今、ホームページの原稿を仕事の合間をぬって書いています。多分、最低限のものしか露出しないですけどね・・・。
参考に、と思って渋い会社のページを見ているのですが、あんまり、これいいな、と思うページってないですね。
それと、人脈をしっかり持っている会社、広くPRする必要のない会社は、ホームページとか、まじめに作らないんですね。最近、友人からよく名前を聞く「ユニゾン」とか、「アドバンテッジ」とか、そういう投資会社のページを見て、デザイン性も内容もちょっとね・・・、と思いました。「MBK」に至ってはページが無いです・・・。
自分の会社はHPは必要なのか?
というのは、一度、まじめに自分に問うのは意味があるんでしょうね。デザイン性の低いページをお客さんの立場で見ると、逆に不安になりますからね・・・。
ただ、自分の会社のことを、人にわかりやすく伝える、ということを再考するという意味でホームページを作るプロセスは大事だな、と思います。
起業した頃の資料を見返していると、いろいろと自分も考えていたんだな、と思いました。一応、事業計画を作って、友人たちに見てもらったのですが、反響はいまいちでしたね。
「コンサルティング、7つの誓い」というのも、当時、書いたものです。今、ページの右側に書いてますけど。私が、コンサルティングを通じて考えてきたことの結晶のようなものです。
コンサルティングとは何か?というものの私なりの答えなんですね。
----------- コンサルティング、7つの誓い -----------
①過去に人類が考えてきたこと(Thought)を蓄積し、そこから鋭い洞察(Insight)を生み出し、その洞察がまた、Thoughtの一部になっていくプロセスを回していくこと。そのプロセスが社会のナレッジ量を増加させ、全ての価値を生み出すことを認識すること
②先人の知恵に対する敬意を払い、学び続けること。ナレッジの自己への入力量が自身の考える能力を向上させ、社会のナレッジ量を増加させることを知ること
③社会のビジネスナレッジの偏在を正すことを目指すこと。そのために社会の構成員であるクライアントに対してビジネスナレッジを提供すること
④ビジネスナレッジの偏在を利用する悪貨たる企業を駆逐する良貨たらんとすること。そのために偏在を利用する企業以上のマーケティング力を持つこと。そして、提供したナレッジに見合った対価をクライアントから頂くこと
⑤社会に対する志を持つ企業、個人をクライアントとすること。例え儲かるとしても、志を持たない企業、個人をクライアントとしないこと
⑥クライアントの成長を望むこと。具体的な解の提示よりも、その解を出すプロセスをシェアすることにより、クライアント自身がプロセスを組みなおし、異なった解を出す力を増加させることに重きを置くこと
⑦抽象的な理論のレイヤから、クライアントサイドの具体へと寄っていくこと。ただし、その過程でクライアントにも具体のレイヤから抽象のレイヤに寄ってもらうこと。その上で、中間のレイヤでクライアントと共に新しいナレッジを生み出していくこと
--------------------------------------------
まず、①ですけど、ThoughtとInsightという概念が出てきます。私が思うのは、人は昔から、すごくいろんなことを考えてきたと思うんです。そして、けっこう昔の人でも同じようなことを考えていたんじゃないかな、と思っています。
たとえば、ローマ時代の遺跡の壁の落書きにも、「近頃の若い者はけしからん。」と書いてあるそうです。多分、一定の年齢に達すると、多くの人がそう思うんでしょうね。
もしくは、伝承される数々の物語。最近、映画でやっている「ベオウルフ」もヨーロッパのゴート族の神話だと思いますけど、大昔から、人は興奮するような物語をつむいでいる。
確かに、時代とともに進化するものもあるでしょう。しかし、変わらない大事なこと、繰り返し考え続けていることもたくさんあるのだろうな、と思います。
そういう先人の考えてきたことを、「Thought」と英語で言うんですね。日本語訳としては、「思想」になってしまいますが、「考えてきたこと」のほうがぴったりしていると思います。
それで、その「考えてきたこと」をベースに、未来に対して物事を考えるんですね。そうすると、「あっ!これだ!」というようなヒラメキってありませんか?深層に眠っていた何かが呼び起こされる瞬間。
そういうものを「Insight」と言います。日本語訳としては、「洞察」になってしまいますが、ちょっとずれてしまうので、英語を書いていますね。そういうものが、使いまわされると、「考えてきたこと」の一部になっていく、という拡大再生産のイメージですね。
そして、ナレッジという言葉を使っていますが、これは、以前に解説した、情報工学上の概念ですが、「規則性、再現性のある情報」という意味です。「AならばB」という因果関係が再現性を持てばナレッジですね。
