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インサイト100戦略
> 私の思考スタイルと戦略と
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こんにちは。伊藤です。

今日は宣伝も含みます。ごめんなさい。
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さて、なんというか、いろいろと自分を見つめなおす作業をこの1年はやらざるを得ない感じになっていて、しんどい毎日ですね。その1年の中で、特にここ数か月は自分と向き合う頻度が上がっていてとてもしんどい。充実しているともいえるわけですが、心と体をすごく使います。ええ、大変ですわ。

仕事もしながら、自分とは何だろう?ということを問いかけ続けるわけですね。人の役に立てばお金がもらえるシステムなわけですが、自分の特殊な能力をいかに生かしていくのか?ということは大事な問いではあります。すぐにお金になりませんが、自分の心の財産にはなります。おそらく、揺らいでいないように見えるようになる。実際には揺れている、揺れ続けているのでしょうけど、それが気にならなくなるのでしょう。

何度か書いていますが、私は自分のためにやると外すタイプなので、アドバイザーをやっている面があります。人のことは良く見える。人をうまくいかすのが私の仕事なわけです。そうでないと私の能力が発揮できない。

だから、コンサルタントなわけです。

問題解決がコンサルタントの仕事なんだ!と声高に言う人もいますが、私はあまり問題解決という意識はないですね。これまでの必然性から生じるその企業のコンテクストを解き明かすことにどちらかと言えば力点を置いてやっている。「ポーターの活動システムマップ」の背景に近い概念だと思っています。そして、このコンテクストのフィットを高めることで、収益性を高める、競争優位を確保するという作業をやっているわけです。

つまり、これまで存続している競争優位の要因を中心にして体系を組み上げるんですよね。一度も優位性を築いたことがない会社の改善はなかなか厳しいと思っています。ただ、企業というのは、その必然性から落ち着く形はあると思っています。

それでね、この活動システムマップといいますか、コンテクストが私の場合は体感できるというか、感じられる。そして、それをビジュアライズして、クライアントに提示できるわけです。この部分にアクションをやりましょうといったことがそれを根拠にいえるわけです。

仮説は現場からやってきます。店舗であれば違和感を覚えます。店舗の必然性、コンテクストから何がどうずれているのか?が感じられる。それをつぶしていくことによって収益性を高めることができるわけです。当然、仮説はちゃんとした確証がなければ採用しませんけど、仮説は感覚からやってきます。

これはあまり普通ではないことは、伝わりますでしょうか?

たとえばね、平泳ぎのスピードを上げたい。タイムを縮めたかったとしてましょう。自分でいろいろと試行錯誤して、手の動きを改善して確かにタイムが上がったとして、よくよく動画を見てみたとします。そして、専門家の意見としては、足がタイムに効いていると言われたとしましょう。一体何が結果に効いているかはよくわからないわけです。

いわゆる選手はコーチと二人三脚で課題設定をして、その課題設定が正しいと信じ、解決策も正しいと信じてやっていくしかないわけです。自分の課題設定、練習を信じてやるしかない。背後には当然、泳ぎの必然性とコンテクストがある。

選手がインタビューでよくいう「自分のやってきた練習を信じて」はそういう意味ですよね。

当然、それを信じないことも可能です。でも、何をすればタイムがよくなるのか?は厳密にはよくわかりません。集団スポーツになるとさらに複雑化をして何をすれば勝てるのかは、さらによくわからなくなります。だから、勝てる監督と勝てない監督はいるのですが、その差異が何かはうまく特定できない。

信じる体系、必然性とコンテクストがあって、そこと現状のずれから課題設定をして、アクションを導いていくわけです。私はどちらかといえば、体系、必然性を重視するわけです。そこからコンテクストを展開していくのです。

いわゆる問題解決とおっしゃる方々は課題設定からアクションみたいなことを重視されます。ただ、信じるコンテクストみたいなものは、借り物ばかりですよね。ロジャースの普及理論は見るたびに気がめいりますが、いまだに信じている人がたくさんいて、そういうありものの体系をベースに意味のない問題解決をするわけですね。いわゆるパッケージ的な考え方に近い。

私はどちらかというと、必然性とコンテクストを感じ取ることを重視しています。

こんなことを言うと、占い師のような感じになってしまいますが、おそらくそうなんですよね。「空間に違和感を覚えたりする」とか言っちゃったりするわけです。ただ、これまでそれが「当たって」きているので生き残っているわけです。

このスタイルと、これがなぜできるのか?どういった経験によっているのか?といったことが自分を見つめなおして探っていくべきことなのだと思っています。大学では、「遊び」が思考に対して非常に重要だというのが研究テーマとしてあり、伊豆大島に学生を連れて行って、グループワークをやったりしていました。自分の思考スタイルを探ることは、自分の遊びのスタイルを思い出すことでもあるわけです。すると、過去を振り返らざるをえない。自分が育ってきた景色、遊んできた風景を思い出さざるをえないわけです。

これはとてもしんどい作業ですね・・・。

今回の勉強会ではあまり思考プロセス的なところはやりません。「価値」という非常に誤解されやすい概念から迫ろうと思っています。いわゆる外資系コンサルの人がいう「価値」にはほとんど中身がないことが多いわけですが、今回はその中身を考えていこうと思っています。

あと2,3人来るといいなと思っていますので、ご興味ある方は、お申込みいただければと思います。
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それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。
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2016.08.06(06:32)|戦略コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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・クライアントの成長を望むこと。具体的な解の提示よりも、その解を出すプロセスをシェアすることにより、クライアント自身がプロセスを組みなおし、異なった解を出す力を増加させることに重きを置くこと

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