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インサイト100戦略
> ビジョン策定と戦略の関係(その2)
 知っている人がコメントをつけてくれることが増えました。

 前職で、私が暇な時間に彼の個室に入り浸っていた、元執行役員のSさんがコメントくれました。彼は私と同じ頃に辞めて、今、投資会社を立ち上げているそうです。

 でも、間違えて・・・

 コメント消しちゃいました!

 ごめんなさい。

 まあ、でも投資会社って作れるんですね・・・。まあ、そりゃ、作れなくはないだろうけど。どんだけ資産家のスポンサーがいるんだか。すごいなあ、と思います。

 さて、今日はビジョン策定と戦略の関係の2回目です。
   前回は、しょーもないお話しに終始した気もしますが・・・。ごめんなさい。

 ただ、外部環境のこれから、とビジョンはちょっと違いますというお話しをしたんですね。ビジョンは意思。外部環境のこれからは、少し客観的。

 まあ、本当の客観なんてないでしょうけどね・・・。

 投資案件の、今後の当該市場の見通しは、ばら色なものばかりです。じゃないと投資しませんもんね。

 以前、未来は不連続に次々に生じ続けていて、そこに連続性を見出しているのは、人の意思。未来から過去を見ると連続的に見えるけど、過去から出来事の一つ一つを見ていっても、過去の連続にしか見えない。

 でもしばらくして、まったく違った絵を提示されて見てみると、全ての事実がその絵を肯定しているように見える。

 という解説をしました。

 「騙し絵」と同じで切り替わるのは一瞬。

 だから、未来像を描いてみて、そこから逆算するという手法が古典的ですが、強いんですね。「未来からの逆算」は西武ライオンズの監督だった、森氏も著書の中でそういうようなことを言っていました。

覇道―心に刃をのせて覇道―心に刃をのせて
(1996/02)
森 祇晶

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 この本だったと思います。もう、読んだのはずいぶん前です・・・。

 で、そのビジョンを実現することと、自社の利益がWin-Winになるような、進み方をしていく。しかも、競争優位を保持しながら。打ち手の1つ1つはビジョンの実現につながりつつ、競争優位を保持しつつ。

 ビジョンがあるほうが、難しいのでは?という疑問が湧き出てくると思います。競争優位の保持だけでも難しいのに、と。

 まあ、「企業は営利だから」という人と同じですね。ビジョンに触れずに、営利のお話しをする人は、私は苦手です。 

 まあ、営利でない、ビジョン実現はありえませんけどね。

 なんだか、私の友人の持論に似てきました。

 「理念なき利益は犯罪であり、利益なき理念は寝言である」という信念でコンサルティング活動をしている「<森林再生・地域再生コンサルタントさん」ですね・・・。

 まあ、利益無き理念も、NPOでは有り得るかもしれません。寄付金を売上とカウントするなら、適応可能かとは、思いますが。

まあ、これで言っているのは、ちゃんとした社会的ビジョンをベースに競争優位を保持する打ち手を打ちましょう、ということなんですけどね。

 だから、普通のことです。でも、日本ではあんまり、ビジョンとか戦略とかは、机上の空論として捉えられがちです。中小企業に抽象度の高い議論は通用しませんね。まあ、戦略ファームを使えるような超大企業は、こういう資料が社内にいっぱいあるでしょうけどね。

 そりゃー、目の前の利益をはじき出すことが、会社をやる上では、一番初めに大事なことですからね。ギリギリのことも、小さいうちは、やりますよね。というか、大きくなってもギリギリなことをやるのが大好きな経営者の方もいますけどね・・・。

 ただ、せめて日本の中堅企業ぐらいまで、ビジョンと戦略のお話しが普及するといいなあ、とは思いますが・・・。そうすれば、夢ある社会になると思いません?

 以前、付き合いのあった広告会社の社長さんは、中小企業においては、どんなまともな理念があっても、本音は俺の金を稼ぐために働け!だ、と言っていました。まあ、その人もそういう人でしたが・・・。

 例によって、ちょっと長くなってきたので、今日はこのへんで。

 次回は優先度という視点で、ビジョンと戦略を見てみようと思います。

 では、次回をお楽しみに。





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2008.02.23(08:11)|戦略コメント(0)トラックバック(0)TOP↑
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