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> 人物重視という名の差別
 大学で学生から就職の話は聞きます。

 それでね、うちは人物重視ですとおっしゃる会社がけっこうあるわけですよ。

 そういう会社が家族構成を詳細に聞いたり、出自を巧妙に聞いたり。

 というのを見ていると、日本の人材の流動性がなくなっていくんだろうなあ、と思ったりするわけです。昔はもっとひどかったのも知っています。身辺調査を普通にする企業もあったといいます。

 ただね、この人物重視が学校、大学にまで入ってくると言います。

 大学入試で人物を重視すると言うわけです。

 大学に入るまでに形成されている人物って何なんでしょうね?

 教育の場というものが学校で、そこではある程度、画一的な教育が行われるわけですよね・・・。そこで育成される人物ってそんなに多様性を持つんでしょうかね?

 教育の場というのは、学校以外にも、家庭、地域とあるわけです。ここには多様性がおそらくあります。この多様性を評価の遡上にのせるってどういうことなんでしょう?

 それは、たいていは、いい育ちとかそういうものを指すでしょうね。

 いや、学校が多様な人物を生み出すんだ!とおっしゃいますか?

 アウトプットが一つの価値基準で評価しえないというのは、ある意味で制御できないと言っているように感じるんですけどね。

 それはつまり、学校というシステムの否定のように感じますけど。

 大学入学以前の学校が教育システムとしての意味を持つとすれば定められたカリキュラムの下で、それに合った技術、能力を持った人を育成するということのように思いますけど。

 それを一直線上で評価するから、公平なのでしょう。

 もしも、いい育ちとか、そういうものの上に伸びていく「人物」なるものがあるとしたら、それは出自をベースとした教育になってしまうんですけどね。

 それは金がある家が長期的に維持されて、権威化されて、「品」なるものを生み出すメカニズムに似ているように思いますが・・・。

 階層の固定化は確かに社会に安定をもたらすかもしれません。金持ちはずっと金持ち。貧乏人はずっと貧乏人。

 ただね、今の日本はどちらかといえば、安定よりも変革を求めているように感じるわけです。国を閉じて貧しくなって行こうという話でもない限りね・・・。

 学校教育が公平なのは、どんなに貧乏な家を出ていても、勉強さえできれば、国Ⅰ受かるまで行けて、官僚になれるということにあると思います。官僚がハッピーかは別として、権力の全くない人が、出自の権力のあるなしに関わらず権力側に回れるシステムは、階層が固定化されたシステムよりは意味があると思うんですけどね。

 教育は能力を伸ばすという話以外に、階層の逆転、流動性を生み出し、社会を活性化させるところに意味があると思います。

 そのかろうじて確保されている意味を、「人物重視」の名の下に、なくしていくのはどうかと思うわけです。

 それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
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2014.04.26(07:55)|ソーシャルコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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