fc2ブログ

**********************************************************************
メールマガジン「インサイト100」
週に1回配信中。
登録は⇒http://www.taii.jp/
**********************************************************************
インサイト100マーケティング
> 心理主義的にやるのはやめたほうがいいと思います。
 今日は心理主義批判です。

 いつも批判していますが、こういう気持ちになるんだ!みたいな話で、マーケティングをやろうとするのはやめたほうがいいと思います。

 いわゆる感情というやつが、身体反応としての情動なのか、それとも情動を経験し直している感情なのか、それとも価値観レベルで感じる、快、不快なのか、ということがわからんのであれば議論が混乱するだけです。

 広告メッセージなどを作って行く時に、こういう「心理」になるというのを中心にやっている人っているんですかね・・・。

 心理を問題にせずに済むアプローチはたくさんあります。

 キーメッセージ、キーフォーカスという概念も、心理を問題にしません。

 このキーメッセージ、キーフォーカスという考え方は、メッセージを受け取る前、受け取った後で、その人の行動がどう変わるか?が大事だという考え方です。

 心理よりは行動のほうがマシですね。理解しやすい。

 でもね、行動にフォーカスするよりも、認知にフォーカスしたほうがいいと私は思っています。

 だから、メッセージを受け取る前、受け取った後で、世界の見え方、価値観がどう変わるか?認知することがどう変わるか?にフォーカスするほうが汎用性があると思うのです。

 価値観とは、大事な物事とその順序です。

 価値観に合わないものは、そもそも認知されません。

 この価値観はどう変化するのか?と言えば、経験で変わります。

 感動したりすると、変わるんですね。大事な物事が変わっていく。

 だから、感動体験が大事なんですね。ブランディングの論点でもあります。

 ただ、他人の価値観を変えるのは洗脳に近い・・・。でも、そんな簡単には変わらない。

 そのメッセージを受け取ることで行動を開始し、その一連の購買、使用、所有の体験によって、その人の価値観がどのように変わっていくのか?の設計は、大事ですよね。伝わるでしょうか。

 そんなことできるわけない!と思われるかもしれません。

 じゃあ、ヒトの心理がわかって、それを変えることなら簡単にできるんですか?と聞きたいですね・・・。心理を変えることで行動が変わるんですか?

 それよりは、行動によって、価値観が変わる、認知が変わる、のほうがいいんじゃないですか?

 当初の行動を起こすのが難しいんだ!という主張が聞こえてきそうです。

 じゃあ、無料でいろいろやれば?というのが主流になってきていると思います。結局、経験をしてもらわないことには何もできない。だから、無料オファーを出すんですよね・・・。

 無料オファーを出すにもコストがかかるので、回収はしないといけないわけですけどね・・・。そのあたりのビジネスシステムの設計が、ビジネスのキーだよなあ、と思うわけです。

 が、伝わりますでしょうか?

 それでは次回をお楽しみに。
関連記事
スポンサーサイト



2013.09.03(12:24)|マーケティングコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
名前:
コメントタイトル:
メールアドレス:
URL:
コメント:

パスワード:
管理人だけに表示:
管理者にだけ表示を許可
Twitter
メールマガジン登録
メールマガジン「インサイト100」週に1回配信中。登録は⇒http://taii.jp/の登録窓から
プロフィール
推薦図書
経営理念
弊社のコンサルティングのポリシーです。

・過去に人類が考えてきたこと(Thought)を蓄積し、そこから鋭い洞察(Insight)を生み出し、その洞察がまた、Thoughtの一部になっていくプロセスを回していくこと。そのプロセスが社会のナレッジ量を増加させ、全ての価値を生み出すことを認識すること

・先人の知恵に対する敬意を払い、学び続けること。ナレッジの自己への入力量が自身の考える能力を向上させ、社会のナレッジ量を増加させることを知ること

・社会のビジネスナレッジの偏在を正すことを目指すこと。そのために社会の構成員であるクライアントに対してビジネスナレッジを提供すること

・ビジネスナレッジの偏在を利用する悪貨たる企業を駆逐する良貨たらんとすること。そのために偏在を利用する企業以上のマーケティング力を持つこと。そして、提供したナレッジに見合った対価をクライアントから頂き収益を上げ、成長していくこと

・社会に対する志を持つ企業、個人をクライアントとすること。例え儲かるとしても、志を持たない企業、個人をクライアントとしないこと

・クライアントの成長を望むこと。具体的な解の提示よりも、その解を出すプロセスをシェアすることにより、クライアント自身がプロセスを組みなおし、異なった解を出す力を増加させることに重きを置くこと

・抽象的な理論のレイヤから、クライアントサイドの具体へと寄っていくこと。ただし、その過程でクライアントにも具体のレイヤから抽象のレイヤに寄ってもらうこと。その上で、中間のレイヤでクライアントと共に新しいナレッジを生み出していくこと
カテゴリー
月別アーカイブ
RSSフィード
ブロとも申請フォーム