独立しようか迷っている、という人からメール貰いました。おおいに迷ったほうがいいとは思いますけど。
ただ、独立当初はいろんなドラマがありますよね・・・。
独立前に、応援するよ、と言っていた人に応援してもらうのはけっこう大変です。都合のいいことを言っていた人は、結局何もしてくれないことが多いですね。
ただ、好意でいろいろと、時間を使ってくれる人は扱いにくいですね。そんなに考えていない人にいろいろアドバイスしていただくのは、けっこうつらいです。時間をとられます。
「そんなことわかってます!」
とも言えないですし。考えないといけないことは山ほどある。考えていないアドバイスをくれるのであれば、「お金ください。」「お客さんください。」なんですけどね・・・。
さて、話しを元に戻しましょう。コンサルティングとは?という問いに対する私なりの答えとして、「コンサルティング、7つの誓い」を使って解説していたんですね。
①から④まで解説したんですね。
それで、④の解説で書くのを忘れましたが、「提供したナレッジに見合う対価を頂くこと」というのも、相当大事ですね。
コンサルティングというのは、ある意味で、「ストリップ」に近いです。ストリップ劇場は、たいてい前払いです。なぜでしょう?
下世話な例えですが、一時期、「ブルセラ」というのが流行りましたね。お金くれたら、カラオケ一緒に行ってあげるよ、とか。お金くれたら、下着を見せてあげる、とか。
先払いだと、女の子側の立場が強いですね。でも、もし後払いだとどうでしょう?おじさん側に主導権が移りますね。
「こういうこともプラスしてくれれば、払うよ」とか、そういう交渉が成立しますね。
何が言いたいか?と言うと、ナレッジというののプライスは日本では伝統的に低い、もしくは無い傾向があります。プランニングフィーが、ほぼない社会なんですね。
ゲーム業界の人とお話ししていると、「企画」「アイデア」で勝負する世界のはずなのに、企画費用はなく、いい企画を作ると、開発の委託が受けられて、開発費でペイするモデルだ。でも、それはおかしい、というお話しをよく聞きます。
それと、日本の書籍代は安いんですよ。千円、二千円で本が買えますね。西洋文化と比べると情報価値は非常に低いです。中国は海賊版というもっとひどい問題がありますけどね・・・。
コンサルティングも、画期的なプランであっても、それを見た後では、お金を払いにくいんですね。だから、前払いでお金を貰わなくてはいけない。
それに、アドバイスを言っただけで、勘のいい人はわかる。でも、そこに対価を頂かなくてはいけない。だから、お金を貰う前に、アドバイスしてはいけない。本当は、人に会うだけで、お金を頂かないといけない商売なんですね。
ナレッジが偏在する理由はこういう対価の問題もあります。情報価値を認識して、しっかりと対価を支払う習慣がある人には、次から次へとナレッジが集まってしまう。対価を支払わない人には、ナレッジが集まらない。
更に悪いことには、対価を支払わない本人はそのことに気がつかない。情報なんて溢れている、と思い込んでいます。すると、ナレッジデバイドにいつの間にかさらされてしまう。これはすごく恐ろしいことです。
以前に、「大手戦略ファームが日本撤退もある」というのを言っていた友人のお話しを書きましたが、日本ではコンサルティング市場はまだまだ未開拓なんです。
大前研一さんが切り開いた市場ではありますけどね。それが1970年代。まだまだ未開拓だとすると、本格的な成長期はどこまで続くのか?というのを考えると、すごい可能性のある市場ではありますけどね。
プランに対して、しっかりとした対価を支払う習慣を日本社会に作り出すこと、これもすごく重要なことだと思っています。
では、⑤の解説に移りましょう。
--------------- コンサルティング、7つの誓い(抜粋) ------------------
⑤社会に対する志を持つ企業、個人をクライアントとすること。例え儲かるとしても、志を持たない企業、個人をクライアントとしないこと
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これは、マーケティング的には、ターゲットの明確化というお話しですね。社会がよりよくなっていく、おそらくは、社会の構成員である個人、組織が、楽しく幸せに暮らせる、ということろを、私たちはゴールにしたいんです。
そうでない人と、ビジネスの話しをしていると、やたらと裏技的なことをしたがるんですね。そんなことしたら、期待効果は得られるけど、副作用がでかいのでは?と思うようなことをやろうとする。そういう人と仕事をするのは、私たちは嫌です・・・。
結果的に、アクションにはいい面も悪い面もあるんです。何をしても、いい側面から見ればいいし、悪い側面から見たら悪いんです。いいことをやろうとしても、叩かれることはあるんですよ。
でも、そういう知見が広がれば、副作用的なところを取り除けるんですね。当然、副作用的なところにフォーカスして、悪いことをしたがる人もいるかもしれません。でも、私たちはそういう人とは付き合いたくない。
お客さんも私たちを選ぶ選ばないの権利はあるけど、私たちもお客さんを選びますよ、ということです。これは、傲慢に見える面もあるかもしれませんが、「ビジネスナレッジを広めたら、悪用する人が増えた!諸悪の根源になってしまった・・・。」というような状況をもたらさないためのものですね。
ついつい書く量が多くなってしまいますね。続きはまた次回に解説いたします。次回をお楽しみに。

ただ、独立当初はいろんなドラマがありますよね・・・。
独立前に、応援するよ、と言っていた人に応援してもらうのはけっこう大変です。都合のいいことを言っていた人は、結局何もしてくれないことが多いですね。
ただ、好意でいろいろと、時間を使ってくれる人は扱いにくいですね。そんなに考えていない人にいろいろアドバイスしていただくのは、けっこうつらいです。時間をとられます。
「そんなことわかってます!」
とも言えないですし。考えないといけないことは山ほどある。考えていないアドバイスをくれるのであれば、「お金ください。」「お客さんください。」なんですけどね・・・。
さて、話しを元に戻しましょう。コンサルティングとは?という問いに対する私なりの答えとして、「コンサルティング、7つの誓い」を使って解説していたんですね。
①から④まで解説したんですね。
それで、④の解説で書くのを忘れましたが、「提供したナレッジに見合う対価を頂くこと」というのも、相当大事ですね。
コンサルティングというのは、ある意味で、「ストリップ」に近いです。ストリップ劇場は、たいてい前払いです。なぜでしょう?