「紙おむつを買うお客さんはビールも買う可能性が高い」とかそういうものです。「軍隊型の組織は融通が利かない」もそうですね。
そういうナレッジが溢れてくると、人間の意思決定精度が上がってくると思います。当然、使いようではありますが・・・。そうすると、企業の意思決定がより正しくなり、より適正に儲かる、社会のバリューが増大していく、というイメージですね。
そういうことを表現するために、①の文章を書きました。伝わりにくいかもしれませんけど。
②ですが、これはコンサルタントを名乗る人間は、こう考えるのが自然ではないかな、というイメージで書いています。「企業の意思決定に携わる」という方を相手にしていくビジネスですので、先人の知恵に敬意を払いながら、学び続けることは非常に重要だと思っています。
そして、脳科学の成果らしいですが、情報の入力量に処理能力は比例するそうです。だから、詰め込み教育は意味があるんでしょうね。当然、暗記するだけではだめで、その背景にある考えも含めて理解しないといけませんが・・・。
しかし、本はいくら読んでもつきません。自分が考えていることなんて、ちっぽけなものに過ぎないという認識のもとに、先人の書物を読み、知識量を増大させ、自身の考えを深めていくことは非常に重要だと思っています。
それが、①で言う、社会のナレッジ量の増加にも、つながっている。社会の価値の増加プロセスの中に自分自身の学びが組み込まれているんだ、という認識のもとに学ぼう!ということですね。ちょっと、ノブレスオブリージに近い考え方かもしれません・・・。
ただ、問題としては、本代が高くついて、苦しくなることはあるかもしれませんけど。月に20冊ぐらい読んでいると、とんでもなく、金がかかるんですよね。
私がやっていた方法は、新刊を買って、できるだけ早く読んで、ブックオフに持っていくという方法でした。ブックオフは新刊できれいなものは、少しだけ高くひきとってくれますからね。それでも、若いころには苦しかったですね・・・。
まだ、①と②だけですが、コンサルタントってこういうものじゃないか?と思うんですね。こういうことを楽しめる人がコンサルタントをやるのがいいんじゃないかな、と思っています。
例によって、ちょっと次数が多くなってきました・・・。③~⑦は、また今度、解説します。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。次回をお楽しみに。

参考に、と思って渋い会社のページを見ているのですが、あんまり、これいいな、と思うページってないですね。
それと、人脈をしっかり持っている会社、広くPRする必要のない会社は、ホームページとか、まじめに作らないんですね。最近、友人からよく名前を聞く「ユニゾン」とか、「アドバンテッジ」とか、そういう投資会社のページを見て、デザイン性も内容もちょっとね・・・、と思いました。「MBK」に至ってはページが無いです・・・。
自分の会社はHPは必要なのか?
というのは、一度、まじめに自分に問うのは意味があるんでしょうね。デザイン性の低いページをお客さんの立場で見ると、逆に不安になりますからね・・・。
ただ、自分の会社のことを、人にわかりやすく伝える、ということを再考するという意味でホームページを作るプロセスは大事だな、と思います。
起業した頃の資料を見返していると、いろいろと自分も考えていたんだな、と思いました。一応、事業計画を作って、友人たちに見てもらったのですが、反響はいまいちでしたね。
「コンサルティング、7つの誓い」というのも、当時、書いたものです。今、ページの右側に書いてますけど。私が、コンサルティングを通じて考えてきたことの結晶のようなものです。
コンサルティングとは何か?というものの私なりの答えなんですね。
①過去に人類が考えてきたこと(Thought)を蓄積し、そこから鋭い洞察(Insight)を生み出し、その洞察がまた、Thoughtの一部になっていくプロセスを回していくこと。そのプロセスが社会のナレッジ量を増加させ、全ての価値を生み出すことを認識すること
②先人の知恵に対する敬意を払い、学び続けること。ナレッジの自己への入力量が自身の考える能力を向上させ、社会のナレッジ量を増加させることを知ること
③社会のビジネスナレッジの偏在を正すことを目指すこと。そのために社会の構成員であるクライアントに対してビジネスナレッジを提供すること
④ビジネスナレッジの偏在を利用する悪貨たる企業を駆逐する良貨たらんとすること。そのために偏在を利用する企業以上のマーケティング力を持つこと。そして、提供したナレッジに見合った対価をクライアントから頂くこと
⑤社会に対する志を持つ企業、個人をクライアントとすること。例え儲かるとしても、志を持たない企業、個人をクライアントとしないこと
