おはようございます。伊藤です。
東京は雨です。
ワールドカップ、次の日本戦は水曜の朝5時からだそうで。
4年に一度なので見ますけどね。
さて、今日は業務効率化は戦略なのか?という有名な
お話を少しななめから見てみます。久々に戦略のお話です。
経営戦略勉強会をこの半年間やってきて、次が最終回なので、
そこで扱ったようなお話を軽めに書いてみます。
企業の目的は儲けることです。
で、戦略はいかに儲けるか?というところにフォーカスしています。
そうすると、業務を効率化して儲かれば戦略だろうがそうでなかろうがいいじゃん、という話に極論としてはなります。
いわゆる大企業は業務を効率化すると儲かるか?というと・・・、儲かります。でかい資産を使って価値を複製して儲けているので、その効率を上げることが儲かるということになるわけです。指標としてはROEを上げていくこととこれは一致します。資本を使ってリターンを得る。その資本の活用効率を上げればいい。
いわゆる市場は制約条件にならない場合ということですね。リターンが一定だという前提ではあります。
わかりにくいので、少し噛み砕いて説明しましょう。
大きな会社はある程度お客さんがいて、ある程度売上の読める商品、事業群が既にあるわけです。
いわゆる、ニーズがでかい商品を持っている。そのマーケットで効率的に商品供給ができれば数字が上がる。
だったら効率化すれば儲かる。
すごーくシンプルなお話です。
ただ、市場がシュリンクし始めたりすると、困ることがあります。リターンが下がる場合ですね。また、マーケットが激しく変化したりすると、きつい。価値を安定的に複製できても儲からないことがある。
DRAMから、NECや日立が撤退しましたが、需要変動と価格変動、技術革新が激しすぎたからですね。そんなもんに大企業が対応するのはきついんですよ。だから撤退は正解かと。
だから、規模が馬鹿でかい会社は業務効率化で儲かることも多々あるからいいじゃん、と思うわけです。業務効率化は戦略ではないとか言ったとして、儲かればそれでいいと思うのです。
いや、顧客発想だ!マーケティング視点だ!画期的なマーケティング手法が大事なんだ!という極論がもう一方にあります。
これが儲かることにクリティカルに効くのは、規模がそれほど大きくない会社です。体力がないからお客さんとの交換の中でプロフィットをもぎ取らないといけない。いわゆるEBITDAを上げろ的なお話です。上がってくるキャッシュフローを上げれば儲かる。資本は元々問題にするレベルで大きくない。だからとにかくリターンを上げるための活動にフォーカスする。そして、なるべくプロフィットを取る。何と言われようと、取る。
大手は資本による価値の生産をしているんでね。はい。お客さんとは等価交換でもいいんですよ・・・。このへんの話は書くと長くなるので書きませんが・・・。
でね、それほど大きくない会社はマーケティングだとか、ポジショニングだとか、そういうところがすごーく大事で、お客さんからプロフィットをもぎ取り続けないと存続できない。
アミノバイタルという味の素さんの有名な商品がありますが、去年初めて黒字になったそうです・・・。何年赤字垂れ流してんだよ・・・、と思いますが、いいんですよ。でかいから。少しずつ回収できればそれはそれで事業ポートフォリオ上で意味があればそういう事業もあっていいんです。
中小企業だと存続できませんけどね・・・。
だから、中小企業はマーケティングだとか、そういうもんがすごーく大事で、小さい会社で戦略とか言うと、ほとんどがお客さんの話、マーケティングの話に集約するわけですね。
価値の複製効率を上げろ!という論点が出てくるほどスタンダードで大きなマーケットがたまたま相手だと、大手が参入してきてやられて消えるでしょうね・・・。まあ、いいのです。
ただ、ここでうまくやると成長できるのですが、価値の複製効率を論点にしたことがない企業はたいていうまくいかないですね・・・。発注に対応できるオペレーションが構築できず、新規参入者が相次ぎ、空中分解することが多いです。
というようなお話ですが、伝わりますでしょうか?
