企業って何?日本企業、米国企業の違いは?といったことを書いてきました。
じゃあ、どうすんの?どうすりゃいいの?というところがあるでしょう。あんまり学生向けに書くのは好きではありませんが、学生向けに書きます。
書きますと、とりあえず東証一部上場の上位10%の企業に入れるなら入って、そこで10年頑張ってみることを目指す。が正しい答えでしょう。できるかどうかは別として。
大手企業はいまだにコミュニティですので、濃密なコミュニケーション、他人とのインタラクションの中で人間としての能力を伸ばせるでしょう。人間は環境とのインタラクションの中でしか能力を伸ばせません。大きく見守りながら、能力を伸ばせるのはそういうところしかない。
そして、給与は高い。
大手だって給与は下がっている!と声高に叫ぶ人がいますが、未だに強烈な格差があります。そして、中小企業に決まった優秀な学生が、「住宅手当がない」と嘆いていたそうですが、当たり前です。こういった手当てやら社宅やらで強烈な差が1年目からついているのです・・・。
そして、離職率は大手が圧倒的に低い。東大の柳川先生が勤続年数調査をしていますが、勤続30年とかそういう現象が見られるのは大手製造業男子のみ、です。
終身雇用がそもそもあったのは、大手の儲かっているメーカーに過ぎず、その持続可能性は限りなく低い。ただ、中小企業の離職率はすさまじく高い。http://plus-handicap.com/2014/01/2591/によくまとまっています。
天才的な人を別にして、何年も頑張らないと能力は上がりません・・・。これはせつない現実です。
長期の目線で人間を見る機能が保持されているのは、大手ぐらいです。
大手に落ちちゃったら、「自分は大好きなことをやっているんだ!」と言い訳してもおおいに結構です。別にいいです。人間、救いがないと生きられませんから。でも、はじめから好きなことをやるんだと言って、貧困の道に落ちるのはやめて下さい。
国家による救済がいつまでもあてにはできないし、日本人、上位大学の学生のアイデンティティは、それなりの名前が通っているところに所属している、ですので、これがなくなると生きているのがしんどくなります。
今は少し景気がよくなっていますが、経済混乱は10年以内に国内で起こりそうです。その時に頼れるのは、所属ぐらいですよ。所属を失ったとして、預金、資産が得られるのは、少数の仕事だけです。
自分の力で生き抜きたい?ベンチャーがいい?ベンチャー起こしたい?
いや、それはできるならいいですよ。ホリエモンのような天才的な人ならいいと思います。彼は東大に入って在学中にベンチャー起こして、上場までこぎつけて、刑務所入ってもそれをネタにして生きられるぐらいの強烈な人です。それぐらいの能力とパワーがあればいいですよ。凡人なら大手を目指して勉強してください。
それでもベンチャーがいいなら、今すぐにベンチャーを自分で起こしてください。そして、ビジネスとして成立させられるか試してください。在学中で構いません。勉強を全て中断して、休学しても構いません。それでうまくいけばそのままやればいいし、ダメだったら大人しく勉強しましょう。
大手企業は体育会の主将や副将が多いです。過半数じゃないかと思います。そりゃあ、未だにコミュニティですからね。
普通の上位大学生は勉強枠で入るしかないです。大丈夫です。3割~4割ぐらいは勉強組です。ゼミに入るなり、留学するなり、勉強をしてください。頭を良くしてください。もとい、頭が良くなるような勉強の仕方をしてください・・・。
今の経済システムについての知見を高めて下さい。その上で、企業はどのように社会の役に立っているのか?を理解してください。そこからがスタートです・・・。
上位大学の学生でも、多くの人がまともに勉強していない時代なので、勉強枠で大手に入るのは、そんなに難しくはないでしょう。ゼミ面接に全部落ちた人を勉強させて大手に叩きこみました。大丈夫です。入れます。
ゼミに入ったら、ゼミで一生懸命まともにやっていれば、濃密なコミュニケーションも経験できて、能力も伸びていくでしょう・・・。
メッセージとしては「勉強してね」です。それ以外ありません。社会について理解が深ければそれでいろんなことがわかります。
エントリーシートを書く能力はレポートを書く能力と同じです。まともにレポートを書き続けていれば、ESぐらいすぐに書けます。ゼミでディスカッションをしていれば、グループディスカッションぐらいできます。発表を定期的にやっていれば、面接で自分のことを発表するぐらい、さして難しくありません。
勉強してください。ハイパーメリトクラシーに迷い込まないでください。勉強を通じて能力を上げて、これまで通り、それなりに所属でもたらされるアイデンティティを得て下さい。それぐらいです。
学生向けに書くのは嫌いですが、一応、まとめておきます。ご参考まで。
じゃあ、どうすんの?どうすりゃいいの?というところがあるでしょう。あんまり学生向けに書くのは好きではありませんが、学生向けに書きます。