下世話な例えですが、一時期、「ブルセラ」というのが流行りましたね。お金くれたら、カラオケ一緒に行ってあげるよ、とか。お金くれたら、下着を見せてあげる、とか。
先払いだと、女の子側の立場が強いですね。でも、もし後払いだとどうでしょう?おじさん側に主導権が移りますね。
「こういうこともプラスしてくれれば、払うよ」とか、そういう交渉が成立しますね。
何が言いたいか?と言うと、ナレッジというののプライスは日本では伝統的に低い、もしくは無い傾向があります。プランニングフィーが、ほぼない社会なんですね。
ゲーム業界の人とお話ししていると、「企画」「アイデア」で勝負する世界のはずなのに、企画費用はなく、いい企画を作ると、開発の委託が受けられて、開発費でペイするモデルだ。でも、それはおかしい、というお話しをよく聞きます。
それと、日本の書籍代は安いんですよ。千円、二千円で本が買えますね。西洋文化と比べると情報価値は非常に低いです。中国は海賊版というもっとひどい問題がありますけどね・・・。
コンサルティングも、画期的なプランであっても、それを見た後では、お金を払いにくいんですね。だから、前払いでお金を貰わなくてはいけない。
それに、アドバイスを言っただけで、勘のいい人はわかる。でも、そこに対価を頂かなくてはいけない。だから、お金を貰う前に、アドバイスしてはいけない。本当は、人に会うだけで、お金を頂かないといけない商売なんですね。
ナレッジが偏在する理由はこういう対価の問題もあります。情報価値を認識して、しっかりと対価を支払う習慣がある人には、次から次へとナレッジが集まってしまう。対価を支払わない人には、ナレッジが集まらない。
更に悪いことには、対価を支払わない本人はそのことに気がつかない。情報なんて溢れている、と思い込んでいます。すると、ナレッジデバイドにいつの間にかさらされてしまう。これはすごく恐ろしいことです。
以前に、「大手戦略ファームが日本撤退もある」というのを言っていた友人のお話しを書きましたが、日本ではコンサルティング市場はまだまだ未開拓なんです。
大前研一さんが切り開いた市場ではありますけどね。それが1970年代。まだまだ未開拓だとすると、本格的な成長期はどこまで続くのか?というのを考えると、すごい可能性のある市場ではありますけどね。
プランに対して、しっかりとした対価を支払う習慣を日本社会に作り出すこと、これもすごく重要なことだと思っています。
では、⑤の解説に移りましょう。
⑤社会に対する志を持つ企業、個人をクライアントとすること。例え儲かるとしても、志を持たない企業、個人をクライアントとしないこと
これは、マーケティング的には、ターゲットの明確化というお話しですね。社会がよりよくなっていく、おそらくは、社会の構成員である個人、組織が、楽しく幸せに暮らせる、ということろを、私たちはゴールにしたいんです。
そうでない人と、ビジネスの話しをしていると、やたらと裏技的なことをしたがるんですね。そんなことしたら、期待効果は得られるけど、副作用がでかいのでは?と思うようなことをやろうとする。そういう人と仕事をするのは、私たちは嫌です・・・。
結果的に、アクションにはいい面も悪い面もあるんです。何をしても、いい側面から見ればいいし、悪い側面から見たら悪いんです。いいことをやろうとしても、叩かれることはあるんですよ。
でも、そういう知見が広がれば、副作用的なところを取り除けるんですね。当然、副作用的なところにフォーカスして、悪いことをしたがる人もいるかもしれません。でも、私たちはそういう人とは付き合いたくない。
お客さんも私たちを選ぶ選ばないの権利はあるけど、私たちもお客さんを選びますよ、ということです。これは、傲慢に見える面もあるかもしれませんが、「ビジネスナレッジを広めたら、悪用する人が増えた!諸悪の根源になってしまった・・・。」というような状況をもたらさないためのものですね。
ついつい書く量が多くなってしまいますね。続きはまた次回に解説いたします。次回をお楽しみに。


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