「業務効率化は戦略ではない!」とか言い出すと、ニッチ企業の素晴らしきポジショニングみたいな話ばかりがケース素材になってしまって、ポーターって小さい話が好きなのかな、とかそういう感じになっていってしまいますね・・・。実際に、ポーターがネタにしているケースが小さくて困りますよ。こっそりひっそり儲けている中堅企業みたいなケースがたくさんある。でもね、大手はこっそり儲けるなんて無理ですから。
それでは今日はこのあたりで。
次回をお楽しみに。
東京は雨です。
ワールドカップ、次の日本戦は水曜の朝5時からだそうで。
4年に一度なので見ますけどね。
さて、今日は業務効率化は戦略なのか?という有名な
お話を少しななめから見てみます。久々に戦略のお話です。
経営戦略勉強会をこの半年間やってきて、次が最終回なので、
そこで扱ったようなお話を軽めに書いてみます。
企業の目的は儲けることです。
で、戦略はいかに儲けるか?というところにフォーカスしています。
そうすると、業務を効率化して儲かれば戦略だろうがそうでなかろうがいいじゃん、という話に極論としてはなります。
いわゆる大企業は業務を効率化すると儲かるか?というと・・・、儲かります。でかい資産を使って価値を複製して儲けているので、その効率を上げることが儲かるということになるわけです。指標としてはROEを上げていくこととこれは一致します。資本を使ってリターンを得る。その資本の活用効率を上げればいい。
いわゆる市場は制約条件にならない場合ということですね。リターンが一定だという前提ではあります。
わかりにくいので、少し噛み砕いて説明しましょう。
大きな会社はある程度お客さんがいて、ある程度売上の読める商品、事業群が既にあるわけです。
いわゆる、ニーズがでかい商品を持っている。そのマーケットで効率的に商品供給ができれば数字が上がる。
だったら効率化すれば儲かる。
すごーくシンプルなお話です。
ただ、市場がシュリンクし始めたりすると、困ることがあります。リターンが下がる場合ですね。また、マーケットが激しく変化したりすると、きつい。価値を安定的に複製できても儲からないことがある。
DRAMから、NECや日立が撤退しましたが、需要変動と価格変動、技術革新が激しすぎたからですね。そんなもんに大企業が対応するのはきついんですよ。だから撤退は正解かと。
だから、規模が馬鹿でかい会社は業務効率化で儲かることも多々あるからいいじゃん、と思うわけです。業務効率化は戦略ではないとか言ったとして、儲かればそれでいいと思うのです。
いや、顧客発想だ!マーケティング視点だ!画期的なマーケティング手法が大事なんだ!という極論がもう一方にあります。
これが儲かることにクリティカルに効くのは、規模がそれほど大きくない会社です。体力がないからお客さんとの交換の中でプロフィットをもぎ取らないといけない。いわゆるEBITDAを上げろ的なお話です。上がってくるキャッシュフローを上げれば儲かる。資本は元々問題にするレベルで大きくない。だからとにかくリターンを上げるための活動にフォーカスする。そして、なるべくプロフィットを取る。何と言われようと、取る。
大手は資本による価値の生産をしているんでね。はい。お客さんとは等価交換でもいいんですよ・・・。このへんの話は書くと長くなるので書きませんが・・・。
でね、それほど大きくない会社はマーケティングだとか、ポジショニングだとか、そういうところがすごーく大事で、お客さんからプロフィットをもぎ取り続けないと存続できない。
アミノバイタルという味の素さんの有名な商品がありますが、去年初めて黒字になったそうです・・・。何年赤字垂れ流してんだよ・・・、と思いますが、いいんですよ。でかいから。少しずつ回収できればそれはそれで事業ポートフォリオ上で意味があればそういう事業もあっていいんです。
中小企業だと存続できませんけどね・・・。
だから、中小企業はマーケティングだとか、そういうもんがすごーく大事で、小さい会社で戦略とか言うと、ほとんどがお客さんの話、マーケティングの話に集約するわけですね。
価値の複製効率を上げろ!という論点が出てくるほどスタンダードで大きなマーケットがたまたま相手だと、大手が参入してきてやられて消えるでしょうね・・・。まあ、いいのです。
ただ、ここでうまくやると成長できるのですが、価値の複製効率を論点にしたことがない企業はたいていうまくいかないですね・・・。発注に対応できるオペレーションが構築できず、新規参入者が相次ぎ、空中分解することが多いです。
というようなお話ですが、伝わりますでしょうか?
「業務効率化は戦略ではない!」とか言い出すと、ニッチ企業の素晴らしきポジショニングみたいな話ばかりがケース素材になってしまって、ポーターって小さい話が好きなのかな、とかそういう感じになっていってしまいますね・・・。実際に、ポーターがネタにしているケースが小さくて困りますよ。こっそりひっそり儲けている中堅企業みたいなケースがたくさんある。でもね、大手はこっそり儲けるなんて無理ですから。
それでは今日はこのあたりで。
次回をお楽しみに。
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