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インサイト100コンサルティング
> コンサルティングとは・・・(その4)
 コンサルティングとは?というお話しの4回目です。今、一般向けのビジネス展開の仕込みでちょっと忙しいですね。

 紹介だけでやって、社会に対して強いインパクトをもてれば、それはそれでいいのですが、最短距離を行こうとすると、やはりPRとか広告宣伝とか、そういうものが大事になってきてしまう・・・。

 広告宣伝費とPR費かけて、いろいろやるプランを作って、仕込みはじめています。

 うあー!、お金が出て行く!

 まあ、しょうがないですけどね・・・。PRははじめに時間とお金がかかりますね。パブリシティやるにしても、自分が相手にしたいメディアのリストを作らないといけないし。硬派なビジネス誌を相手にしてもつまらないので、ちょっと柔らかいほうにターゲットを設定しようかな、と・・・。

 話しがだいぶそれましたが、コンサルティングとは、という論点に対して、「7つの誓い」を例に解説していたんでうすね。

 
 今日は、⑥と⑦について、ご説明しますね。

---------------  コンサルティング、7つの誓い(抜粋)  ------------------

⑥クライアントの成長を望むこと。具体的な解の提示よりも、その解を出すプロセスをシェアすることにより、クライアント自身がプロセスを組みなおし、異なった解を出す力を増加させることに重きを置くこと

⑦抽象的な理論のレイヤから、クライアントサイドの具体へと寄っていくこと。ただし、その過程でクライアントにも具体のレイヤから抽象のレイヤに寄ってもらうこと。その上で、中間のレイヤでクライアントと共に新しいナレッジを生み出していくこと

----------------------------------------

 さて、⑥ですが、コンサルタントがクライアントの成長を望むことは当たり前ですね。いつまでたっても、同じ問題で悩まれても困るんです。

 一応、社会に対して志が高く、成長することを目指す企業、個人がお客様なので、こちらが提供したものを自分の血肉にして、より高みへと登っていくことが望ましいのです。

 だから、解だと思われるものを私たちが単に提供して、それをクライアントがやってみるという関係では、ずっとそのままになってしまう恐れがあります。それだと、クライアントの考える機会を奪っていることになります。

 それでは、コンサルティングとはいえません。だから、私たちは具体に寄りすぎないように注意するんですね。あくまで具体の部分はクライアントが自ら考えるということが望ましいのです。

 そう考えると、私たちのアプローチは、考えたプロセスをしっかりと見せて、それをクライアントが自由に組みなおせるように示唆していくというものになります。

 そのプロセスから、「こんなストーリーも有り得るよね?」といったことがクライアント側から出てくるのがいいんですね。そして、お互い高めあっていけるといいな、と思っています。

 いよいよ最後ですが、⑦ですね。⑥での説明とかぶる部分もありますが、私たちのコンサルティングは、クライアントとの共同作業なんですね。

 私たちは、抽象的な理論のレイヤに強いんです。だからといって、抽象論に終始するわけではないですけどね。クライアントは具体的なレイヤ、実践に強いんです。だから、お互い歩み寄りましょうということです。

 その上で、中間点で新しいナレッジを共同で作り出しましょう、ということです。コンサルタントが歩み寄りすぎても、クライアントの考える機会を奪ってしまい、クライアント自身の考える力が伸びる結果につながりにくいですね。

 だから、お互にいい結果になるようにしましょう、ということです。以上で7つの誓いの全ての説明が終わりました。

 全体を統合しますと、理想論は理想論なんですが、それなりにピュアな気持ちを忘れないで、社会全体のためになる、個別のコンサルティングをやろうよ、というところですね。

 総論としては、社会のためにといいながら、各論では、「清濁併せ飲むんだ!」というような企業はいっぱいあります。でも、それでは、働いている人はハッピーではないでしょ?と思うのです。

 ビジネスは、社会を変えていくために有効だと思います。まあ、理論上は資本主義が社会を成り立たせるために、それなりに有効でしたが、それを個別ビジネスの運用で徹底することがいいとも思わない。

 上位のレイヤにある資本主義の欠点を、ビジネスの運用のやり方でカバーして、社会はよりよりほうに向かう、というプロセスになっていると思います。

 だから、ビジネスレイヤでのお話しで、資本主義とか、経済学とか、そういう上位概念から見ると、そんなの必要なの?と思うようなお話しがいっぱいありますが、運用面からの資本主義概念に対する修正を働かせようと思って活動しているから、というのが理由になりますね。

 企業はなぜ、営利以外の目的を持つのか?の答えがここにあると思います。運用面から資本主義の冷たい部分のカバーなんですね。

 それを徹底させようとする投資会社、いわゆる「ハゲタカ」もいますよ。奇麗ごとを言わずに、自分たちが関与する間のROIを考えて、ごりごりやったとして、その収益は競合から奪った以外の意味合いがない場合が多々あります。

 そういうのを、「No Value」というんですね。

 私たちは、活動の結果が社会に対して「No Value」なのは我慢ができないんですね。不思議なことに、人間の成長、情報空間に対するナレッジの増殖は、Valueが保持されるんですね。たとえ、国がお金をすらなくて、経済全体のマネーの量が増加しなくてもいいんです。

 長期的に保持され続けるから、結果的にマネー量の増加がなされた時に、極端なインフレに振れないような機能を持つと思ってます。つまり見えない部分で実体経済の成長をもたらしているものだと思うんです。

 ごめんなさい。抽象的すぎる議論ではありますね。ただ、社会性を語るときの、なぜナレッジビジネスなの?というところの答えはここにあると思っています。

 これで、「コンサルティング、7つの誓い」の解説はおしまいになります。私たちの会社の経営理念を一方的に解説するという傲慢なお話しではありましたが、一般的なコンサルティングって何だろう?という論点に対する答えの1つではないかというポイントで皆様のお役に立てれば、という思いで書きました。

 ちょっと、忙しいので更新頻度が落ちるかもしれませんが、今後ともよろしくお願いします。次回をお楽しみに。



          


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2008.01.13(13:15)|コンサルティングコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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弊社のコンサルティングのポリシーです。

・過去に人類が考えてきたこと(Thought)を蓄積し、そこから鋭い洞察(Insight)を生み出し、その洞察がまた、Thoughtの一部になっていくプロセスを回していくこと。そのプロセスが社会のナレッジ量を増加させ、全ての価値を生み出すことを認識すること

・先人の知恵に対する敬意を払い、学び続けること。ナレッジの自己への入力量が自身の考える能力を向上させ、社会のナレッジ量を増加させることを知ること

・社会のビジネスナレッジの偏在を正すことを目指すこと。そのために社会の構成員であるクライアントに対してビジネスナレッジを提供すること

・ビジネスナレッジの偏在を利用する悪貨たる企業を駆逐する良貨たらんとすること。そのために偏在を利用する企業以上のマーケティング力を持つこと。そして、提供したナレッジに見合った対価をクライアントから頂き収益を上げ、成長していくこと

・社会に対する志を持つ企業、個人をクライアントとすること。例え儲かるとしても、志を持たない企業、個人をクライアントとしないこと

・クライアントの成長を望むこと。具体的な解の提示よりも、その解を出すプロセスをシェアすることにより、クライアント自身がプロセスを組みなおし、異なった解を出す力を増加させることに重きを置くこと

・抽象的な理論のレイヤから、クライアントサイドの具体へと寄っていくこと。ただし、その過程でクライアントにも具体のレイヤから抽象のレイヤに寄ってもらうこと。その上で、中間のレイヤでクライアントと共に新しいナレッジを生み出していくこと
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