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インサイト100シンキングメソッド
> クローズアップ現代が居酒屋甲子園を批判するなら・・・。
 クローズアップ現代が、居酒屋甲子園を批判というのが、少し話題になっていました。

 夢、遣り甲斐という名の下に、長時間かつ低賃金の労働を正当化するのはいかがなものか?と。

 法令に違反していない限りにおいて、居酒屋の低賃金長時間労働が悪いとも言いません。違反していたら徹底して取り締まるべきではありますが・・・。

 もしも、夢や遣り甲斐という名の下に、いわゆる賃金の低い労働を正当化するのが悪だとしましょう。であれば、居酒屋以外にも糾弾されるべき人たちは山ほどいるように思います。

 それは高校、大学のキャリア教育で、夢や遣り甲斐、やりたいことを子供に語らせる人たちです。

 仕事に遣り甲斐がどうというのを第一義で持ち込むのは私は反対です。そもそも、暮らしのためです。高賃金ならば、その多寡はほぼ幸福度と関係はないですよね。ただ、生きるために働くという中で、できるだけ高賃金を求めるのは当たり前です。

 だから、まずはカネという現実的な問題をどうするというのがあって、その次に遣り甲斐がどうという話があるでしょう。

 労働者の給与は労働生産性を越えることはありません。生み出した付加価値を労働者の数で割った数字以上の給料が払われることは原理的に無理があります。

 その付加価値の大きさがそもそも業種によって違うし、労働者一人あたりに直した数字も違うわけです。労働生産性が高い仕事は、たいていは高い教育水準が必要です。

 キャリア教育をするならば、遣り甲斐ではなく、教育水準と就業可能な職業のリストを見せるべきでしょう。

 また、中核プロセスを抑えている企業、つまり大企業と、周辺プロセスに甘んじる企業、中小企業の賃金格差は2倍程度あります。この現実を踏まえた上で、どうするのか?ということを考えねばならないでしょう。

 この情報を知らない、知らせないで、上位大学の学生に中小企業や労働生産性の低い仕事を勧める大人がけっこうな数います。就職先からバックマージンでも貰っているのだろうか?と思ったりします。ひょっとしたら、たんに知らないで善意でやっているのかもしれません。人の幸せは賃金じゃないよ、と考えて。

 気休めが悪だとは言いません。私はむしろ、気休めは必要だと思います。高い賃金を得るという競争に敗れ、低賃金に甘んじる人に気休めの言葉はあるべきです。それが居酒屋甲子園なのであれば、それはそれでいいと思うのです。

 ただ、そういった情報開示があまりに不徹底な気がします。そして、その情報を知ってなのか、知らないでなのか、労働生産性が低い仕事、企業を勧める大人がいます。

 欲しい給与と、必要な教育水準が明確化された上で、気休めはそれぞれにある世界の方が私はいいと思います。そういう意味で、糾弾されるべき対象は居酒屋甲子園ではないのでは?と思ったりもするわけです。

 それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。

 
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2014.01.20(17:05)|シンキングメソッドコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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