、お客さん、ライバルの期待と行動がわかるようになってくると、ビジネスの達人ですよね。ただ、情報がこれだけダダ漏れの世界ですから、自分が気づいたことはすぐに真似されてしまいますけどね。
ただ、正しく他人の期待を、行動を捉えられるのは、戦略立案、マーケティングでも大事なことです。
でもね、最近はこの話がピンと来ない人が増えています。主語が違えば、見えている、感じている世界が全くと言っていいほど違うというのは、認知主義の大きな発見ですが、それにリアリティを感じられる人があまりに少ない。
戦略立案が得意な人は、他者の見えているものに敏感な人だと私は思います。でも、そういう他人の目線などに気づかないで、戦略立案だけできるようになれると信じている人も増えていると思います。これは、散々このブログでも書いてきたことなので、割愛しますけどね。
人は期待、仮説を常に作っていて、それに従って行動している。それに自覚的になること。
そして、他人の期待が分かる人が、戦略立案、マーケティングなどでは成果を出すこと。
他人のことがわかるのは、普通に思うほど簡単ではないこと。
上記3つが今日書いたことで大事なことですね。
それでは、今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
前回は、「みんな期待してるよ。それは仮説作るのと、似たようなもんだよ。だから、みんな仮説作るぐらいできるよ。」といったことを書きました。
それで、期待という言葉は経済学でも、株式投資でも聞きますよね。
じゃあ、株式投資で「期待」を少しだけ説明しましょう。
最近は、デイトレーダーみたいな人がたくさんいるそうですね。毎日株式投資を繰り返して暮らしているそうです。大変ですね。
それでね、株を買う人は、「上がるかも」と期待したりするわけです。上がるかもと期待した人は買い、下がるかもと期待した人は売る。空売りでもいいですけどね。
そういう期待は自然に抱くものです。
いろいろと目にした情報を基にして、そう思うのです。この会社のやっている研究はきっと花開くはずだ!と思えば、買うわけです。
買う人が多ければ、実際に株価が上がります。売る人が多ければ実際に株価が下がります。
そういう期待する行為を株式市場ではみんながしています。証券会社のプロとして運用をしている人は、ものすごく情報を調べながら、上がる、下がる、の予想を立てて、売り買いしているでしょう。
一般の人も、何も考えずに売買しているのではなく、上がりそう、下がりそう、という感覚をもって、売買している。
この人たちが仮説を作る達人なのか?と言えばそうではない。ごくごく普通の人たちだと思います。だから、仮説を作るのはそんなに難しいことではない。みんな普段やっています。
ビジネスをやる人も、こういうことをやったら儲かりそう!という仮説をもって、事業をやっているわけですよね。もしくは、もうその儲かるが実際に事実となり、それがずっと繰り返すと思うから事業を続けている。
お客さんが今後、どういう期待をもって、どういう行動をするか?を考えて、ビジネスをやるわけです。他人の期待を想定して、そういう期待が一定量あれば、ビジネスになる。
でね、ビジネスでもそうなんですが、少し難しいのは、他人がどういう期待を抱くか?その期待に基づいてどんな行動を取るか?ということです。
自分と他人が期待することは、それぞれの経験、置かれた環境によって異なってきますからね。
でね、私は儲けようとすることが悪だとは全く思っていません。儲けようとすれば、必ず、他人のことを考えざるをえない。他人のことを考え続けることが、自分が儲かることにつながるからです。
よくね、100%自分だけの世界に生きよう!みたいな教えがあるじゃないですか。まあ、いいんですが、自分だけの世界に生きるというのは、とても傲慢な考え方だと思うんですけどね・・・。他人のことを必死で考えていない人に、利他の心なんて芽生えようもないように思うんですよね・・・。
話を元に戻しましょう。自分と他人は違う。経験が違う。環境が違う。そうすると、期待も違うし行動も違う。そして、できることも違う。コンサルタントが言う「主語の違い」ですね。
ライバル企業は似た環境にいるなら、経験も似てくるし、似た期待を抱くようになる。それはそうです。でも、完全に同じ経験、リソースを持っているわけではないから、行動は違ってきます。
この主語の違いを乗り越えて、お客さん、ライバルの期待と行動がわかるようになってくると、ビジネスの達人ですよね。ただ、情報がこれだけダダ漏れの世界ですから、自分が気づいたことはすぐに真似されてしまいますけどね。
ただ、正しく他人の期待を、行動を捉えられるのは、戦略立案、マーケティングでも大事なことです。
でもね、最近はこの話がピンと来ない人が増えています。主語が違えば、見えている、感じている世界が全くと言っていいほど違うというのは、認知主義の大きな発見ですが、それにリアリティを感じられる人があまりに少ない。
戦略立案が得意な人は、他者の見えているものに敏感な人だと私は思います。でも、そういう他人の目線などに気づかないで、戦略立案だけできるようになれると信じている人も増えていると思います。これは、散々このブログでも書いてきたことなので、割愛しますけどね。
人は期待、仮説を常に作っていて、それに従って行動している。それに自覚的になること。
そして、他人の期待が分かる人が、戦略立案、マーケティングなどでは成果を出すこと。
他人のことがわかるのは、普通に思うほど簡単ではないこと。
上記3つが今日書いたことで大事なことですね。
それでは、今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
- 関連記事
-
- 統合と分析と (2013/06/24)
- 仮説と期待に関してもう少し書きます (2013/06/20)
- 仮説形成は難しいのか? (2013/06/14)
スポンサーサイト