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インサイト100シンキングメソッド
> 動機主義と結果主義
 やや現実逃避ですが、ブログを書いています。

 それでね、今日は動機主義と結果主義について考えて見ます。

 社会的階層が高いというか、責任を伴っている人は、結果主義で基本的に考えます。これは、上に立つ人間の義務ですね。じゃないと、自分の下にいる人間に対する責任を果たすことができません。

 「自分はピュアな動機で経営しているから、上手くいくだろう」と思っている経営者の下で働きたい従業員は少ないでしょう。現実的に、収益を上げなければ会社はつぶれ、従業員は次の仕事を探さなくてはならないからです。

 ただ、従業員、特に賃金の低い従業員を上手く使うには、動機主義的な考え方を従業員が抱くように仕向けるマネジメントは、有効だといえば有効です。

 「やりがい搾取」などはこの典型です。

 ブラック学習塾では研修の間の給料を研修が終わるまで払わない契約書を結んでいるそうです。そんな契約書の文面は、労基署にもっていって、集団訴訟でもやればいいのに、と思いますが・・・。たいていの人は面倒なので泣き寝入りなのでしょうね。

 ただ、こういったやりがい搾取を、従業員の側も求めている面があるわけです。日本人の勤労倫理と相性がいい。だから、経営側もこれをどうしても使いがちになり、経営側は従業員に泣いてもらうという選択肢をうまく使ったりもするわけです。

 従業員側は、自分たちは純粋な動機で頑張っているんだから、いい結果になるんだ!といった幻想を糧に頑張る面がある。これは気休めというか、非常に原始宗教への信仰に近い感覚ですが、日本人はこれに弱い。世界中で言えば、教育を受けていない層がこれにあたるでしょうけどね・・・。非常にせつない。

 学問や、教育の意味は、こういった信仰を乗り越えることにあると思います。西洋化が必ずしも歴史ではないことが最近はわかってきたわけで、それを言っていたフランシスフクヤマも、もはや西洋スタンダードがおかしいというように主旨替えしているわけですが、私はいわゆる西洋のモダニズムで重視された理性というものはすごく大事だと思っています。

 ただ、日本の場合、大学進学率は6割ですが、しっかり勉強している学生は非常に少ないでしょうね。

 そして、マネジメントサイドに行ける人間は非常に少なく、多くの大卒者が、昔の高卒者、中卒者がやっていた仕事に就き始めている。飲食サービス業の労働生産性が店舗あたりで上がったとして、労働生産性で考えると、せいぜい時給1000円~1500円程度しか払えないでしょうね。

 給与と労働生産性の相関は残酷な現実を示し、労働生産性と教育レベルの相関はまた残酷な相関を示します。

 教育レベルとは、迷信を脱して考えられるようになることであり、動機主義との決別だと思います。ピュアな動機で頑張ったって、ほとんどは報われないことを信じながら頑張れるようになって、ようやく動機主義を脱することができていると言えますね。

 ただ、動機主義をいつまでも持っているほうが、都合がいい人たちがいろいろといるので、こういった考えを脱することを難しくしています。

 全員を救うことはできません。目に触れるどうしようもなさそうな人をなんとかすることで精一杯ですから。その後ろに100人の同じような人がいることは重々承知です。こんなものは、偽善でしかない。

 できれば、素晴らしき教育システムができて、できるだけ動機主義的でないことの素晴らしさが自動的にわかるような状態が理想です。

 が、その道筋は遠いなあ、と。

 少しでも結果主義への道を歩み、動機があろうとなかろうと、結果を出す人間が結局は必要であるということを多くの人がわかってくれることを祈ります。それでは、今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。


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2013.10.22(02:33)|シンキングメソッドコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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