書きますと、とりあえず東証一部上場の上位10%の企業に入れるなら入って、そこで10年頑張ってみることを目指す。が正しい答えでしょう。できるかどうかは別として。
大手企業はいまだにコミュニティですので、濃密なコミュニケーション、他人とのインタラクションの中で人間としての能力を伸ばせるでしょう。人間は環境とのインタラクションの中でしか能力を伸ばせません。大きく見守りながら、能力を伸ばせるのはそういうところしかない。
そして、給与は高い。
大手だって給与は下がっている!と声高に叫ぶ人がいますが、未だに強烈な格差があります。そして、中小企業に決まった優秀な学生が、「住宅手当がない」と嘆いていたそうですが、当たり前です。こういった手当てやら社宅やらで強烈な差が1年目からついているのです・・・。
そして、離職率は大手が圧倒的に低い。東大の柳川先生が勤続年数調査をしていますが、勤続30年とかそういう現象が見られるのは大手製造業男子のみ、です。
終身雇用がそもそもあったのは、大手の儲かっているメーカーに過ぎず、その持続可能性は限りなく低い。ただ、中小企業の離職率はすさまじく高い。http://plus-handicap.com/2014/01/2591/によくまとまっています。
天才的な人を別にして、何年も頑張らないと能力は上がりません・・・。これはせつない現実です。
長期の目線で人間を見る機能が保持されているのは、大手ぐらいです。
大手に落ちちゃったら、「自分は大好きなことをやっているんだ!」と言い訳してもおおいに結構です。別にいいです。人間、救いがないと生きられませんから。でも、はじめから好きなことをやるんだと言って、貧困の道に落ちるのはやめて下さい。
国家による救済がいつまでもあてにはできないし、日本人、上位大学の学生のアイデンティティは、それなりの名前が通っているところに所属している、ですので、これがなくなると生きているのがしんどくなります。
今は少し景気がよくなっていますが、経済混乱は10年以内に国内で起こりそうです。その時に頼れるのは、所属ぐらいですよ。所属を失ったとして、預金、資産が得られるのは、少数の仕事だけです。
自分の力で生き抜きたい?ベンチャーがいい?ベンチャー起こしたい?
いや、それはできるならいいですよ。ホリエモンのような天才的な人ならいいと思います。彼は東大に入って在学中にベンチャー起こして、上場までこぎつけて、刑務所入ってもそれをネタにして生きられるぐらいの強烈な人です。それぐらいの能力とパワーがあればいいですよ。凡人なら大手を目指して勉強してください。
それでもベンチャーがいいなら、今すぐにベンチャーを自分で起こしてください。そして、ビジネスとして成立させられるか試してください。在学中で構いません。勉強を全て中断して、休学しても構いません。それでうまくいけばそのままやればいいし、ダメだったら大人しく勉強しましょう。
大手企業は体育会の主将や副将が多いです。過半数じゃないかと思います。そりゃあ、未だにコミュニティですからね。
普通の上位大学生は勉強枠で入るしかないです。大丈夫です。3割~4割ぐらいは勉強組です。ゼミに入るなり、留学するなり、勉強をしてください。頭を良くしてください。もとい、頭が良くなるような勉強の仕方をしてください・・・。
今の経済システムについての知見を高めて下さい。その上で、企業はどのように社会の役に立っているのか?を理解してください。そこからがスタートです・・・。
上位大学の学生でも、多くの人がまともに勉強していない時代なので、勉強枠で大手に入るのは、そんなに難しくはないでしょう。ゼミ面接に全部落ちた人を勉強させて大手に叩きこみました。大丈夫です。入れます。
ゼミに入ったら、ゼミで一生懸命まともにやっていれば、濃密なコミュニケーションも経験できて、能力も伸びていくでしょう・・・。
メッセージとしては「勉強してね」です。それ以外ありません。社会について理解が深ければそれでいろんなことがわかります。
エントリーシートを書く能力はレポートを書く能力と同じです。まともにレポートを書き続けていれば、ESぐらいすぐに書けます。ゼミでディスカッションをしていれば、グループディスカッションぐらいできます。発表を定期的にやっていれば、面接で自分のことを発表するぐらい、さして難しくありません。
勉強してください。ハイパーメリトクラシーに迷い込まないでください。勉強を通じて能力を上げて、これまで通り、それなりに所属でもたらされるアイデンティティを得て下さい。それぐらいです。
学生向けに書くのは嫌いですが、一応、まとめておきます。ご参考まで。
- 関連記事
-
- 1問1答の弊害と「答えなんてないんだ」の浅さ (2014/03/07)
- 上位大学の学生はどう身を振るべきか? (2014/02/25)
- 権力行使の仕組みとしての企業 (2014/01/23)
スポンサーサイト