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インサイト100シンキングメソッド
> 考えるということ(その6)
 会社としてのパワーとかモチベーションが感じられない気がしますが。

 せっかくブログはアツくて良いのに。

 ホームページを見たという知人から感想が届きました。ということで、ちょっとだけリニューアルしました。↓。本質的解決には、なっていませんけどね・・・。
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 今、ファイナルファンタジーの背景を描いていたデザイナーさんにデザイン依頼をしているんですけど、なにぶん時間がかかるんです。

 ごめんなさい。さて、今日は「考えるということ」の6回目です。

    この前は、難しいことばを並べて、考えた気になるのではなくて、わかりやすい言葉でシンプルに図解して、「見える化」してくださいね、ということを説明したんですね。

 それと、考える人間を自認するならば、「説明できないことはわかっていない、説明できていないことは考えられていない」という認識が大事ですね。

 なんとなくわかっているんだけど、説明できない、というのは、わかっていないことと同じです・・・。会社に対しての価値はないですね。

 それで、前に挙げた3つの論点の最後の部分を見ていくことにしましょう。

・企業はなんのために考えなくてはならないのか?
・考えるというのはどういう作業なのか?
・自分が考えることはどういうプロセスでどういう結果に結びつくのか?
 
 社員が考えるほうに向かうためにシェアすべき論点として、前から何度も書いていますが、今回は「自分が考えることはどういうプロセスでどういう結果に結びつくのか?」という論点について見ていきます。

 これが、シェアされていないと、スタッフはやはりやる気になりませんね。考えた、社長に報告した・・・。また、違うお題が出された、考えた、社長に報告した・・・。また、違うお題が・・・、では社員は力尽きてしまいます。

 経営者、リーダーの側では、結果なんていちいち従業員に報告してられないよ、と思うでしょう。でもね、1つの仕事がどうなったのか?ということを明示してあげないと、区切りがつけられないんですね。

 1つが終わるから、新しいことが始められる。人間はそういうものです。

 考える、決める、行動する、という3つのフェーズに分けて考えると、メンバーが出してくれた「考える」から、どういう「決める」をしたのかは、経営者、リーダーはなるべくフィードバックしてください。

 ある人に考えてもらいました。そのプランをベースにぜんぜん別の人に実行のお願いをしました。プランを考えた人には、何もフィードバックしませんでした・・・、といった状況だと、考えてくれたメンバーはモチベーションを失ってしまいます。

 「そんなひどいことしません!」と思います?

 意外と、こういうことをしている経営者はいらっしゃいますよ。何が悪いんだ?と開き直る方もいらっしゃるでしょう。

 でもね、プランニングのスタッフというのは、すごくメンタル要素が重要な人々なんです。考えることばかりを仕事にしていると、なかなかそういったものを解消する場がない。意外と机の前に座ってパソコンをカタカタやっていたりすると、体を動かすことはないんですよね・・・。

 職人的なお仕事だと、非人道的な扱いはけっこう日常茶飯事ではあります。でも、職人的なお仕事だと、体をけっこう動かすことが多くて、忙しく体を動かしているうちに、モヤモヤ感も飛んでいく側面はあると思います。

 コックさんの友人がいますが、フライパンでひっぱたいたりする教えは、普通に存在するそうです。でも、調理場は戦場ですから、次々と入る注文をこなして、忙しく体を動かしているうちに、そんなこと忘れられるそうです。

 でも、考える部門の人々はどうでしょう?お題が次から次へと出ても、ある程度、1人で考えるフェーズは必要ですね。みんなとシェアするフェーズは、1人で考えるフェーズを経ないと始まらない・・・。

 中途半端に終わった仕事のモヤモヤを抱えながら次のことを考えて、気持ちよく仕事ができますか?

 まあ、使い捨ては使い捨てで1つの考え方だとは思います。こういう中途半端な気持ちを抱えさせて、仕事をさせると、社員は月曜日の午前中に来なくなってきます。

 そして、だんだん、休みがちになっていきます。そして、離脱しますね・・・。

 冗談だと思います?意外と本当なんですよ。

 経営者、リーダーの側は、ギリギリまで決めたくないのもわかります。でも、それでも考える部分を、ある程度まで任せているスタッフには、「決める」に関して、どういう状況で、「行動する」につながっているのか、つながっていないのかは報告すべきです。 

 それだけで、だいぶ考える側のメンタルヘルスは向上します。

 スタッフが作ったたたき台をベースに、どんなプランができ、どういう意思決定をし、どういう行動になるのか?それはアイデアレベルのものから、ある程度シェアしてあげてください。

 それを認識できていないスタッフは心はとても痛いんです。

 前に少し触れましたが、小さな改善アイデアを即実行する仕組みを導入するコンサルティング会社があります。

 自分が出したアイデアをやっていると、どんなに小さなことでも、うれしいですよね。こういうことをやると、組織のメンタルヘルスは向上します。

 だから、考えるためのスタッフには、その考えたことが、どう次につながったのかを、シェアしてあげてください。

 仕組み化する方法もいくつかありますけどね。その代わり、考える案件を管理するスタッフとかが必要になったり、よりコミュニケーションコストが高くなったりしますけどね。

 参考文献を載せたいんですが、意外とこの「考える」という分野はいい参考文献が少ないですね。いまだにバーバラミントを引き合いに出す人もいますからね・・・。

 え、知らないですか?これですけどね↓。いい加減にもう古いです・・・。

考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則考える技術・書く技術―問題解決力を伸ばすピラミッド原則
(1999/03)
グロービスマネジメントインスティテュート、バーバラ ミント 他

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 それと、プランニングワークと、メンタルヘルスの関係を扱った本もないですね・・・。今後はいろいろと出てくるとは思いますけど。

 あと、1、2回で「考えるということ」シリーズは終わらせようと思います。ちょっと長いですもんね。

 では、次回をお楽しみに・・・。

 

          

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2008.01.26(19:06)|シンキングメソッドコメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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