⑥クライアントの成長を望むこと。具体的な解の提示よりも、その解を出すプロセスをシェアすることにより、クライアント自身がプロセスを組みなおし、異なった解を出す力を増加させることに重きを置くこと
⑦抽象的な理論のレイヤから、クライアントサイドの具体へと寄っていくこと。ただし、その過程でクライアントにも具体のレイヤから抽象のレイヤに寄ってもらうこと。その上で、中間のレイヤでクライアントと共に新しいナレッジを生み出していくこと
まず、①ですけど、ThoughtとInsightという概念が出てきます。私が思うのは、人は昔から、すごくいろんなことを考えてきたと思うんです。そして、けっこう昔の人でも同じようなことを考えていたんじゃないかな、と思っています。
たとえば、ローマ時代の遺跡の壁の落書きにも、「近頃の若い者はけしからん。」と書いてあるそうです。多分、一定の年齢に達すると、多くの人がそう思うんでしょうね。
もしくは、伝承される数々の物語。最近、映画でやっている「ベオウルフ」もヨーロッパのゴート族の神話だと思いますけど、大昔から、人は興奮するような物語をつむいでいる。
確かに、時代とともに進化するものもあるでしょう。しかし、変わらない大事なこと、繰り返し考え続けていることもたくさんあるのだろうな、と思います。
そういう先人の考えてきたことを、「Thought」と英語で言うんですね。日本語訳としては、「思想」になってしまいますが、「考えてきたこと」のほうがぴったりしていると思います。
それで、その「考えてきたこと」をベースに、未来に対して物事を考えるんですね。そうすると、「あっ!これだ!」というようなヒラメキってありませんか?深層に眠っていた何かが呼び起こされる瞬間。
そういうものを「Insight」と言います。日本語訳としては、「洞察」になってしまいますが、ちょっとずれてしまうので、英語を書いていますね。そういうものが、使いまわされると、「考えてきたこと」の一部になっていく、という拡大再生産のイメージですね。
そして、ナレッジという言葉を使っていますが、これは、以前に解説した、情報工学上の概念ですが、「規則性、再現性のある情報」という意味です。「AならばB」という因果関係が再現性を持てばナレッジですね。
「紙おむつを買うお客さんはビールも買う可能性が高い」とかそういうものです。「軍隊型の組織は融通が利かない」もそうですね。
そういうナレッジが溢れてくると、人間の意思決定精度が上がってくると思います。当然、使いようではありますが・・・。そうすると、企業の意思決定がより正しくなり、より適正に儲かる、社会のバリューが増大していく、というイメージですね。
そういうことを表現するために、①の文章を書きました。伝わりにくいかもしれませんけど。
②ですが、これはコンサルタントを名乗る人間は、こう考えるのが自然ではないかな、というイメージで書いています。「企業の意思決定に携わる」という方を相手にしていくビジネスですので、先人の知恵に敬意を払いながら、学び続けることは非常に重要だと思っています。
そして、脳科学の成果らしいですが、情報の入力量に処理能力は比例するそうです。だから、詰め込み教育は意味があるんでしょうね。当然、暗記するだけではだめで、その背景にある考えも含めて理解しないといけませんが・・・。
しかし、本はいくら読んでもつきません。自分が考えていることなんて、ちっぽけなものに過ぎないという認識のもとに、先人の書物を読み、知識量を増大させ、自身の考えを深めていくことは非常に重要だと思っています。
それが、①で言う、社会のナレッジ量の増加にも、つながっている。社会の価値の増加プロセスの中に自分自身の学びが組み込まれているんだ、という認識のもとに学ぼう!ということですね。ちょっと、ノブレスオブリージに近い考え方かもしれません・・・。
ただ、問題としては、本代が高くついて、苦しくなることはあるかもしれませんけど。月に20冊ぐらい読んでいると、とんでもなく、金がかかるんですよね。
私がやっていた方法は、新刊を買って、できるだけ早く読んで、ブックオフに持っていくという方法でした。ブックオフは新刊できれいなものは、少しだけ高くひきとってくれますからね。それでも、若いころには苦しかったですね・・・。
まだ、①と②だけですが、コンサルタントってこういうものじゃないか?と思うんですね。こういうことを楽しめる人がコンサルタントをやるのがいいんじゃないかな、と思っています。
例によって、ちょっと次数が多くなってきました・・・。③~⑦は、また今度、解説します。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。次回をお楽しみに。


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