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今日は、マネジメントについてさらっと書きます。
以前、近代という矛盾した時代において、人々は前提としては自由で平等ながら、企業内では命令されるというシステムの中にあることを書きました。だから、マネジメントにおいては、自由で平等な人に企業内での上下関係、権力関係を受け入れてもらうための理屈がいるわけです。自由で平等なのに、権力の行使を受ける。この矛盾を受け入れてもらわないといけない。
しかし、さらにもう1つあります。
企業の目的関数は間違いなく収益です。
しかし、個人の行動原則として、収益を追求することを徹底すると、個人として収益の追及をした時に、それが会社の長期的利益と矛盾することがあります。
これを個人がテールリスクを取る、といいますね。政治家が60歳をターゲットとした政治を行う際に、若い人にツケを全て回すような政策を行うことでもあります。
AIGで倒産保険を買いまくって、運用成績を上げるトレーダーが出てきました。平時は倒産保険はいっぱいお金がもらえる。でも、不景気になったら、支払いが一気に来ることはみんなわかっている。だから、不景気になった時に会社に損害を与えることはわかっている。でも、目の前のボーナスをもらうには倒産保険を買うのがいい。特に不景気になったら確実につぶれるような会社が保険料が高くなっていい、となります。
そりゃあ、AIGはつぶれますよね・・・。
これは、個人の行動として合理的です。クビになったところで、毎年インセンティブとして大金を貰えるなら構わない。
企業としては、企業の長期的利得と矛盾する行動をとってもらっては困る。だから、個人の行動原則として収益を目的関数に必ずしもしないという施策を打つ必要が出てきます。そして、それは非財務指標を優先する経営でもあります。いわゆる、理念、ビジョンを優先する経営ですね。
これは個人の合理的行動が企業の長期的利得と矛盾することの抑止なわけです。
この2つを考えて、経営理念、行動原則は考えないといけません。当然、そう考えて、経営理念や行動原則を作っていることを表だって語るのもいけませんけどね・・・。
近代という時代の矛盾と、メンバーがテールリスクを取ってしまうことの抑止。この2点がマネジメントにおいては非常に重要ですね。
それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
今日は、マネジメントについてさらっと書きます。
以前、近代という矛盾した時代において、人々は前提としては自由で平等ながら、企業内では命令されるというシステムの中にあることを書きました。だから、マネジメントにおいては、自由で平等な人に企業内での上下関係、権力関係を受け入れてもらうための理屈がいるわけです。自由で平等なのに、権力の行使を受ける。この矛盾を受け入れてもらわないといけない。
しかし、さらにもう1つあります。
企業の目的関数は間違いなく収益です。
しかし、個人の行動原則として、収益を追求することを徹底すると、個人として収益の追及をした時に、それが会社の長期的利益と矛盾することがあります。
これを個人がテールリスクを取る、といいますね。政治家が60歳をターゲットとした政治を行う際に、若い人にツケを全て回すような政策を行うことでもあります。
AIGで倒産保険を買いまくって、運用成績を上げるトレーダーが出てきました。平時は倒産保険はいっぱいお金がもらえる。でも、不景気になったら、支払いが一気に来ることはみんなわかっている。だから、不景気になった時に会社に損害を与えることはわかっている。でも、目の前のボーナスをもらうには倒産保険を買うのがいい。特に不景気になったら確実につぶれるような会社が保険料が高くなっていい、となります。
そりゃあ、AIGはつぶれますよね・・・。
これは、個人の行動として合理的です。クビになったところで、毎年インセンティブとして大金を貰えるなら構わない。
企業としては、企業の長期的利得と矛盾する行動をとってもらっては困る。だから、個人の行動原則として収益を目的関数に必ずしもしないという施策を打つ必要が出てきます。そして、それは非財務指標を優先する経営でもあります。いわゆる、理念、ビジョンを優先する経営ですね。
これは個人の合理的行動が企業の長期的利得と矛盾することの抑止なわけです。
この2つを考えて、経営理念、行動原則は考えないといけません。当然、そう考えて、経営理念や行動原則を作っていることを表だって語るのもいけませんけどね・・・。
近代という時代の矛盾と、メンバーがテールリスクを取ってしまうことの抑止。この2点がマネジメントにおいては非常に重要ですね。
それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
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