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インサイト100シンキングメソッド
> 「かのような」の誘惑
 今日は少しだけ明治維新以降の国民国家としての日本について書きます。

 江戸時代、日本において、「くに」とは、各大名が治める地域をさしていました。越後のくに、会津のくに、肥後のくに、などですね。

 それが、明治維新以降、日本全体をくにという言葉が指すようになる。

 版籍奉還と廃藩置県は、非常に不思議な結果をもたらしました。

 まず、各大名がもっている「くに」を突如として「藩」と呼び始める・・・。そして、それを天皇に帰すように、とやる。そうすると、徳川家が倒れ、薩長土肥の連合軍が勝ち、明治政府を作ったので、まあ、全国的にそれに従う。

 このあと、いわゆる秦のような「郡県制」的に、中央集権化するのか、漢のような「郡国制」的に、分権的に行くのかという選択肢があって、おそらく大名がすんなり所領を天皇に帰しているところを見ると、みんな分権的にやるもんだと思っていたんじゃないか、と考えるわけです。

 普通、領地を召し上げられると抵抗しますよね。

 ところが、廃藩置県を行い、政府が役人を送って支配するようになった。

 そして、まともに内戦は起こらずに、西南戦争が起こったぐらいで済んだ。

 そして、各地域というくにに所属していた人々は、日本という「くに」に統合されていく。これはとても奇異なことです。

 そして、それ以降、あたかも、「くに」がずっとあった「かのように」、みんな伝統的にずっと「日本人」だったかのように振る舞う。

 小学校の焼き討ちなども初期はあったようですが、政府は各地に学校を建て、国民を創り出していく。

 良いか悪いかを論じるというよりは、体制の転換がすんなり行ったという意味で、得られる示唆は多いんじゃないかと。

 いわゆる革命的なものは、現在の中東やらウクライナやらを見ればわかりますけれども、全土を巻き込んだ戦乱というものを経るだろう、と。

 フランス革命の三部会は全人口から見ればたいした割合ではなく、テニスコートの誓いというやつも、テニスコートに納まるぐらいの人間しか関係していなかったと考えると、ちっちゃなものです。

 上からの近代化というものをイデオロギー的に批判するものが、たくさんあったように思いますが、それは「上から」だから失敗したのではないのでは?というような読み直し、パースペクティブの転換が必要なように思います。

 むしろ、下から何かしらやることによって、混沌状態が訪れるというほうが、全体論としては正しそうです。

 ただ、日本の場合は、そもそも現場に丸投げという伝統があるので、下が何かやるのが当たり前なわけです。ただ、これもグローバルという要因が入ってきた時の持続可能性は疑わしいわけですが・・・。

 あったかのように思うことが実はあったか疑わしいけれど、昔からずっとあったかのようにそこにある。それは日本的な変革やプレゼンスの作り方を考えた時にすごく大事なことです。

 改革をするんだ!と言って変えるのではなく、あれ、いつの間にか変わったような気がするけど何が変わったんだろう?という感じで変わるほうが正しいんじゃないかな、と。

 日本的な連続性があるケースですよ。あくまで。

 と、まとまらないことを書きました。それでは今日はこのあたりで。

 次回をお楽しみに。
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2014.03.09(10:03)|シンキングメソッドコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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