おはようございます。伊藤です。
いつも思うんですが、戦略と言う言葉はみんな好きで、コンサル界隈に関わった人間は、自分こそ戦略立案ができて、他の人はできないと思っている感があります。
ある人は、業務改革を戦略と言ったりします。その人は業務に触らせてもらえることがあまりないコンサルタントだったりします。
ある人は、マーケティングを戦略と言ったりします。その人は、マーケティングを考えることこそ、まさに戦略だと思っているわけです。実際、いわゆるマーケティングコンサルタント的な人はそういう認識です。
元々、管理会計を開発していた米国系のコンサルティング会社が、管理会計以外にも大事なことがあると舵を切ったことから、戦略はコンサルティング会社の飯の種になってきたと思います。そもそも財務会計で計上する利益を追っておいても、会社にお金が残らない、儲かる意思決定ができないということで、管理会計は長らく経営のクリティカルなイシューだったと思います。
歴史的な背景として、米国では独占禁止法が厳しくて、コア事業で独り勝ちしすぎることができない、でも成長プレッシャーはあるというところから、多角化に多くの企業は舵を切ったものの全然うまくいかないという状況があって、それをうまくいかせる方策として、戦略概念は出てきていると思います。
いわゆるアンドルーズや、チャンドラー、私が大嫌いなドラッカーなどが、内的資源と外的環境の調和が大事だと言ったり、SBUが大事だと言ったり、何をするか?それはなぜか?が大事だと言ったりしたことが戦略の始まりではありますよね。
その後、ホファーとシャンデルがまとめた戦略論点は4つで、ドメイン、競争、資源配分、シナジーです。
ドメインとシナジーと資源配分はどう見ても全社戦略イシューで、複数事業運営を前提としたものです。競争は事業戦略が一番のコアではあるわけですが、それもコア事業とのシナジーの中で体系的なアクションの適合性を高めましょうということになり、全社イシューとして扱うのが、やはり自然ではあります。これはポーターですね。
確かに、事業戦略だと、マーケティングで競争に勝とう!みたいな論点も大事なんですが、機能別戦略という言葉があるように、そもそも業務から相対的な低コストが生じたりするので、売る前提条件みたいなもんを業務で創り出さないといけないという意味では、業務も戦略論点にはなるわけです。いわゆる機能別戦略というやつです。
ただね、今の日本の経営者で悩んでいるのは、やはり全社の論点の戦略についてのアドバイスをするコンサルタントが少ないということだと思うんですよね。私自身は場末を彷徨っているので、場末で見かける報告書では、全社の活動の適合性を見て競争優位を説明する戦略についての報告など見たことがありません。
商品はこうすれば売れる的な願望が書いてあったり、「あるべき業務」などというテイラーの復活か?というような報告書を見たり、何をするかが大事なんです!というドラッカーの妙なスケールダウンバージョンを見たり、もう、とほほほほ、と。
よくこんなもんにカネを払うなあと思いつつ、情報の非対称性が大きいから、逆選択が起こって、コンサルティングマーケット自体が死んでいくんじゃないかと思ったり、それは私のような零細規模のところだけかと思ったり、いろいろと思いを馳せる日々です。
とりあえず、広告がブログに表示されていたので、消すために愚痴を書いてみました・・・。それでは、今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
いつも思うんですが、戦略と言う言葉はみんな好きで、コンサル界隈に関わった人間は、自分こそ戦略立案ができて、他の人はできないと思っている感があります。
ある人は、業務改革を戦略と言ったりします。その人は業務に触らせてもらえることがあまりないコンサルタントだったりします。
ある人は、マーケティングを戦略と言ったりします。その人は、マーケティングを考えることこそ、まさに戦略だと思っているわけです。実際、いわゆるマーケティングコンサルタント的な人はそういう認識です。
元々、管理会計を開発していた米国系のコンサルティング会社が、管理会計以外にも大事なことがあると舵を切ったことから、戦略はコンサルティング会社の飯の種になってきたと思います。そもそも財務会計で計上する利益を追っておいても、会社にお金が残らない、儲かる意思決定ができないということで、管理会計は長らく経営のクリティカルなイシューだったと思います。
歴史的な背景として、米国では独占禁止法が厳しくて、コア事業で独り勝ちしすぎることができない、でも成長プレッシャーはあるというところから、多角化に多くの企業は舵を切ったものの全然うまくいかないという状況があって、それをうまくいかせる方策として、戦略概念は出てきていると思います。
いわゆるアンドルーズや、チャンドラー、私が大嫌いなドラッカーなどが、内的資源と外的環境の調和が大事だと言ったり、SBUが大事だと言ったり、何をするか?それはなぜか?が大事だと言ったりしたことが戦略の始まりではありますよね。
その後、ホファーとシャンデルがまとめた戦略論点は4つで、ドメイン、競争、資源配分、シナジーです。
ドメインとシナジーと資源配分はどう見ても全社戦略イシューで、複数事業運営を前提としたものです。競争は事業戦略が一番のコアではあるわけですが、それもコア事業とのシナジーの中で体系的なアクションの適合性を高めましょうということになり、全社イシューとして扱うのが、やはり自然ではあります。これはポーターですね。
確かに、事業戦略だと、マーケティングで競争に勝とう!みたいな論点も大事なんですが、機能別戦略という言葉があるように、そもそも業務から相対的な低コストが生じたりするので、売る前提条件みたいなもんを業務で創り出さないといけないという意味では、業務も戦略論点にはなるわけです。いわゆる機能別戦略というやつです。
ただね、今の日本の経営者で悩んでいるのは、やはり全社の論点の戦略についてのアドバイスをするコンサルタントが少ないということだと思うんですよね。私自身は場末を彷徨っているので、場末で見かける報告書では、全社の活動の適合性を見て競争優位を説明する戦略についての報告など見たことがありません。
商品はこうすれば売れる的な願望が書いてあったり、「あるべき業務」などというテイラーの復活か?というような報告書を見たり、何をするかが大事なんです!というドラッカーの妙なスケールダウンバージョンを見たり、もう、とほほほほ、と。
よくこんなもんにカネを払うなあと思いつつ、情報の非対称性が大きいから、逆選択が起こって、コンサルティングマーケット自体が死んでいくんじゃないかと思ったり、それは私のような零細規模のところだけかと思ったり、いろいろと思いを馳せる日々です。
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