おはようございます。伊藤です。
東京は晴れ渡って、気持ちの良い朝です。
さて、今日はお金とパワーについてです。
よく紙幣なんてただの紙だと言います。
たまに、「ゴールド」に裏付けられた価値でなければ
ただの紙だという人もいますね。
ニクソンショックでドルは金兌換をやめましたが・・・。
ただね、じゃあ、ゴールドはなんで価値があるの?
というところを問う人は少ないですよね。
紙幣が紙なら、ゴールドはただの金属だろう、と。
その答えとしては、ほとんどの人間が昔からゴールドを見ると、
欲しくなっちゃうから、です。
なぜ欲しくなるのかはよくわかりませんが、
女性の貴金属を見る目は少し怖いですよね。ダイヤとか金とか。
みんな欲しいとね、持っているとどういうことが可能になるかと言えば、
「俺の嫁になれば、このゴールドをあげよう」とか、
「この仕事をしてくれたら、このゴールドをあげよう」とか、
「食料をくれたら、このゴールドをあげよう」とかね。
そういうことが可能になる。
マーケットで交換されるモノって、結局、人が動いたことで、
作られるものや、採取されるモノですよね。
そうすると、人を動かすパワーがあれば、
なんでも手に入るわけです。
そのパワーの源泉が、みんなが欲しくなっちゃうゴールドだったり
するわけです。
人を使役する力として、資本をみなすと、資本主義がよくわかってきます。
資本の財産権は資本家に帰属しますよね。
その財産を使って、運用することを経営陣は委託されて、
労働者は実行する。
労働者は財産の一部から給与を貰うわけです。
このパワーのメカニズムとしてマネジメントを捉えるのが、
オリバーハート的なわけで、今後主流になるであろう資本主義の研究テーマだと
思います。
資本蓄積は、パワーの蓄積で、
そのパワーの行使によって、いろいろな物事が生み出されるわけです。
その圧倒的パワーを見て、パワーを奪わなければと思ったのが
マルクスだと思います。マルクスはそのパワーを認めながらも、
そのパワーに対する対価を全く認めなかったので、経済学としては
終わってしまいましたけどね。
人を使役するパワーをどう管理するか?が
マネジメントの問題なわけです。
日本の場合、そのパワーをみんなでなかったことにして、
株主の言うことは聞かずに、労働者管理のようなことをしたのですが、
世界中で日本以外にこのモデルで成功したところはありません。
たいていは、モラルハザードが起こって、資本が毀損して、
会社が成り立たなくなるからですね。
でも、日本では終身雇用を謳うことで、
従業員のモラルハザードを防いだ。そして、使っている人の所有権をなぜか感じる文化なので、
会社のものを自分のもののように使い、それをある程度大事にする。
それで資本は毀損せずに済んだ。
ただ、そのカルチャーも少し薄れてきているように思うので、
今後はちゃんとした資本主義に移行するのか、それとも農村型企業で行くのか、といった
選択を迫られるでしょうね。
それでは今日はこれぐらいで。
次回をお楽しみに。
東京は晴れ渡って、気持ちの良い朝です。
さて、今日はお金とパワーについてです。
よく紙幣なんてただの紙だと言います。
たまに、「ゴールド」に裏付けられた価値でなければ
ただの紙だという人もいますね。
ニクソンショックでドルは金兌換をやめましたが・・・。
ただね、じゃあ、ゴールドはなんで価値があるの?
というところを問う人は少ないですよね。
紙幣が紙なら、ゴールドはただの金属だろう、と。
その答えとしては、ほとんどの人間が昔からゴールドを見ると、
欲しくなっちゃうから、です。
なぜ欲しくなるのかはよくわかりませんが、
女性の貴金属を見る目は少し怖いですよね。ダイヤとか金とか。
みんな欲しいとね、持っているとどういうことが可能になるかと言えば、
「俺の嫁になれば、このゴールドをあげよう」とか、
「この仕事をしてくれたら、このゴールドをあげよう」とか、
「食料をくれたら、このゴールドをあげよう」とかね。
そういうことが可能になる。
マーケットで交換されるモノって、結局、人が動いたことで、
作られるものや、採取されるモノですよね。
そうすると、人を動かすパワーがあれば、
なんでも手に入るわけです。
そのパワーの源泉が、みんなが欲しくなっちゃうゴールドだったり
するわけです。
人を使役する力として、資本をみなすと、資本主義がよくわかってきます。
資本の財産権は資本家に帰属しますよね。
その財産を使って、運用することを経営陣は委託されて、
労働者は実行する。
労働者は財産の一部から給与を貰うわけです。
このパワーのメカニズムとしてマネジメントを捉えるのが、
オリバーハート的なわけで、今後主流になるであろう資本主義の研究テーマだと
思います。
資本蓄積は、パワーの蓄積で、
そのパワーの行使によって、いろいろな物事が生み出されるわけです。
その圧倒的パワーを見て、パワーを奪わなければと思ったのが
マルクスだと思います。マルクスはそのパワーを認めながらも、
そのパワーに対する対価を全く認めなかったので、経済学としては
終わってしまいましたけどね。
人を使役するパワーをどう管理するか?が
マネジメントの問題なわけです。
日本の場合、そのパワーをみんなでなかったことにして、
株主の言うことは聞かずに、労働者管理のようなことをしたのですが、
世界中で日本以外にこのモデルで成功したところはありません。
たいていは、モラルハザードが起こって、資本が毀損して、
会社が成り立たなくなるからですね。
でも、日本では終身雇用を謳うことで、
従業員のモラルハザードを防いだ。そして、使っている人の所有権をなぜか感じる文化なので、
会社のものを自分のもののように使い、それをある程度大事にする。
それで資本は毀損せずに済んだ。
ただ、そのカルチャーも少し薄れてきているように思うので、
今後はちゃんとした資本主義に移行するのか、それとも農村型企業で行くのか、といった
選択を迫られるでしょうね。
それでは今日はこれぐらいで。
次回をお楽しみに。
- 関連記事
-
- シナジーについて (2014/02/26)
- 資本とパワー (2013/11/23)
- 語用論と戦略と (2013/07/14)
スポンサーサイト