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インサイト100シンキングメソッド
> 考えるということ(その7)
 今日で、考えることシリーズは一旦、終わらせましょう。

 いつの間にか、ヒット数は1600を越えました。日々のアクセス数は少しずつしか増えていませんが、積もり積もると速いものですね。

 ありがとうございます。

 最近は、クライアントさんのお話しは書きにくくて、経営に大事な概念解説ばかりになってしまっていますね。ごめんなさい。当初はトホホなクライアントさんとのゆるーい日々を書いたら面白いかな、と思ったのですが、社名公開してしまいましたし。

 そして、あんまりゆるくない日々が訪れています・・・。

 ただ、私のスタンスは、相変わらず、ゆるく、ゆるく、ですけどね。意外とプレゼンスメイキングを重視するコンサルタントの方は多くて、バリバリバリ!と圧倒する方が一般的ではあります。

 でも、そういうの、もういいや、と思ってしまったので・・・。

 さて、これまで言ってきたことを統合しつつ意味合いを紡いでみましょうね。

 

 大きく3つの論点に関しての解を考えてきました。

・企業はなんのために考えなくてはならないのか?
・考えるというのはどういう作業なのか?
・自分が考えることはどういうプロセスでどういう結果に結びつくのか?

 この3つですね。

 1つ目の解としては、「企業がどんな未来を作り出し、そこにどう近づきたいのか?を明確化するために考えなくてはならない」が1つ目の問いに対する解ですね。

 経営者がブレブレの場合はどうするの?という時には、ブレる幅が収まるために、3つぐらい作り出したい未来を明確化してあげればいい、という答えになります。

 メンバーは粛々と、その3つに同時に近づくには?、もしくは2つに同時に近づくには?1つにだけ近づくには?というパターンで考えればいい。

 2つ目の解としては、たたき台づくり、フィードバックの繰り返しの作業であること。論点と解は分けて考えること。論点を考える作業は論理性が必要とされ、解を考える作業は創造性が要求される作業であることを、説明したんですね。

 前には触れませんでしたが、具体的なレベルまで、論点が落ちた場合、解は蓋然性が高かったり、調べればわかったりするものになりますね。

 例えば、どう成長していくのか?という大きな論点に対して、新規市場へ参入するには?という論点があったとして、成長性の高い新規市場は?という問いには、データで答えが出てきますよね?

 まあ、解の仮説がないと、調べられませんけどね。海の水を全て沸かすわけにもいきません。当たりをつけて、調べますよ。

 その出てきた答えを統合しながら、一番大きな問いの答えを出して、アクションにつなげていくんですね。

 そして、「自分が考えることは、どういうプロセスでどういう結果に結びつくのか?」という3つ目の問いに対しては、「自分が考えたことは、より大きな考えるの中に組み込まれつつ、なんらかの形で、決定され、行動するに結びついていく。行動に結びついてはじめて、リアルな結果をモニターできる」、ということですね。

 考える、決める、行動するに分けて考えると、行動するまで結びつくことのできる「考える」は考えた全部の1割ぐらいなものです。ただ、残りの9割は全て無駄というわけではなくて、何かしらの、より大きな考えるの一部に組み込まれたり、影響を与えたりするんですね。

 自分が考えたことが、そのまま実行されるというのは、なかなか無いですね。

 無いですが、なんらかの形で影響する。それだけで一応、価値である、と考えないと当初はやっていけないです・・・。

 考えるという作業は、付加価値的なものの見方をしないと、なかなかやってられません。

 みんなの「考える」を統合して、大きな「考える」になっていく。そういうものです。事業会社だと、小さな貢献がなかなか評価されませんけどね。まあ、しょうがないです。

 こういった考え方をシェアしていないと、プランニングワークは機能しません・・・。

 シェアした上で、「考えて」なんですね・・・。なんと長い道のり・・・。

 そうすると、仕組み、アプローチ的な視点では、これだけのことをシェアしながらやるために、コミュニケーション量が大事だから、コミュニケーションの量を確保するためには?ということだったり、月曜の朝に来なくなって、脱落する人も多いから、メンタルヘルスを低下させないためには?ということだったり・・・。

 そういうことを考えたビジネスシステム上の位置づけと、組織体制がいるんですね・・・。

 この辺の解は、企業の規模によってだいぶ違いますので、なんとも言いにくいですけどね。簡単なことを言うと、週に一回は、みんなで軽食をつまみながら、勉強会みたいなことをするのがいいですね。

 なんだ、そんな簡単な、と思います?でも毎週できます?リーダーが一番初めに出なくなって、みんな集まりが悪くなるんじゃないですか?

 まあ、その辺りは工夫がいりますけどね・・・。

 でも、一番分かって欲しいのは、はじめに何ありきなのか?と言えば、企業の未来を作り出したい!そこに近づきたい!ありきですからね・・・。それだけは忘れないで欲しいです。

 これで、「考えるということシリーズ」は一旦終了です。お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

 では、次回をお楽しみに。


          
 
  
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2008.01.29(10:43)|シンキングメソッドコメント(0)トラックバック(1)TOP↑
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・過去に人類が考えてきたこと(Thought)を蓄積し、そこから鋭い洞察(Insight)を生み出し、その洞察がまた、Thoughtの一部になっていくプロセスを回していくこと。そのプロセスが社会のナレッジ量を増加させ、全ての価値を生み出すことを認識すること

・先人の知恵に対する敬意を払い、学び続けること。ナレッジの自己への入力量が自身の考える能力を向上させ、社会のナレッジ量を増加させることを知ること

・社会のビジネスナレッジの偏在を正すことを目指すこと。そのために社会の構成員であるクライアントに対してビジネスナレッジを提供すること

・ビジネスナレッジの偏在を利用する悪貨たる企業を駆逐する良貨たらんとすること。そのために偏在を利用する企業以上のマーケティング力を持つこと。そして、提供したナレッジに見合った対価をクライアントから頂き収益を上げ、成長していくこと

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・クライアントの成長を望むこと。具体的な解の提示よりも、その解を出すプロセスをシェアすることにより、クライアント自身がプロセスを組みなおし、異なった解を出す力を増加させることに重きを置くこと

・抽象的な理論のレイヤから、クライアントサイドの具体へと寄っていくこと。ただし、その過程でクライアントにも具体のレイヤから抽象のレイヤに寄ってもらうこと。その上で、中間のレイヤでクライアントと共に新しいナレッジを生み出していくこと
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